7/8開幕|尾田栄一郎『大海賊百景』和紙コロタイプ展
ベストカレンダー編集部
2026年6月24日 19:00
ONE PIECE 大海賊百景展
開催期間:7月8日〜11月29日
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尾田栄一郎が描いた「大海賊百景」を和紙とコロタイプで再構成する試み
集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーにて、尾田栄一郎による横長の大作「大海賊百景」を核とした展示が開催されます。作品化されたタイトルはONE PIECE / The Scroll 弍で、制作は越前和紙へのコロタイププリントによる限定エディションです。
この「The Scroll」シリーズは、紙を横につなげて一枚の長大なイメージを作る形式を特徴とします。今回の第二弾である「大海賊百景」は、もともと週刊少年ジャンプ2021年39号〜41号の3号にわたり掲載された一連の横長イラストを基に作品化したもので、2025年に京都の便利堂コロタイプギャラリーで初公開された後、2026年7月8日から麻布台ヒルズのトーキョーギャラリーに巡回展示されます。
- 作品名: ONE PIECE / The Scroll 弍
- 初公開: 2025年 京都 便利堂コロタイプギャラリー
- 今回の展示: 2026年7月8日から11月29日まで 集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
- エディション: ed.55
「大海賊百景」は、2021年に行われた「第1回 ONE PIECEキャラクター世界人気投票 WORLD TOP100」で上位に入ったキャラクターを中心に尾田栄一郎が描き下ろした作品です。横につなげた際に長大な一枚絵として現れる構成は、原作の登場人物群と世界観を俯瞰する記念碑的なイラストレーションとして位置づけられます。
紙と印刷の選択が示す表現上のこだわり
本作の制作にあたり選ばれた素材は、手漉きの越前和紙です。製紙は現存する日本で唯一の大判手漉き和紙工場である岩野平三郎製紙所が担当しました。創業は1865年に遡り、明治期に初代が開発した雲肌麻紙は横山大観らに愛用された歴史を持ちます。
印刷にはコロタイププリントが用いられました。コロタイプは写真製版技法として実用化以来の耐久性が実証されており、記録資料や文化財の複製にも採用されてきた技術です。便利堂のコロタイプ工房はカラーのコロタイプ印刷を現代において行う世界で唯一の工房であり、今回の色再現を担いました。
越前和紙の手漉き工程と工房の特徴
岩野平三郎製紙所では、伝統的な原料を用いて長辺が3メートルを超える紙の生産が可能です。手漉き工程は手間を要する工程であり、作品の大きさに応じた紙の接ぎ合わせや保存性への配慮が制作過程で重要になります。
工房の沿革としては創業が1865年で、四代目に至る現在も伝統技術を継承しつつ大型和紙を制作できる点が特筆されます。これにより原画の持つ横長の構成を、幅広いサイズで忠実に再現することが可能となりました。
便利堂のコロタイプ印刷と色再現のための工夫
コロタイプ印刷は明治時代から続く写真製版技術で、その複製耐久性が評価されています。便利堂は法隆寺金堂壁画の原寸大撮影などの記録制作にも関わっており、本作の製版と印刷を依頼するに足る実績を持ちます。
本プリントでは一紙につき23版を用いる工程を採用しました。通常の商業印刷の版数の5倍以上に相当する高密度の版数を用いることで、海賊たちのビビッドな色彩や細かな表現を再現しています。三紙を用いる構成では合計69版に達する、非常に手間のかかったプリント工程となっています。
- 紙
- 越前和紙 手漉き 大判対応 岩野平三郎製紙所
- 印刷方法
- コロタイププリント 便利堂コロタイプ工房
- 版数
- 1紙につき23版、3紙合計で69版
- エディション
- ONE PIECE / The Scroll 弍 ed.55
Coversシリーズの展示構成と会期・会場の詳細
同展では「Covers」シリーズとして、コミックスカバーのイラストをB4サイズの和紙にコロタイププリントした作品群も展示されます。2025年に便利堂コロタイプギャラリーで発表された10作品に加え、新たに6作品が加わる構成です。
具体的に今回展示されるカバー作品の例として以下が公開されています。いずれも和紙にコロタイププリントされたリミテッドエディションで、各作品はed.100という限定部数が明記されています。
- ONE PIECE / Covers Vol.1 2025 和紙にコロタイププリント ed.100
