ティクタムが最終ラップ逆転勝利 東京E‑Prix第14戦
ベストカレンダー編集部
2026年7月26日 15:53
TDK東京E-Prix第14戦
開催日:7月26日
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劇的な最終ラップ、ティクタムが東京ナイトE-Prixで逆転勝利
FORMULA E OPERATIONS LIMITED発表(2026年7月26日 12時12分)。フォーミュラE史上初となる東京でのナイトレース、2026 TDK Tokyo E-Prix第14戦は、クプラ・キロのダン・ティクタムが最終ラップでジェイク・デニス(アンドレッティ)をオーバーテイクして優勝を飾った。予選6番手からのスタートとなったティクタムは、最終コーナー手前で仕掛けてトップチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。
同レースではニック・キャシディ(シトロエン・レーシング)が3位に入り、シトロエン・レーシングにとってはチーム代表であった故シリル・ブレイズ氏を追悼する週末の中で感慨深い表彰台となった。ジェイク・デニスは2位でフィニッシュし、エドアルド・モルタラが5位に入賞した。
レースの経過と戦略の詳細
第14戦はダブルヘッダーの初日で、夜のコース特性とエネルギーマネジメントが勝敗を分ける展開となった。ティクタムは序盤からピットブーストとアタックモードを積極的に使用する戦略を採り、ピットストップ終了後に事実上のレースリーダーとなった。
一方ジェイク・デニスは29周目に50kWの四輪駆動ブーストを活用してキャシディとティクタムを立て続けにオーバーテイクし、首位を奪取した。だがレースは最後まで予測不能で、最終ラップにエネルギー不足に陥ったデニスが早めにアクセルを緩めた隙を突かれ、ティクタムに逆転された。
決定的瞬間の描写
最終ラップの最終シケイン手前、ティクタムは16コーナーへ向かうストレートで加速し、エネルギーを節約するためにアクセルを早めに戻したデニスを抜いた。ティクタム自身は「最終ラップではギャップを守るためにエネルギーを使い過ぎたのではないかと心配していた」と述べているが、結果的に残りのエネルギーをうまく管理して逆転に成功した。
この勝利により、直近9大会で9人の異なる優勝者が誕生したこと、そして今季のレースとしては最小のタイム差での決着になったことが報告されている。
主要ドライバーの発言(要旨)
- ダン・ティクタム(No.33 / クプラ・キロ)
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ティクタムはチームと戦略の遂行に感謝し、今シーズンがキャリア上厳しいものであったことを振り返りつつ、この勝利が自身にとって大きな意味を持つと語った。最終盤に前方のデニスが約6周にわたり前を走ってくれたことでエネルギーを節約でき、最終ラップに勝機を見出した旨を述べた。さらに自身が来季のシート未定のフリーエージェントであることに触れ、Formula Eに残りたいという意欲も表明している。
具体的には「レース前にあらゆるシナリオを確認し、実行した戦略が結果につながった」「最終ラップの16コーナーへ向かうストレートでエネルギーを節約するため早めにアクセルを戻したデニスを抜いた」と語っている。
- ジェイク・デニス(No.27 / アンドレッティ)
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デニスはダンへの祝意を示しつつ、自身は終盤までほぼ完璧なレースだったと述べた。だが最後にエネルギーが尽きてオートカットが作動し、ダンを避けるためにラインを左へ変えざるを得ず順位を譲ったと説明した。また、ポールポジションを獲得し2位で終えたこと、ランキング上のタイトル争いに復帰したことを強調した。
雨によるウェットコンディションでの苦戦や、終盤にエネルギーを使い切ったことに悔しさを示し、翌日に向けて改善点を確認して臨む考えを述べている。
- ニック・キャシディ(No.37 / シトロエン・レーシング)
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キャシディは表彰台の喜びを語る一方で、チームが故シリル・ブレイズ氏の訃報を受けた直後であることに言及し、複雑な心境を明かした。チームがフリー走行1回目から良いマシンを用意し、戦略も機能したことを評価している。
シトロエン・レーシングにとって、この表彰台は単なる競技結果以上の意味を持つことが示された。
ランキング変動とチーム事情
この日のリザルトがシーズンランキングに大きな影響を与えた。ランキング首位を走っていたパスカル・ヴェアライン(ポルシェFormula Eチーム)は、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCSレーシング)との接触によりリタイアした。
その結果、ミッチ・エヴァンス(ジャガー TCS レーシング)が第14戦終了時点で144ポイントとなり、ドライバーズランキング首位に浮上。ヴェアラインは141ポイントで2位に下がった。ジェイク・デニスは今回の2位でタイトル争いに再び名乗りを上げた。
チームとマニュファクチャラーの動向
チームズ世界選手権では、ジャガーTCSレーシングがトップの座をさらに固める形となった。ポルシェとの差は拡大したが、マニュファクチャラーズランキングにおいてはポルシェがポイント差を縮める動きが見られる。
