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7月開始 Re:Butterが脱脂粉乳を業務用バター代替へ

Re:Butter販売開始

開催日:7月1日

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Re:Butter販売開始
Re:Butterって本当にバターと同じように使えるの?
公的機関の実証で「天然バターと同等の物性」を確認。既存の製造設備やレシピを大きく変えずに置き換えられる設計だが、細かい仕上がりは現場で調整が必要。
いつから買えて、脱脂粉乳の在庫削減にどれくらい効くの?
2026年7月から業務用向けに順次供給開始。アップサイクル率は74%で在庫削減に寄与するが、効果は導入企業数と消費量次第で即効的な解決には限りがある。

脱脂粉乳の累積在庫と業界に及ぶ構造的負担

国内の乳製品サプライチェーンにおいて、脱脂粉乳の在庫が急増している。公的機関の需給見通しでは、2026年度の期末在庫が8万3,300トンに達すると見込まれ、前年同期比で19.8%増となる見通しが示されている。この数字は単なる在庫の増加にとどまらず、酪農・乳業業界に恒常的なコスト負担を強いる構造的課題を浮き彫りにしている。

バター1kgを製造するには生乳約23kgが必要であり、乳脂肪分を抽出した後に残る副産物が脱脂粉乳である。余剰となる脱脂粉乳は飼料転用や輸出等で処理されるが、多量の在庫が継続することにより、業界全体での財務負担が増大している。こうした背景から、一般社団法人Jミルクは需給変動対策として新たな拠出制度を導入しており、2025年度からは生乳1kgあたり各15銭の拠出が義務化された。

Jミルク・農林水産省による需給見通し(要点)
期末在庫見通し:8万3,300トン(前年比19.8%増)
在庫増加の継続に関する警告:Jミルクは「現状の傾向が続けば在庫量は次年度以降も増加する」と指摘

また、酪農乳業需給変動対策特別事業により、2031年度までの7年間で155億円の基金造成を目標に掲げ、単年度では約22億円の負担が見込まれている。これらの資金は余剰処理や市場安定化に充てられるが、根本的な需要創出策がない限り費用は継続する。

「脱脂粉乳在庫8万3300トン、前年比+20%増予測」——バター製造時の余剰原料を、再びバターの代替としてアップサイクル。次世代機能油脂をスタートアップが開発。 画像 2

次世代ハイブリッド油脂「Re:Butter」 — アップサイクルによる需要側からの構造解決

こうした課題に対応するために、Re Design株式会社は脱脂粉乳のアップサイクルを軸にした業務用ハイブリッド油脂「Re:Butter(リ・バター)」を2026年7月より販売開始する。対象は製菓・製パン・ホテル・レストランチェーン等の業務用市場(B2B)で、公的機関による実証により天然バターと同等の物性を保持すると報告されている。

「Re:Butter」は余剰脱脂粉乳を単なるコストではなく原料価値に変換することで、在庫問題の緩和につながる需要を創出する点が特徴である。独自配合(特許出願中)によりアップサイクル率は74%に到達し、消費量が増えるほど国内在庫削減に資する設計となっている。

導入の意義とターゲット

業界側の意義は、既存の製造ラインやレシピを大きく変えずに代替可能な点にある。公的機関の実証結果に基づけば、操作性や物性がバターと同等であるため、プロ仕様の現場での導入ハードルが低い。

ターゲットは全国の製菓・製パン企業、ホテルや飲食チェーン等で、製品は業務用として段階的に供給される予定である。サンプルや技術資料はRe Designの公式サイトから請求できる。

製品仕様と機能性 — バターの置き換えを可能にする数値的根拠

「Re:Butter」は単にコスト削減をうたうだけでなく、栄養成分や安全性、保存性といった実務で重要な要素を明確に示している。バターとの比較値は日本食品標準成分表(2020年版・八訂)を参照し、下記のような数値で説明されている。

主な特長は、コスト面・栄養面・操作性・安全性の四点に集約される。特許出願済の配合を用いることで、バター比での物性同等性を保ちつつ、製造コストを20〜30%削減できるという試算が示されている。

