根津神社が光と歌に包まれた2日間の記録
ベストカレンダー編集部
2026年6月17日 11:43
根津神社特別公演2026
開催期間:5月23日〜5月24日
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根津神社を舞台に、無償で開かれた二日間の文化体験フェスティバルの全体像
公益財団法人クロノス保全財団が主催する文化体験プログラム「Wrapping The Earth in 根津神社(根津神社特別公演 2026)」が、2026年5月23日(土)・24日(日)の二日間にわたり、東京都文京区の国重要文化財・根津神社境内にて開催されました。全プログラムは無償で開放され、世代を問わず多くの来場者が境内に足を運びました。プレスリリースは2026年6月16日付で公開されています。
本公演は「逢縁〜歴史と想いが人を結ぶ〜」という旗印のもと、文化芸術・次世代教育・保全活動という当財団の三事業を一つの場で結ぶ試みとして企図されました。得られた知見や逢縁のバトンは、2026年10月18日に東京大学・安田講堂で開催予定の東京大学150周年記念チャリティーイベントへとつながる計画です。
- 主催
- 公益財団法人クロノス保全財団
- 開催日
- 2026年5月23日(土)・24日(日)
- 会場
- 根津神社(国重要文化財/東京都文京区)
- 開場/終了
- 両日とも午後2時開場、午後8時30分終了(プロジェクションマッピングは日没後18:00-20:30)
二日間の注目プログラムと時間軸
会期中は、神楽殿のライブや公開対談、楼門を染めるプロジェクションマッピング、御神木を使った参加型ワークショップ、境内常設の書展示、AIリテラシー体験など、多岐にわたるプログラムが展開されました。以下に日別の主要な流れと参加者を整理します。
各プログラムは、伝統的な場と現代の表現・技術が交差する形で設計され、来場者は散策と滞留を通じて複数の体験を同時に享受しました。
Day 1(5月23日)── オーケストラの開幕、アスリート対談、Kucci神楽殿ライブ
初日は午後2時の開場直後に東京大学フォイヤーヴェルク管弦楽団(学生有志約60名)の演奏が境内に響き、午後3時30分にはシンガーソングライターKucci氏がファン向け公開リハーサルを実施しました。
午後4時30分から30分間は、オリンピック・世界陸上メダリストの末續慎吾氏と、中学女子100m日本記録(11秒57)保持者の三好美羽氏による公開対談を実施。午後5時からの本番ではKucci氏が45分のステージを行い、仲島有彩氏が応援トークとして参加しました。午後6時には中間市長・福田健次氏が出席して開幕式が行われ、日暮れとともに楼門が光に染まりました。
- 14:00 開場
- 15:30 Kucci 公開リハーサル
- 16:30 末續慎吾×三好美羽 公開対談(30分)
- 17:00 Kucci 神楽殿ライブ(約45分、仲島有彩氏が応援ゲスト)
- 18:00 開幕式(福田健次氏ら登壇)/楼門プロジェクションマッピング開始(~20:30)
この日の模様は中日スポーツ・東京中日スポーツ、サンスポ、スポニチ、デイリースポーツ、Yahoo!ニュースなど大手メディア各社でも取り上げられました(プレスリリース内に各記事リンク掲載)。
Day 2(5月24日)── May J.スペシャルライブ、御神木アートワークショップ
二日目は天候に恵まれ、午後5時40分から20分間、歌手のMay J.氏が音楽プロデューサー今井了介氏とともに神楽殿スペシャルライブを実施しました。披露曲には『Let It Go』(ディズニー『アナと雪の女王』より)と、『Darling you』(映画『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』主題歌)を含み、来場者約1,000名を超える群衆が詰めかけました。
同日午後には御神木アートワークショップを開催。特別ゲストとしてMay J.氏と今井了介氏が参加し、参加者はデジタル技術と伝統工芸を融合した制作に取り組みました。アドビ株式会社およびアーティストYUCO氏の協力で、御神木をもとにデザイン化されたプロジェクション投影も実施されました。
- 14:00 開場
- 午後 御神木アートワークショップ(May J.参加回を含む)
- 17:40 May J.×今井了介 神楽殿スペシャルライブ(約20分)
- 18:00 楼門プロジェクションマッピング(~20:30)
展示・ワークショップ・デジタル体験の詳細
本公演では、伝統的な表現と現代技術が並列して提示され、訪れた人々は同じ境内のなかで複数のモードの文化体験を得ることができました。書、デジタルアート、参加型制作、AIリテラシー体験が主な柱です。
以下に各展示・体験の役割と演出者、実施時間などの詳細を整理します。
楼門プロジェクションマッピングとデジタル演出
楼門のプロジェクションマッピングは、日没後の両日18:00から20:30にかけて投影されました。演出はデジタルアート作家・長谷川 章氏による「デジタル掛け軸」で、1706年(徳川綱吉公造営)に遡る楼門という歴史的建造物をキャンバスに、色彩と動線を用いて夜の境内に新たな表情を与えました。
来場者はプロジェクションの光景を境内の各所から眺め、建築と映像が交差する空間体験を共有しました。演出は約2時間半の通し投影で、多くの滞留と撮影の瞬間を生みました。
境内常設『ONE WORLDの書』とGACKT「書」展示
書道家・吉川壽一氏が監修した境内常設「ONE WORLDの書」を二日間にわたり展示しました。GACKT氏の「書」は等身大パネルでの展示も行われ、来場者が歩き、座り、書の空間に身を置く形で鑑賞する構成でした。