エドアルド・モルタラも第14戦で5位に入り、ポイント獲得に貢献している。今後のダブルヘッダー第15戦(同週7月26日開催)およびシーズン最終ラウンドのロンドン大会(2026年8月15日・16日)に向けて、各チーム・ドライバーの戦略とポイント争いはさらに激しくなる見込みである。
イベント周辺の話題と環境・放送情報
今大会は競技以外にもいくつか注目すべきニュースが発表された。シトロエン・レーシングの故シリル・ブレイズ氏の訃報を受け、レース前にパドックで黙とうが捧げられ、チーム・関係者が追悼の意を示した。
また、アンドレッティは日本でのナイトレース開催を記念して、日本のカスタムブランドLiberty Walkとコラボレーションした特別カラーリングを発表。Liberty Walkを象徴する「LB-Works」スタイルのクロームブルーは東京湾岸の夜景に映えるデザインとして制作され、22日に原宿店でジェイク・デニス、フェリペ・ドラゴヴィッチ、加藤渉(Liberty Walk創設者)らが公開した。
技術提携と環境対応
日産はGEN4時代からアンドレッティへパワートレイン供給を行う複数年契約を正式に発表した。これはフォーミュラEの次世代マシンに向けた強固な技術提携として位置づけられる。
さらに、東京E-Prixの運営で使用される電力(ナイトレース用の照明設備を含む)はHVO(Hydrotreated Vegetable Oil=水素化脱揮発性植物油)により発電される予定である。HVOは従来のディーゼル燃料に比べCO2排出量を大幅に削減できる燃料であり、2025年の東京E-PrixではHVOの使用により従来燃料比で21.3トンのCO2排出削減を実現している。
放送・観戦関連
放送面では、2026 Tokyo E-PrixはJ SPORTSとBSフジで放送予定であり、放送日時の詳細は各放送局のウェブサイトで確認が必要とされている。また第15戦の決勝は日本時間20時05分にスタート予定で、talkSPORTでもライブ中継が行われる。
観戦体験の強化としてInfosys提供のRace Centreがフリー走行からチェッカーフラッグまでAIによる実況やリアルタイム分析、詳細なレーストラッキングなどを提供することも案内されている。オフィシャルの最新情報はFormula E公式サイトおよびTokyo E-prix公式日本語サイトで確認できる。
- SHOTOPOP×New Era:東京E-Prix限定キャップを発売(フォーミュラE公式オンラインストアで販売)
- 日産×アンドレッティ:GEN4時代よりパワートレイン供給を実施
- Liberty Walk×アンドレッティ:特別カラーリングを22日に原宿店で披露
要点の整理(表)と締めくくり
以下は本記事で扱った第14戦の主要ポイント、順位や日時、関連発表を表形式でまとめたものである。記事の内容を端的に整理している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表元・日時 | FORMULA E OPERATIONS LIMITED/2026年7月26日 12時12分 |
| 大会名 | 2026 TDK Tokyo E-Prix(第14戦、ナイトレース) |
| 優勝 | ダン・ティクタム(No.33 / クプラ・キロ) — 今季2勝目 |
| 2位 | ジェイク・デニス(No.27 / アンドレッティ) |
| 3位 | ニック・キャシディ(No.37 / シトロエン・レーシング) |
| その他の入賞 | エドアルド・モルタラ 5位ほか |
| ドライバーズランキング(上位) | ミッチ・エヴァンス 144ポイント(首位)/パスカル・ヴェアライン 141ポイント(2位) |
| リタイア原因 | パスカル・ヴェアラインはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとの接触によりリタイア |
| 注目の技術・環境対応 | HVO燃料での発電採用(照明など運営電力に使用)、2025年比で21.3トンのCO₂削減実績 |
| 技術提携 | 日産がGEN4時代よりアンドレッティへパワートレインを供給(複数年契約) |
| イベント関連発表 | Liberty Walk×アンドレッティの特別カラーリング発表(22日/Liberty Walk原宿店)、SHOTOPOP×New Era限定キャップ発売 |
| 放送・配信 | J SPORTS、BSフジで放送予定。第15戦の決勝は日本時間20時05分スタート。talkSPORTでライブ中継。 |
| 今後のスケジュール | 第15戦:2026年7月26日(東京)/シーズン最終ラウンド:ロンドン大会 2026年8月15日・16日 |
| 追悼 | シトロエン・レーシング代表 故シリル・ブレイズ氏を追悼(パドックで黙とう) |
| 主な組織紹介 | ABB(技術パートナー)およびTDK(大会冠スポンサー)に関する企業説明を含む |
本稿では第14戦でのレース展開、ドライバーの発言、ランキング変動、関係する技術・環境対策、イベント周辺の発表に至るまで、プレスリリースの内容を網羅的に整理した。第15戦は翌日に開催され、シーズン終盤の重要局面が続く。各チームとドライバーはわずかなポイント差と限られた戦略の中で、最終ラウンドに向けた戦いを続けることになる。