生成AI×電子カルテ、契約300件突破 8月に無償機能追加
ベストカレンダー編集部
2026年7月24日 07:57
生成AIサービス300件突破
開催日:7月23日
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生成AIを電子カルテと連携して300件超の導入に至った経緯と時系列
株式会社ソフトウェア・サービス(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:大谷明広)は、電子カルテの記載業務を生成AIで支援する「生成AIサービス」の契約件数が、2025年9月のリリースから約10か月で300件を突破したことを、2026年7月23日11時に発表しました。本稿では発表内容を整理し、導入拡大の背景、技術的な特徴、追加機能の詳細、導入条件や注意点までを漏れなく伝えます。
発表日時は2026年7月23日11時00分であり、サービス自体は2025年9月に初めて提供開始されました。約10か月で契約300件という到達は、医療現場での文書作成負担や診療報酬改定への対応、そして外部サービス利用に伴うセキュリティ懸念への対応が重なった結果であると会社側は説明しています。
契約増加の要因
増加の背景として同社は主に二つの要因を挙げています。第一に、退院サマリ等の文書作成負担を軽減したいという現場ニーズの高まりです。診療報酬改定への対応や医療人材不足により、医師や看護師の文書作業が増加している点が導入を後押ししました。
第二に、セキュリティマネージド回線サービス「Linqual Gateway」をワンセットで提供することで、外部サービス利用時のセキュリティ懸念を低減できた点が挙げられます。外部アクセス環境を含めた形でのソリューション提供が、導入判断を促進した要素となっています。
- サービスリリース:2025年9月
- 契約件数到達:300件(発表時点、2026年7月23日)
- 提供形態:電子カルテ連動型、同社電子カルテ利用施設限定
技術構成とセキュリティ:生成AIと安全な接続の両立
生成AIサービスは、電子カルテと連携して文書作成を支援するソリューションであり、複数の機能を組み合わせて医療現場の業務効率化を図ります。機能はデータ抽出、文書作成支援、自動作成、電子カルテ内での参照・転記などを含みます。
技術面では、以下のような構成と連携が明示されています。サービスの生成AI部分はAmazon Web Services(AWS)の生成AIマネージドサービス「Amazon Bedrock」を通じて提供され、Anthropic社の大規模言語モデル「Claude」を利用しています。これによりエンタープライズ水準のセキュリティと、医療文書作成に適した出力品質の両立を図っています。
- 主な機能
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- データ抽出:電子カルテ内の診療データを自動または簡易に抽出
- 文書作成:退院サマリ、看護サマリ、診療情報提供書、汎用文書の作成支援
- 自動化:退院予定日に合わせた自動作成
- 電子カルテ連携:生成結果の直接参照と簡易な引用・転記
Linqual Gatewayによるセキュリティ対策
外部サービス利用時のセキュリティ懸念に対しては、セキュリティマネージド回線サービス「Linqual Gateway」をセット提供することで対応します。Linqual Gatewayはゼロトラスト型の外部アクセス環境を提供し、3省2ガイドラインへの対応を考慮しています。
このセット提供により、生成AIへの外部アクセスを安全に管理できる運用形態を構築できます。医療機関側での導入見送り理由となりやすい外部接続の不安を低減し、セキュアな運用を一体的に実現する点が特徴です。
- 対応基盤:Amazon Bedrock経由でAnthropicのClaudeを利用
- セキュリティ:ゼロトラスト設計、3省2ガイドライン考慮
- 提供形態:生成AIサービスとLinqual Gatewayのワンセット
2026年8月に追加される3つの無償機能と各機能の詳細
同社は導入医療機関との対話を通じて把握した現場課題を継続的に製品開発へ反映する方針を掲げています。その一環として、2026年8月より現行費用の範囲内で下記3機能を追加提供すると発表しました。ただし、今後追加される機能については内容・規模に応じて別途費用が発生する場合があると注記しています。
追加される3機能は「症状詳記」「カルテAI要約機能」「生成AIプロンプト共有サービス」です。それぞれの機能について、実際の運用イメージや留意点を含めて説明します。
1. 症状詳記(AIによる下書き自動生成)
症状詳記は診療報酬算定に必要となる医学的必要性の説明文書であり、複数診療情報を正確に参照して作成する必要がある業務です。新機能は編集画面からワンクリックで生成AIを呼び出し、会計情報と電子カルテ情報をもとに症例に即した下書きを自動生成します。
