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世界禁煙デー2026:受動喫煙をルールで防ぐ議論

世界禁煙デー記念イベント

開催日:5月31日

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世界禁煙デー記念イベント
このイベントって何が発表されたの?
厚労省主催の記念イベントで、受動喫煙対策を「マナー」から科学的根拠に基づく「ルール」へ転換する必要性を提示し、企業や自治体の具体事例を紹介した。
日常で自分にできることは何?
屋内での喫煙を控える、職場や公共の禁煙ルールを確認・遵守する、卒煙支援プログラムや禁煙グッズを活用して自分や周囲の健康を守ることが挙げられる。

禁煙週間の一環として改めて示された受動喫煙対策の位置付け

厚生労働省は、世界保健機関(WHO)が1989年に制定した「世界禁煙デー」(5月31日)に合わせ、毎年同日から1週間を「禁煙週間」として位置付け、たばこの健康影響や受動喫煙防止の普及啓発を強化しています。2026年は「みんな知っている?たばこのルール」をテーマに、受動喫煙問題を個人のマナー論から科学的根拠に基づくルール課題へと転換する必要性が改めて提示されました。

また、この取り組みは2011年から続く国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環として行われ、健康寿命の延伸を目指す中で、禁煙と受動喫煙対策は重要な柱の一つと位置づけられています。令和6年に開始した「健康日本21(第三次)」でも喫煙率の低下と望まない受動喫煙のない社会の実現が目標に掲げられており、今回のイベントはその方針と整合する形で実施されました。

WHO世界禁煙デー(参考)
2026年のWHOテーマ:”Unmasking the appeal – countering nicotine and tobacco addiction”
日本の取組
厚生労働省は1992年から世界禁煙デー週を「禁煙週間」とし、毎年普及啓発を強化
「世界禁煙デー記念イベント2026」を開催 受動喫煙の現状と「禁煙週間」の活動を紹介 画像 2

当日の構成と基調講演の要点

「世界禁煙デー記念イベント2026」は2026年5月31日(日)13:00〜14:50にKDDIホール(東京都千代田区大手町)で開催されました。イベント冒頭には上野賢一郎厚生労働大臣からのビデオメッセージが流され、その後、厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課長の堀岡伸彦氏による活動概要の紹介、基調講演、パネルディスカッションが行われました。

当日のプログラムは、たばこ対策の現状説明から具体的な取り組み事例の紹介、生活者目線での議論といった構成で、政策・研究者・企業・自治体・タレントといった多様な立場の登壇者が参加し、受動喫煙防止に向けた「ルール」の周知と実践について意見を交わしました。

「世界禁煙デー記念イベント2026」を開催 受動喫煙の現状と「禁煙週間」の活動を紹介 画像 3

ビデオメッセージと活動概要紹介(堀岡伸彦)

イベント冒頭のビデオメッセージは上野厚生労働大臣からの挨拶で始まり、続く堀岡伸彦 健康課長による活動概要では、健康日本21(第三次)におけるたばこ対策の位置付けや令和8年度の禁煙週間の趣旨が示されました。

堀岡氏は、健康増進法に基づく受動喫煙対策の現状について説明し、国としての方針や既存の対策の進捗、今後の普及啓発活動の重点領域について言及しました。イベントは政策の説明にとどまらず、実践事例を通した社会的理解の醸成を意図しています。

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基調講演(中村正和氏)

基調講演は公益社団法人 地域医療振興協会 地域医療研究所へき地医療研究センターのアドバイザーである中村正和氏が「受動喫煙問題の解決は、マナーでなく、ルールの時代へ」と題して行いました。中村氏は受動喫煙による健康被害の科学的根拠を示し、個人の配慮だけでは十分に防げない実態を解説しました。

講演では、受動喫煙が健康に及ぼす影響の具体例や国内外のたばこ対策の比較を通じて、制度やルールを通じた対策の必要性が強調されました。受動喫煙は「個人のマナー」に委ねるだけでは解決困難であり、明確なルールとして社会に定着させることが求められているとの指摘がありました。

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パネルディスカッション:企業と自治体の実践例から考えるルール周知