  • アップサイクル率:74%
  • コスト削減見込み:バター比 20〜30%
  • カロリー:バター比 約18%カット(610 kcal/100g)
  • 脂質:バター比 約26%削減(60.0g/100g)
  • タンパク質:バター比 約6倍(3.8g/100g)
  • 食塩相当量:バター比 約66%削減(0.64g/100g)
  • トランス脂肪酸:ゼロ表記可能
  • 添加物:無添加(クリーンラベル対応)
  • 保存方法:冷蔵(長期保管は冷凍可能)

これらは既存のレシピを大幅に変更することなく置き換えられる物性と栄養上の利点を同時に提供するものであり、製菓・製パンの業務用途での採用を念頭に置いている。

また、公的な実証結果があることは、製品採用の判断材料としての信頼性を高める要素になる。製品自体は特許出願中の独自配合技術により、脱脂粉乳の大量利用と安定した機能性の両立を図っている。

販売体制・導入手順と企業情報、及びCircular Design構想

販売は2026年7月から順次供給開始される予定で、導入を希望する企業はRe Design株式会社の公式サイト内の特設ページからサンプル請求や資料請求が可能である。なお、問い合わせ先のメールアドレスはcontact@redesign.co.jp、公式サイトはhttps://redesign.co.jp/である。

Re Designは「Re:Butter」の販売を通じて、余剰脱脂粉乳の新たな需要を創出し、国内の酪農サプライチェーンの構造的な再設計を目指す「Circular Design(デザインによる循環)」構想を掲げている。将来的には脱脂粉乳以外の余剰原料や副産物にも応用技術を拡大し、未利用資源を付加価値商品へ転換する事業モデルの構築を進める計画である。

会社概要(ニュースリリースに基づく情報)

会社名:Re Design株式会社

代表者:代表取締役 中島 直樹

本社所在地
〒540-6135 大阪市中央区城見2丁目1-61 ツイン21 MIDタワー35階
事業内容
次世代機能性油脂の開発・製造等
URL
https://redesign.co.jp/
お問い合わせ
contact@redesign.co.jp

記事の要点整理(表)

以下の表に本リリースで示された主要情報を整理する。製品の発売時期、主な性能指標、背景となる在庫問題や政策的対応、及び問い合わせ先を一目で確認できるようにした。

項目 内容
製品名 Re:Butter(リ・バター)
発売開始 2026年7月より順次供給開始
対象市場 製菓・製パン企業、ホテル・レストランチェーン等(B2B)
アップサイクル率 74%
コスト削減見込み バター比 20〜30%
栄養・機能面(代表値) カロリー:約18%カット(610 kcal/100g)、脂質:約26%削減(60.0g/100g)、タンパク質:約6倍(3.8g/100g)、食塩相当量:約66%削減(0.64g/100g)、トランス脂肪酸ゼロ表記可能
安全性 添加物無添加(クリーンラベル対応)、冷蔵保存(冷凍で長期保存可)
特許 独自配合に関して特許出願中
背景となる在庫量 脱脂粉乳期末在庫見通し:8万3,300トン(前年比19.8%増)
政策的な負担 生乳1kgあたり15銭の拠出(2025年度〜)、2031年度までに155億円の基金形成目標(単年度約22億円)
問い合わせ・サンプル請求 Re Design公式サイト 特設ページ:https://redesign.co.jp/contact.html、Eメール:contact@redesign.co.jp
参考 バター製造に必要な生乳量:1kgのバター ≒ 生乳23kg

本稿では、Re Design株式会社が発表した次世代ハイブリッド油脂「Re:Butter」の製品概要、技術的な特長、及び国内の脱脂粉乳在庫問題とそれに係る政策的負担を整理した。製品は業務用市場を対象とし、公的機関の実証に基づく物性同等性や複数の栄養上の利点を提示しているため、導入により需給構造の一部を需要側から改善する可能性がある。問い合わせやサンプル請求は上記の公式連絡先を通じて受け付けられている。