書の展示は、伝統的な筆の痕跡を今の視点で体感させるもので、世代を越えた鑑賞行為を喚起しました。展示は写真撮影の対象ともなり、多くの来場者がカメラを向ける場面が見られました。
御神木アートワークショップと共同制作
御神木アートを最初に手がけたのは国際的に活動する現代美術作家・できやよい氏です。でき氏の作品性は、約1,900年の杜と出会うことで伝統と現代の融合として表現されました。ワークショップ当日はアドビ株式会社およびYUCO氏の協力のもと、デジタルとアナログを繋ぐ制作が行われました。
参加者は御神木に触れ、自らの絵馬や記念品を制作。プロジェクションによるデザイン投影も併せて行われ、作品はその場で境内の風景と一体化しました。May J.氏はワークショップに特別ゲストとして参加し、制作の一端を担いました。
AIリテラシー体験と3Dスキャンによる記録収集
ONE WORLDオフィシャルブース内には「AIリテラシー体験コーナー」が設けられ、生成AIなど現代技術の入り口として世代を問わず触れられる場を提供しました。文化保全の領域とAI教育を並列に示す試みとして位置付けられています。
さらに、東京大学大学院・渡邉英徳教授の監修のもと、来場者による3Dスキャンアプリを用いたデータ収集が行われました。この取り組みは「東大アーカイブ」構想へとつながり、歴史的建造物や当日の風景をデジタルデータとして保存・活用する基盤の一部となります。
連携、協賛、今後の展開と要点整理
本公演は多数の協賛により実現しました。ネスレ日本株式会社、株式会社タカラトミー、株式会社ヤマハミュージックジャパン、アドビ株式会社、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ、株式会社TOKYO TOWERなどの協賛のもと、地域・企業・大学・文化団体が連携して運営されました。
ONE WORLDプロジェクトは既往の取り組みを踏まえ、三井寺でのオープニングイベント(GACKT・吉川壽一氏参加、ユネスコ記憶遺産に関わる事例)、KARAの知英(ジヨン)氏プロデュースの日本酒「綺憩香(KIKYUKA)」の販売・支援活動などを展開してきました。本公演はその延長線上に位置します。
出演者・関係者(実施実績)
本公演に関わった主要出演者および監修者は以下の通りです。各種出演・展示・監修は敬称略で記載します。
- 音楽・神楽殿ライブ
- Kucci(5/23)、仲島有彩(応援ゲスト・5/23)、May J. × 今井了介(5/24 スペシャルライブ)
- オーケストラ
- 東京大学フォイヤーヴェルク管弦楽団(1998年創立、学生有志約60名)
- 公開対談
- 末續慎吾(五輪・世界陸上メダリスト) × 三好美羽(中学女子100m日本記録保持者)
- デジタルアート演出
- 長谷川 章(プロジェクションマッピング『デジタル掛け軸』)
- 御神木アートワークショップ
- できやよい(現代美術)、YUCO(アーティスト)、アドビ株式会社協力
- 書展示監修
- 吉川壽一(『ONE WORLDの書』監修)、GACKT(等身大パネル展示)
- 監修(学術)
- 東京大学大学院 渡邉英徳 教授(3Dスキャン等のデータ収集を監修)
- 総合MC
- 世良マリカ(両日)
今後の予定と「東大アーカイブ」構想
本公演で得た知見やデータは、2026年10月18日に東京大学・安田講堂で開催予定の東京大学150周年記念チャリティーイベントへとつなげる計画です。渡邉英徳教授の監修による「東大アーカイブ」を中核に、知と文化を接続する場づくりが想定されています。
教育・人材育成領域に関しては鈴木ハル氏が統括し、大学に蓄積された知を次世代の人材育成プログラムへとつなげる取り組みを進めます。アプリ「才覚」の開発もこの枠組みの一環として言及されています。登壇予定者・内容は調整中で、詳細は決定次第オフィシャルページやSNS等で案内される予定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | Wrapping The Earth in 根津神社(根津神社特別公演 2026) |
| 主催 | 公益財団法人クロノス保全財団 |
| 会期 | 2026年5月23日(土)・24日(日) |
| 会場 | 根津神社(国重要文化財) |
| 主なプログラム | 神楽殿ライブ(Kucci、May J.×今井了介)、東京大学フォイヤーヴェルク管弦楽団、末續慎吾×三好美羽公開対談、楼門プロジェクションマッピング、御神木アートワークショップ、境内常設『ONE WORLDの書』、AIリテラシー体験 |
| プロジェクション投影時間 | 両日 18:00-20:30(演出:長谷川 章『デジタル掛け軸』) |
| 監修(学術) | 東京大学大学院 渡邉英徳 教授 |
| 今後の予定 | 2026年10月18日 東京大学・安田講堂にて東京大学150周年記念チャリティーイベント(東大アーカイブを起点に連携) |
| お問い合わせ | 公益財団法人クロノス保全財団 担当:角井 メール:kakui@chronos.or.jp TEL:03-4400-6249 URL:https://ecs-foundation.or.jp |
本稿では、公演の日時・会場・出演者・展示内容・監修・協賛および今後の連携計画など、プレスリリースに記載された情報を網羅して整理しました。公演で生まれた学びやデータは、東京大学との連携のもと「東大アーカイブ」へと集約され、10月の東京大学150周年記念企画へと接続される予定です。問い合わせや追加取材、写真・映像素材の請求は上記の担当窓口までご連絡ください。