生成結果はそのまま編集画面へ引用・転記できるため作業負担の軽減が期待されますが、生成AIは事実と異なる内容を含む可能性があるため、医師本人が確認・編集したうえで採否を判断する手動実行方式とされています。医療安全への配慮を重点にした運用設計です。
2. カルテAI要約機能(職種・場面に応じた要約)
カルテAI要約機能は、電子カルテから患者ID連携で起動し、カルテ記事・検査データ・レポート等を自動取得のうえ、用途に応じてAIが要約するツールです。救急外来サマリや診療経過サマリなど職種・場面別のプリセットプロンプトを用意し、多職種での利活用を想定しています。
要約結果はワンクリックで電子カルテへ引用・転記でき、情報収集と文書作成の効率化に寄与します。ただし、生成結果の最終的な確認と責任は利用者側で行う必要があります。医師や看護師、薬剤師、リハビリ担当者など役割に応じた活用が可能です。
3. 生成AIプロンプト共有サービス(SSIプラットフォーム上)
生成AIプロンプト共有サービスは、同社のプライベートクラウドプラットフォーム(SSIプラットフォーム)上で、導入医療機関同士がプロンプトや活用事例を共有できる機能です。プロンプトのアップロード・ダウンロードに加え、タイトル検索や分類別閲覧、コメント機能も提供されます。
導入施設が増えるほどノウハウが蓄積・還流する仕組みとなっており、他施設の活用事例を参考に自院の運用改善を図ることが可能です。ネットワーク効果によりサービス全体の価値が高まる点が本機能の特徴として挙げられます。
導入条件、注意点、会社情報の整理
導入にあたっての前提条件や注意点、企業情報を整理します。まず本サービスは、株式会社ソフトウェア・サービスの電子カルテシステムをご利用の施設に限り提供されています。サービス自体は文書作成・情報収集を支援するものであり、疾病の診断・治療等の医療行為を行うものではありません。
生成AIによる出力内容は必ず医療従事者が確認したうえで使用すること、追加機能については現行の範囲内で無償提供されるものと、今後は別途費用が発生する可能性があること、さらに本サービスは外部アクセスを伴うためLinqual Gateway等によるセキュリティ対策をセットで提供することで安全性を担保する旨が明記されています。
- 会社概要(発表資料より)
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- 会社名:株式会社ソフトウェア・サービス
- 創業:1969年4月
- 資本金:8億4,700万円
- 代表者:代表取締役社長 大谷 明広
- 従業員数:1,900名(2026年4月1日現在)
- 本社所在地:〒532-0004 大阪府大阪市淀川区西宮原2丁目6番1号
- 事業内容:電子カルテ「e-カルテ®」、オーダエントリー「NEWTONS」等の医療情報システムの開発・販売・導入・保守
- URL:https://www.softs.co.jp/
代表取締役社長 大谷明広氏は、同社が50年以上にわたって医療情報システムの創造を続けてきたことを踏まえ、今回の300件到達を生成AIの実用化に向けた一つの指標と位置づけるコメントを発表資料で示しています。併せて、電子カルテに蓄積された診療データを安全かつ効果的に活用できる環境整備と製品開発の継続を表明しています。
本記事の要点整理(表形式)
以下の表に、本リリースで示された主要項目を整理しています。日付や数値、提供条件などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年7月23日 11時00分 |
| サービス初回リリース | 2025年9月 |
| 契約件数 | 約10か月で300件突破(発表時点) |
| 主な機能 | データ抽出、文書作成支援(退院サマリ等)、自動作成、電子カルテ連携 |
| 技術基盤 | AWS Amazon Bedrock経由でAnthropicのClaudeを利用 |
| セキュリティ対策 | Linqual Gateway(ゼロトラスト、3省2ガイドライン考慮)をセット提供 |
| 2026年8月追加機能 | 症状詳記、カルテAI要約、生成AIプロンプト共有(現行費用範囲内で提供) |
| 提供条件・注意点 | 同社電子カルテ利用の施設に限定。生成AI出力は医療従事者の確認が必要。将来的な機能追加で別途費用が発生する場合あり。 |
| 会社情報(抜粋) | 株式会社ソフトウェア・サービス/創業1969年4月/資本金8億4,700万円/従業員1,900名(2026年4月1日) |
本稿は発表資料の内容を基に、導入背景、技術構成、追加機能の詳細、導入条件および会社情報を整理してまとめました。サービスの利用にあたっては、生成AIの特性を踏まえ、出力の確認と適切な運用設計が必要である点が繰り返し示されています。