7月10日公開『ユースフル・ゴースト』掃除機に宿る奇想のラブコメ
ベストカレンダー編集部
2026年6月5日 19:01
ユースフル・ゴースト公開
開催日:7月10日
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奇想と社会性が同居するゴースト・ラブコメの到来 — 本予告とポスターが解禁
国内最大級の映画・ドラマレビューサービスFilmarks(フィルマークス)が手掛ける映画レーベル「SUNDAE」の第9弾作品、映画『ユースフル・ゴースト』(英題:A Useful Ghost/原題:ผีใช้ได้ค)の本予告映像と本ポスター、場面写真10点が解禁された。プレスリリースは株式会社つみきより、2026年6月5日 17時22分に発表されている。
本作は2025年にカンヌ国際映画祭〈批評家週間〉でタイ映画として初の選出かつグランプリ受賞という快挙を果たし、さらにアカデミー賞(R)国際長編映画賞のタイ代表にも選出された経歴を持つ。各国メディアからは「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と評されており、その注目作の日本公開に合わせて解禁された映像とビジュアルは、観客に強い印象を残すものとなっている。
葬られた愛が“掃除機”で帰ってくる — あらすじと扱うテーマ
物語の舞台は、粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。主人公のマーチ(ウィサルット・ヒンマラット)は、最愛の妻ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で失い、深い悲嘆の中にある。ある日、ナットの魂は不可思議なかたちで「掃除機」に宿り、再び夫のもとへ戻ってくる。
一見してシュールな設定だが、作品はそこから静かにテーマを広げる。記憶と忘却、個人と社会、愛のかたちと“有用性”の問題、さらには環境問題、労働、政治的抑圧といった現代の問題へと深度を増していく。物語の背景には、タイで広く知られる怪談「メー・ナーク・プラカノーン」の着想があり、死と生の境界、社会的に抑圧された者たちの存在が重要な軸となる。
予告映像の内容
解禁された予告映像は、掃除機に宿ったナットがマーチの前に現れる衝撃的な場面から始まる。戸惑いながらも妻の帰還を受け入れる夫。二人の関係は「ただ一緒にいたい」という極めてシンプルな願いに基づいているが、人と幽霊という本質的な差異が物語を複雑にする。
予告内では掃除機と抱き合うシュールな場面や、突如飛び交う血の描写など、コメディとホラー、ロマンスが入り混じる予想不能の展開が描かれる。映像内の意味深なセリフ「私をただの掃除機だと思わないで」は、なぜ霊が現世にとどまるのかという根本的な問いを投げかける。
予告映像はこちら:https://youtu.be/TZRiQWH_CBk
出演・スタッフと田村健太郎による初の映画予告ナレーション
主演はInstagramフォロワー1,800万人超えのダビカ・ホーン。2013年にタイでメガヒットを記録した『愛しのゴースト』でメー・ナーク役を演じて一躍スターダムに上り詰めた女優が、本作では「掃除機に宿る幽霊」という難役を圧倒的な存在感と繊細な表現力で演じている。
共演はウィットサルート・ヒンマラート、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアンら実力派が名を連ねる。監督・脚本はラッチャプーム・ブンバンチャーチョークで、監督の手腕はアジアのみならず欧米の映画祭・批評家からも評価されている。
田村健太郎の起用とコメント
予告映像のナレーションを務めたのは、日本で注目を集める俳優・田村健太郎。NETFLIXオリジナルドラマ『地獄に堕ちるわよ』などで存在感を示す田村にとって、今回が映画予告のナレーション初担当となる。
田村は本作について次のようにコメントしている。
「幽霊となって帰ってきた妻、その存在を信じ切る夫。まるで彼岸のハネムーンのような美しいシーン。しかし人と幽霊になろうとも、夫婦である限り二人の関係は進んで行きます。幽霊も変わる、夫婦も変わる。儚さと生々しさにたっぷり酔わされました。僕の夢にも出てきてほしいなあ」
田村健太郎のプロフィールも紹介されている。1986年12月15日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作に映画『金髪』(25)、『佐藤さんと佐藤さん』(25)、『新幹線大爆破』(25)、『ほつれる』(23)、ドラマ『地獄に堕ちるわよ』(Netflix)、『月夜行路』『ホットスポット』(NTV)、『僕たちはまだその星の校則を知らない』(カンテレ)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)などがある。