- ONE PIECE / Covers Vol.70 2025 和紙にコロタイププリント ed.100
- ONE PIECE / Covers Vol.52 2026 和紙にコロタイププリント ed.100
- ONE PIECE / Covers Vol.98 2026 和紙にコロタイププリント ed.100
展示の会期・会場は以下の通りです。会場は麻布台ヒルズ内に位置し、アクセスや営業時間については来場前に公式サイトでの確認が推奨されています。
- 会期 2026年7月8日 水曜日 - 2026年11月29日 日曜日
- 会場 集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
- 住所 105–0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1
- アクセス 地下鉄日比谷線 神谷町駅 5出口より 徒歩約1分
- 営業時間 火・水・木 11:00-18:00 金・土・日・祝 11:00-19:00
- ラウンジスペースは予約制 11:00-20:00
- 休廊日については公式サイトを確認すること
来場にあたっての注意点
会場のラウンジスペースは予約制で運用時間が異なるため、利用を予定する場合は事前の予約手続きが必要です。また、休廊日や展示替え等の情報は公式サイトで随時案内されるため、来訪前の確認が望まれます。
展示では超大判の和紙作品と限定エディションのカバー作品が並ぶため、作品保護の観点から閲覧方法や撮影に関する制限が設けられる可能性があります。展示マナーや館内案内の指示に従う形での鑑賞が求められます。
尾田栄一郎の経歴と作品群の位置づけ
尾田栄一郎は1975年1月1日熊本県生まれです。1992年に『WANTED!』で週刊少年ジャンプの手塚賞を受賞し、1997年に『ONE PIECE』の連載を開始しました。同年にコミックス第1巻が発売され、1999年にはテレビアニメ化されています。
受賞歴や選出歴としては、1992年の手塚賞受賞や1993年のホップ☆ステップ賞入選など初期からの評価があり、『ONE PIECE』は2006年に日本のメディア芸術100選マンガ部門に選出され、2012年には第41回日本漫画家協会賞大賞を受賞しています。2018年には熊本県民栄誉賞を受賞しています。
- 生年
- 1975年1月1日 熊本県生まれ
- 主な経歴
- 1992年 手塚賞受賞(WANTED!) 1997年 ONE PIECE連載開始 1999年 テレビアニメ化
- 主な受賞
- 2006年 日本のメディア芸術100選(マンガ部門) 2012年 日本漫画家協会賞大賞 2018年 熊本県民栄誉賞
展示情報の要点まとめ
この記事で紹介した主要事項を表形式でまとめます。展示のタイトル、会期、会場、制作に関する主要な技術情報、関連するリミテッドエディションの情報などを一覧で整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示タイトル | ONE PIECE / The Scroll 弍(大海賊百景)およびCoversシリーズ |
| 会期 | 2026年7月8日 水曜日 - 2026年11月29日 日曜日 |
| 会場 | 集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1) |
| 住所 | 東京都港区虎ノ門5-8-1 |
| アクセス | 地下鉄日比谷線 神谷町駅 5出口より 徒歩約1分 |
| 開館時間 | 火・水・木 11:00-18:00 金・土・日・祝 11:00-19:00(ラウンジ予約制 11:00-20:00) |
| 制作素材 | 越前和紙(手漉き 大判対応) 岩野平三郎製紙所 |
| 印刷方法 | コロタイププリント 便利堂コロタイプ工房 1紙につき23版、3紙で69版 |
| リミテッドエディション | ONE PIECE / The Scroll 弍 ed.55 Covers 各 ed.100(一部の巻) |
| 発表元 | 株式会社集英社 プレスリリース 2026年6月24日 16時30分 |
| 関連リンク | https://mangaart.jp/ja |
展示は越前和紙という伝統的な素材と、コロタイプという高耐久の印刷技術を組み合わせ、原画の色彩と構成を忠実に再現することを目指したものです。会期や開館時間、ラウンジ利用の条件などは公式サイトで案内されていますので、詳細は公式サイトで確認する形で情報を整理しました。