農家向けAI伴走支援が無料モニターを募集(7/11開始)
ベストカレンダー編集部
2026年7月11日 15:12
農家AI伴走モニター
開催期間:7月11日〜7月31日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
現場の判断に届くAIを目指す:1カ月伴走で”事務作業止まり”を超える取り組み
株式会社農情人は、生成AIを活用し農家の販売・経営・商品開発の課題解決に約1カ月間伴走する「農家AI伴走支援サービス」を開始し、その第1弾として約1カ月間の伴走支援を3経営体に無償提供すると発表しました。応募受付は2026年7月11日(土)より開始し、応募期間は2026年7月31日(金)23:59までです。
本プログラムは、単にツールの使い方を教えるのではなく、農家自身が日々の現場で直面する課題を言語化し、AIに対する問いとして組み立てるプロセスを伴走によって支援する点を特徴としています。支援の過程と成果は農業向けメディア「農業AI通信」で公開され、全国の農家が再現できる形で知見を共有します。
導入が進む一方で現場活用は限定的──調査結果と課題の所在
背景には担い手の減少と高齢化があります。農林水産省「令和8年農業構造動態調査」(2026年6月30日公表)では、基幹的農業従事者は98万6,600人、平均年齢は67.7歳と報告されています。こうした状況下で、AIやデジタル技術は現場の負担軽減や意思決定支援の現実的選択肢になりつつあります。
しかし、株式会社農情人が公表した独自調査「農業AI活用実態調査2026」(2026年7月3日発表)では、生産者本人51人のうちAIを「栽培管理・現場判断」に現在利用している人は7人(13.7%)にとどまりました。一方で「記録・文書・事務作業の効率化」でAIを利用している人は48人と最も多く、事務作業では使われ始めている一方、栽培管理など実務に直結する場面での利用は限定的です。
農情人はこれまでの伴走支援から、問題はツールの知識不足ではなく、農家が自分の農園の課題を言葉にしてAIへの問い(プロンプト)に変換するプロセスを一人で回せない点にあると仮説を立て、本プログラムでそれを実地検証します。
サービス設計と支援の流れ:課題の言語化から継続利用まで
プログラムは初回ヒアリングで農園の課題を具体的に言語化し、1カ月で到達可能な目標を1つ合意することから始まります。合意例としては「店頭POPの完成と設置」「温湿度データの自動記録の開始」「作業マニュアル1本の完成」などが挙げられます。
支援は農家の課題に応じて3つの領域から設計されます。期間は約1カ月で、支援中はAIの活用方法を試行錯誤し、支援終了後も農家自身でAIを使い続けられる状態づくりまでを支援範囲としています。
支援の3領域
- 販売・マーケティング:AIによる店頭POP・商品コピー制作、Instagram運用・リール動画制作、ECサイト構築、キャンペーン設計などを含みます。
- 栽培・経営のデータ化:温湿度データの自動記録・積算温度の可視化、品種別原価など経営データの見える化と「経営参謀」としてのAI活用設計。
- 商品開発・情報発信:AIとの壁打ちによる新商品開発、取り組みの記事化・プレスリリース化、発信の設計支援。
支援の進め方(おおまかな流れ)
- 初回ヒアリングで課題を言語化し、1カ月での到達目標を合意。
- 必要なデータや素材、場合によってはセンサーなどの導入検討を実施(実費は参加者負担)。
- AIを用いた試行と運用設計を伴走し、定着化に向けた取り組みを反復。
- 成果・過程を『農業AI通信』に記事化し、テンプレート化して共有。
これまでの伴走事例と具体的な成果
これまでの伴走支援の成果として、販売×栽培データ化、AI活用の運用設計、SNS発信支援の具体事例が公開されています。いずれも農家現場での課題を起点に、データとAIを連動させることで業務や発信の変化が生まれています。
以下に3事例の支援内容と結果を整理します。
販売×栽培データ化(トマト農家)
- 支援内容
- 市販の温湿度センサー導入による栽培環境の自動記録、積算温度の可視化、AIを活用した店頭POPの自作支援。
- 結果
- 温湿度管理が15分ごとのデータ記録へと定着し、毎日数字で確認する運用に変化。AIで制作したPOPを店頭に設置した結果、価格改定後も販売個数は前年を上回ったと報告されています。参加農家は「確かな数字を見て判断する意識へ変わったのが最大の変化」と述べています。
AI活用の伴走(米農家)
- 支援内容
