日本橋髙島屋〈たねや〉吉兆嘉祥|和菓子の日 一日限りの歳時菓(6/16)
ベストカレンダー編集部
2026年6月12日
[和菓子の日]たねや 吉兆嘉祥
開催日:6月16日
日本橋髙島屋 本館地下1階の和菓子フロア〈たねや〉に、年に一度だけ姿を見せる歳時菓「吉兆嘉祥(きっちょうかしょう)」が登場します。販売は2026年6月16日(火)の和菓子の日 一日限り。瑞々しいこし餡を団子生地で包み、滋賀羽二重糯(はぶたえもち)と十穀をあわせて亀甲に見立てた一品で、7個入 1,080円(税込)で販売されます。
6月16日は江戸時代の「嘉祥(かじょう)」の儀に由来する記念日で、和菓子業界では「和菓子の日」として位置づけられています。期間限定どころか「単日限定」の菓子であるため、確実に手に取りたい場合は早めの来店が安心です。
吉兆嘉祥とはどんな歳時菓か
吉兆嘉祥は、たねやが6月16日の和菓子の日のためだけに仕立てる歳時菓子です。日本橋髙島屋の告知によれば、瑞々しいこし餡を団子生地で包み、その表面に滋賀羽二重糯と十穀をあわせ、亀甲を思わせる文様に見立てた菓子に仕上げられています。亀甲は古くから長寿と吉祥の象徴とされる文様で、健康招福を願う和菓子の日にふさわしい意匠といえます。
使われている素材のうち「羽二重糯」は、きめ細かく粘りの強さで知られる糯米の系統です。たねやの本拠地である滋賀の素材を生地の飾りに用いている点は、近江八幡発祥の老舗らしい仕立てといえるでしょう。たねやの歳時菓は、季節ごとの行事や暦に合わせて姿を変える「暮らしと歳時菓」のシリーズとして、年中行事と結びついた和菓子の役割を今に伝えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 吉兆嘉祥 |
| 価格 | 7個入 1,080円(税込) |
| 主な素材 | こし餡、団子生地、滋賀羽二重糯、十穀 |
| 意匠 | 亀甲に見立てた歳時菓 |
| 販売日 | 2026年6月16日(火) |
| 販売場所 | 日本橋髙島屋 本館地下1階 和菓子〈たねや〉 |
日本橋髙島屋の案内には「品数に限りがございますので、売切れの節はご容赦ください」と添えられています。一日限定の歳時菓のため、希望する個数を確実に確保したい場合は午前中の早い時間帯に動くのが無難です。
「和菓子の日」と嘉祥の儀の背景

6月16日が「和菓子の日」に定められた背景には、平安時代にさかのぼる長い物語があります。全国和菓子協会の解説によれば、西暦848年(承和15年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて6月16日に16の数にちなんだ菓子や餅を神前に供え、疫病退散と健康招福を祈って元号を「嘉祥」と改めたという古例があります。「嘉祥」とは「めでたいしるし」を意味する言葉です。
この嘉祥の風習は、鎌倉時代の宮中、室町時代の武家、江戸時代の幕府へと形を変えながら受け継がれました。江戸幕府では大広間で大名や旗本に菓子を賜る「嘉祥頂戴」が、民間では銭十六文で菓子や餅十六個を求めて食べる「嘉祥喰い」が広く行われたと伝えられます。明治の改暦とともに一度途絶えたこの風習を、1979年(昭和54年)に全国和菓子協会が「和菓子の日」として復活させ、現在に至ります。
和菓子店各店が出す「嘉祥菓子」
6月16日が近づくと、和菓子の老舗各店が嘉祥にちなんだ菓子を仕立てて店頭に並べる風習が今も続いています。日本橋髙島屋でも同日、たねや以外に鶴屋八幡が6月16日のみの嘉祥菓子を販売するほか、榮太樓總本舗は6月10日(水)〜16日(火)、塩瀬総本家は6月14日(日)〜16日(火)の期間で和菓子の日にちなんだ菓子を扱う予定です。あわせて巡り、各店の解釈の違いを見比べるのも一つの楽しみ方といえるでしょう。
たねやと近江八幡 ―― 150年余の歳時菓の系譜
たねやは、滋賀県近江八幡市に本社を置く和菓子の老舗です。創業は明治5年(1872年)で、もとは穀物や根菜の種子を扱う「種屋」を生業としていた一族が、7代目・山本久吉の代に京都の和菓子店「亀末」での修行を経て、栗饅頭と最中を中心とした和菓子店に商売替えしたことを起点としています。創業から150年を超える老舗です。
戦後の物資不足の時代に栗饅頭が人気を博し、和菓子の基本ラインが固まりました。1951年(昭和26年)には洋菓子の製造を始め、のちにこの部門がバームクーヘンで知られるクラブハリエとして独立。1972年に株式会社たねやが設立され、滋賀県外への初出店として1984年に「たねや日本橋三越店」がオープンするなど、関東への進出も比較的早い段階から進めてきました。
2015年には和菓子の「たねや」と洋菓子の「クラブハリエ」の全商品を集めた旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」が開業し、近江八幡の自然と暮らしを体感できる場として知られるようになりました。近江商人の「三方よし」の精神を経営の源流に置く同社にとって、季節や暦に合わせた歳時菓は単なる商品ではなく、暮らしのリズムを菓子で映し取る役割を担っています。吉兆嘉祥もまた、その系譜の上に置かれた一品といえます。
まとめ ―― 一日限りの歳時菓と向き合う
| 確認したい点 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年6月16日(火)一日のみ |
| 場所 | 日本橋髙島屋 本館地下1階 和菓子〈たねや〉 |
| 商品 | 吉兆嘉祥 7個入 1,080円(税込) |
| 背景 | 848年の嘉祥改元に由来する「和菓子の日」の歳時菓 |
| 留意点 | 品数に限りあり、売切れの可能性 |
1日だけ姿を見せる歳時菓は、来店のタイミングを逃すと翌年まで待つ必要があります。6月16日(火)は平日ですが、和菓子の日にちなんだ嘉祥菓子は人気が集中しやすいため、立ち寄り予定があるなら午前中の早い時間帯を予定に組み込んでおくと安心です。
この記事は日本橋髙島屋公式サイトの情報をもとに編集部が再構成したものです。掲載写真の出典: 日本橋髙島屋公式サイト。たねやの沿革・吉兆嘉祥の解説・和菓子の日の由来についてはたねや公式サイト、全国和菓子協会、Wikipedia「たねや」等を参照しました。最新の開催状況・価格は公式サイトでご確認ください。