6月5日公開 日港合作アニメ『Another World(世外)』米国上映へ
ベストカレンダー編集部
2026年6月4日 14:48
米国劇場公開開始
開催日:6月5日
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香港と日本が結びつけた幻想譚──米国劇場公開に至る道筋
デジタルハリウッド大学大学院(以下、本大学院)が推進してきた「日本IPグローバルチャレンジ・プログラム」から誕生した長編アニメーション映画『Another World(世外)』が、2026年6月5日より米国で劇場公開されます。本作品は日本の小説を原作に、香港のアニメーション制作体制と国際共同制作で仕上げられた作品であり、国境を越えたクリエイティブ連携の成果として位置づけられます。
本章では、完成から国際公開に至る主要な経緯と、海外映画祭での評価、興行実績について詳述します。作品は2025年春に完成し、2025年6月のアヌシー国際アニメーション映画祭でワールドプレミアを迎え、同年10月にはシッチェス映画祭での上映を経て、10月29日より香港での公開を皮切りに世界各地で順次公開されました。公開初週に香港で週次興行収入1位を記録したことも報告されています(出典:enjoy movie公式サイト、10月27日~11月2日の週間興行収入ランキング)。
映画祭での歩みと賞歴
本作は国際映画祭で複数の上映と評価を受けています。詳細な歩みを整理すると、ワールドプレミアはアヌシー国際アニメーション映画祭2025の「アウト・オブ・コンペティション/ミッドナイトスペシャル」部門で行われ、その後、シッチェス・カタルーニャ国際ファンタスティック映画祭2025の「ニュー・ビジョンズ」部門でも上映されました。
また、台湾の金馬国際映画祭(1962年創設)では最優秀長編アニメ映画賞を受賞し、香港映画界の重要な授賞式である香港電影金像奨では最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を含む8部門にノミネートされるなど、作品として国際的な評価を獲得しています。
物語と映像表現:原作からアニメーションへ
『Another World(世外)』は、西條奈加の小説『千年鬼』(徳間文庫)を原作としたファンタジー作品です。物語の舞台は、死後と輪廻転生の狭間に存在する幻想的な領域〈世外〉。人間の記憶と魂の行方をテーマに据え、登場人物と精霊の関係性を通して感情と変容を描いています。
主人公格の精霊グドは、死者の魂を輪廻に導く存在として物語の中心に立ちます。ある日、ユリという少女の魂を導く任務を受け、彼女に宿る人間特有の感情に触れることで、精霊としての理解を超える事態に直面します。天女ミラからはユリの怒りを抑え、怪物への変貌を防ぐよう命じられ、グドは危険な任務に乗り出すというのが大筋です。
形式と仕様
作品の基本データは以下の通りです。上映時間は110分41秒、制作国は香港、制作会社はPOINT FIVE CREATIONS LIMITED、制作年は2025年です。監督はトミー・カイ・チュン・ン(Tommy Kai Chung NG)、プロデューサーはポリー・ユン(Polly YEUNG)です。
映像表現に関しては、日本の幻想文学に根差した原作の世界観を維持しつつ、香港側のアニメーション技術と職人技を融合させて国際市場向けの映像体験に仕上げられています。セルアニメーション技術を用いた表現や、感情の機微を映像化する演出が特徴です。
制作体制とプロジェクトの背景
この映画化は、本大学院の「日本IPグローバルチャレンジ・プログラム」が基盤となり、学生や留学生の参加を含む数年にわたる国際的な権利交渉・セールス活動の結果として実現しました。プロジェクトは2016年に発足し、日本の埋もれた高ポテンシャルなコンテンツを海外で映像化することを目的としています。
原作の権利提供は徳間書店が協力し、元・株式会社アミューズの飯塚江美PDによるコーディネートも得られました。選定された作品は、香港フィルムマートやTIFFCOMなど国際的な映像マーケットで紹介され、香港の独立系プロデューサー、ポリー・ユン氏の目に留まったことでアニメ化企画が具体化しました。
プロデューサー・監督・エグゼクティブプロデューサーの役割
監督:Tommy Kai Chung NG(トミー・カイ・チュン・ン)は香港城市大学のクリエイティブメディアスクール卒で、短編・長編のアニメーションや実写映画に関わる実績を持つディレクターです。セルアニメーション制作会社POINT FIVE CREATIONSを設立し、ブランドCMや多数の作品に携わっています。