製作背景、批評的評価、公開情報と技術クレジット
ラッチャプーム監督は作品のモチーフとして「ホコリ(埃)」を挙げている。タイ語の“ホコリ”は空中に漂う粒子としての意味に加え、現代スラングでは「人間以下の扱いを受ける者」を指すことがあるという。監督は「霊もホコリも厄介者で、本来いるべきではない場所と時間に現れるという点でよく似ている」と述べ、掃除機に取り憑いた幽霊というアイロニックな設定に社会的メッセージを託している。
海外メディアの評では、ジュリア・デュクルノー『TITANE/チタン』の衝撃、ウェス・アンダーソンの緻密な映像美、アピチャッポンのマジックリアリズムなどと引き合いに出され、Screen Dailyには「まるでヨルゴス・ランティモスがタイに移住したかのようだ」と評された。こうした比較は本作がジャンル横断的であることを示している。
作品の主な制作データ
- 監督・脚本
- ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
- 出演
- ダビカ・ホーン、ウィットサルート・ヒンマラート、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアン ほか
- 製作年/上映時間
- 2025年/130分
- 言語・国
- タイ語、英語、イサーン語/タイ、フランス、シンガポール、ドイツ
- 原題/英題
- 原題:ผีใช้ได้ค/英題:A Useful Ghost
- 字幕翻訳/タイ語監修
- 字幕翻訳:橋本裕充/タイ語監修:福冨渉
- レイティング
- R15+
- 後援
- タイ国政府観光庁
- 配給・宣伝
- SUNDAE(Powered by Filmarks)
- 著作表記
- © 2025 185 FILMS, HAUT LES MAINS, MOMO FILM CO.
公開日と上映劇場
日本では2026年7月10日(金)に公開予定で、初日公開劇場として新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ユーロスペースほかで全国ロードショーとなる。
公式情報は以下で確認できる。
公式サイト:sundae-films.com/useful-ghost/
公式X:@usefulghost_jp
公式Instagram:@sundae_films
Filmarks作品ページ:https://filmarks.com/movies/123179
主要情報の整理
以下の表は、本記事で触れた本作の主要な情報を整理したものです。公開形式、主要スタッフ・キャスト、評価実績、公式リンク、そして日本公開日と上映館を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名(邦題/原題/英題) | ユースフル・ゴースト/ผีใช้ได้ค/A Useful Ghost |
| 監督・脚本 | ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク |
| 出演 | ダビカ・ホーン、ウィットサルート・ヒンマラート、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアン |
| 日本版予告ナレーション | 田村健太郎(映画予告ナレーション初担当) |
| 主な評価・受賞 | 2025年カンヌ国際映画祭〈批評家週間〉選出・グランプリ/アカデミー賞 国際長編映画賞 タイ代表選出 |
| 上映時間・言語 | 130分/タイ語・英語・イサーン語 |
| 製作国 | タイ、フランス、シンガポール、ドイツ |
| 字幕翻訳・監修 | 字幕翻訳:橋本裕充/タイ語監修:福冨渉 |
| レイティング | R15+ |
| 配給・宣伝 | SUNDAE(Powered by Filmarks) |
| 日本公開日・上映館 | 2026年7月10日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー |
| 公式リンク | 公式サイト:sundae-films.com/useful-ghost/ / 公式X:@usefulghost_jp / 公式Instagram:@sundae_films / Filmarks:https://filmarks.com/movies/123179 |
| 予告映像 | https://youtu.be/TZRiQWH_CBk |
本作は、奇想天外なゴースト設定を起点に、社会的文脈や個人の尊厳を巡る問題へと展開していく作品であり、映像の解禁によりその多層的な魅力がより明確になった。田村健太郎による日本語ナレーション、ダビカ・ホーンらの演技、そしてラッチャプーム監督の視点が組み合わさり、観客に多様な感覚と問いを投げかける映画になっている。