- 帳簿・作業日報・収量などの経営データをAIにどう渡すかを整理し、経営課題の分析や改善策の検討に活用する運用設計の壁打ち支援。
- 結果
- プロンプトの工夫に加え、「AIに何をデータとして入れるか」の整理が進行。会計データ・作業日報・現場の知見を組み合わせることで、課題整理から納得できる解決策、制度変更を踏まえた具体策まで一連の検討が可能になりました。
SNS発信・リール運用支援(養鶏農家)
- 支援内容
- AIを壁打ち相手に開発した「全卵ジェラート」の商品化ストーリーを軸に、プレスリリース、全3回のインタビュー連載、プレゼントキャンペーンと連動したSNS発信を支援。リール動画企画、台本作成、素材整理、投稿文、応募導線設計まで伴走。
- 結果
- 商品紹介だけでなく、養鶏農家の挑戦やAI活用の舞台裏を継続的に伝える発信コンテンツを整備。プレス・記事・Instagramを連動させ、キャンペーン認知の拡大と商品開発背景の伝達を実現しました。
モニター募集要領と参加条件、申込方法
本プログラムは現場でAI活用に関する課題を感じている農家自身が主役となるモニター募集です。募集は2026年7月11日(土)より開始し、応募締切は2026年7月31日(金)23:59です。募集数は3経営体(選考制)となっています。
モニター参加にあたっての主な条件は以下の通りです。モニター終了後の有償提供価格は10万円(税込)を想定していますが、第1弾では検証協力を条件に無償提供します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 応募対象 | 販売・経営・商品開発などに課題を持つ農家・農業法人(AI利用経験は不問) |
| 応募期間 | 2026年7月11日(土)〜2026年7月31日(金)23:59 |
| 募集数 | 3経営体(選考制) |
| 参加条件 | 取り組みの過程・成果を『農業AI通信』で記事化することに協力(匿名化や屋号のみの掲載は相談可)。生成AIの有料プランやセンサー等導入時の実費は参加者負担。 |
| 有償化予定 | モニター終了後、10万円(税込)での有償提供を予定 |
| 応募方法 | 専用フォームに「いま解決したい課題」を1つ記入して応募(詳細は公式サイト参照) |
応募に関する詳細や申し込みフォームはウェブで案内されています。プログラムに関する問合せ先は、株式会社農情人(URL:https://noujoujin.com/、メール:info@noujoujin.com)です。関連情報として参考リンク(例:http://metagri-labo.com/ai-guide)も案内されています。
要点の整理(本記事で伝えた事項の一覧)
ここまでに示したプログラムの主要事項を表形式で整理します。参加条件や期間、支援内容を確認のうえ、専用フォームから「いま解決したい課題」を記載して応募してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プログラム名 | 農家AI伴走支援サービス 第1弾モニタープログラム |
| 提供者 | 株式会社農情人(代表:甲斐雄一郎) |
| 実施期間 | 約1カ月(支援は応募選考後に個別に調整) |
| 応募開始日 | 2026年7月11日(土) |
| 応募締切 | 2026年7月31日(金)23:59 |
| 募集数 | 3経営体(選考制) |
| 費用 | 第1弾は無償(ただし生成AIの有料プランやセンサー等の実費は参加者負担)。モニター終了後は10万円(税込)での有償提供を予定。 |
| 参加条件 | 取り組みの過程・成果の『農業AI通信』での記事化に協力(匿名化可)。 |
| 対象領域 | 販売・マーケティング、栽培・経営のデータ化、商品開発・情報発信 |
| 応募方法 | 専用フォームに「いま解決したい課題」を1つ記入して応募 |
| 問合せ先 | 株式会社農情人:URL https://noujoujin.com/、mail info@noujoujin.com |
| 参考出典 | 農林水産省「令和8年農業構造動態調査」(2026年6月30日公表)、独自調査「農業AI活用実態調査2026」(2026年7月3日発表) |
以上が本プログラムの概要と応募要領の整理です。農情人は支援の過程で得られた知見を『農業AI通信』で公開し、他の農家が再現できるテンプレートとして共有するとしています。応募希望者は、専用フォームに解決したい課題を明記のうえ、期間内に申し込むことが求められます。