プロデューサー:Polly YEUNG(ポリー・ユン)は英国バース大学で映画研究を修めた後、脚本家・プロデューサーとして多彩なジャンルに取り組み、ポイントファイブクリエーションズで短編アニメの脚本・プロデュースを担当。VRプロジェクトなど新領域の開発経験も持ちます。
エグゼクティブプロデューサーとしては、本学教授でありデジタルハリウッド株式会社取締役会長の吉村毅がプロジェクト全体を統括しました。吉村は過去に海外映画の権利輸入・配給・宣伝の総合プロデュース実績があり、本企画は2020年に香港フィルマート併設の国際企画コンテスト「HAF」で大賞を受賞、香港政府から制作支援金を獲得して香港でアニメ映画化されました。
公開スケジュール、参加作品の役割、そして要点整理
本作は制作完成から国際映画祭・各国公開を経て、2026年6月5日より米国で劇場公開されます。以下に、公開・上映・受賞等の主要ポイントをリスト形式で整理します。
原作、制作体制、スタッフ情報、上映歴、受賞歴、興行実績、問い合わせ先まで、本プレスリリースに含まれる情報を網羅的に提示します。
- 原作:『千年鬼』(西條奈加著/徳間文庫)
- 制作会社:POINT FIVE CREATIONS LIMITED(香港)
- 監督:トミー・カイ・チュン・ン(Tommy Kai Chung NG)
- プロデューサー:ポリー・ユン(Polly YEUNG)
- エグゼクティブプロデューサー:吉村毅(デジタルハリウッド大学大学院 教授)
- 制作年:2025年、制作国:香港、上映時間:110分41秒
- ワールドプレミア:アヌシー国際アニメーション映画祭2025(Out of Competition / Midnight Specials)
- その他上映:シッチェス・カタルーニャ国際ファンタスティック映画祭2025(Noves Visions)
- 受賞:台湾・金馬国際映画祭 最優秀長編アニメ映画賞(受賞)
- ノミネート:香港電影金像奨(最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞等 計8部門)
- 世界興行開始:2025年10月29日 香港公開(公開初週で週次興行1位を記録。出典:enjoy movie公式サイト)
- 米国劇場公開日:2026年6月5日
- 参照リンク(原作・制作会社)
- 原作小説『千年鬼』(徳間文庫): https://www.tokuma.jp/book/b496173.html
- アニメーション制作会社「Point Five Creations」: https://pointfivecreations.com/index.html
- デジタルハリウッド大学大学院
- https://gs.dhw.ac.jp/
記事の締めとして、ここまでに示した主要項目を表で整理します。続く表は作品の基本情報と本リリースで示された重要事項をまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品タイトル | Another World(世外) |
| 原作 | 『千年鬼』(西條奈加 著/徳間文庫) |
| ジャンル | ファンタジー |
| 上映時間 | 110分41秒 |
| 制作国/制作会社 | 香港 / POINT FIVE CREATIONS LIMITED |
| 制作年 | 2025年 |
| 監督 | トミー・カイ・チュン・ン(Tommy Kai Chung NG) |
| プロデューサー | ポリー・ユン(Polly YEUNG) |
| エグゼクティブプロデューサー | 吉村 毅(デジタルハリウッド大学大学院 教授) |
| 国際映画祭 | アヌシー国際アニメーション映画祭2025(ワールドプレミア)、シッチェス映画祭2025 等 |
| 受賞・ノミネート | 台湾・金馬国際映画祭 最優秀長編アニメ映画賞(受賞)、香港電影金像奨 8部門ノミネート 等 |
| 世界公開開始 | 2025年10月29日(香港より世界興行開始) |
| 米国公開日 | 2026年6月5日(劇場公開) |
| 問い合わせ | デジタルハリウッド大学大学院事務局 TEL:0120-019-236 メール:daigakuin@dhw.ac.jp |
このまとめは、プレスリリースに記載された全ての主要事項を網羅的に整理したものです。デジタルハリウッド大学大学院が推進するプロジェクトから生まれた本作は、原作文学の精神性を保ちながら、国際的な制作体制で映像化され、複数の映画祭で上映・受賞歴を得た上で、2026年6月5日から米国での劇場公開を迎えます。問い合わせや詳細は上記の大学院事務局窓口をご利用ください。