イベント後半では「みんな知っている?たばこのルール」をテーマにパネルディスカッションが実施され、登壇者が自らの立場から現状や実践事例を紹介し、それらを踏まえた議論が行われました。ゲストモデレーターはタレントのハリー杉山氏が務め、生活者目線でのまとめも行いました。

ディスカッションは、現状のルールの遵守状況紹介を起点に、ルールの認知度向上に必要な取り組み、望まない受動喫煙を減らすための具体策について意見交換が行われました。登壇者は企業・自治体・研究者・行政の代表が揃い、それぞれの立場から実践可能なアクションを提示しました。

  • 登壇者(左から写真表記)
    • けむいもん(※イベント写真に登場)
    • ハリー杉山氏(タレント、ゲストモデレーター)
    • 中村 正和氏(公益社団法人 地域医療振興協会 地域医療研究所へき地医療研究センター アドバイザー)
    • 行方 純一氏(オムロン ヘルスケア株式会社)
    • 西澤 祐樹氏(調布市 福祉健康部 健康推進課 課長補佐)
    • 堀岡 伸彦(厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課長)
    • 坂本 和也(厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課 地域保健企画官)
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企業の取組:オムロン ヘルスケアの「ゼロイベント」

オムロン ヘルスケアの行方純一氏は、同社が「第14回健康寿命をのばそう!アワード」で優良賞を受賞した取り組みを紹介しました。企業が従業員の喫煙率ゼロを目指す活動として、屋内喫煙所の廃止、就業時間内禁煙への段階的な移行、そして卒煙を支援する手厚いプログラムを導入した点が示されました。

具体的には、喫煙習慣のある従業員に対する段階的支援や健康経営の一環としての制度整備、社内外への情報共有により、組織としての行動変容を促進するモデルが提示されました。企業が取るべき方策として制度面と支援面の両輪が重要とされました。

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自治体の取組:調布市の連携による啓発活動

調布市の西澤祐樹氏は「第12回健康寿命をのばそう!アワード」で優良賞を受賞した自治体の事例を紹介しました。自治体の立場からは、地域の実情に即した独自ルールづくりや、関係機関との連携による分かりやすい啓発活動が有効であることが説明されました。

西澤氏は、地域一丸となった啓発の仕組みづくりや関係団体との協働、住民の理解を深めるための具体的な施策について言及し、自治体によるリーダーシップと地域特性に合わせた柔軟な施策の重要性を示しました。

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イベントの概要、配信情報と要点の整理

本イベントの開催概要、共催・後援団体、出演者、ならびに配信情報は以下の通りです。イベントの模様は特設サイトおよび公式YouTubeアカウントで公開されています。

以下の表では、本記事で述べた主要情報を整理し、イベントの要点をひと目で確認できるようにまとめます。

項目 内容
イベント名 世界禁煙デー記念イベント2026
開催日時 令和8年(2026年)5月31日(日)13:00~14:50
会場 KDDIホール(東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル2階)
主催 厚生労働省 / スマート・ライフ・プロジェクト
共催 厚生労働省、公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本歯科医師会、公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人日本看護協会、国立研究開発法人 国立がん研究センター
後援 文部科学省、人事院、警察庁、こども家庭庁、東京都、健康日本21推進全国連絡協議会 他
テーマ みんな知っている?たばこのルール
主な出演者
  • 中村 正和氏(公益社団法人 地域医療振興協会 地域医療研究所へき地医療研究センター アドバイザー)
  • 行方 純一氏(オムロン ヘルスケア株式会社)
  • 西澤 祐樹氏(調布市 福祉健康部 健康推進課 課長補佐)
  • ハリー杉山氏(タレント)
  • 上野 賢一郎氏(厚生労働大臣)※ビデオメッセージ
  • 堀岡 伸彦(厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課長)
  • 坂本 和也(厚生労働省 健康・生活衛生局 健康課 地域保健企画官)
配信・公開
プレス発行 スマート・ライフ・プロジェクト 事務局(2026年5月31日 18時30分)

本イベントでは、受動喫煙対策を単なるマナー啓発で終わらせず、科学的根拠に基づくルールとして社会に浸透させること、企業や自治体が実行可能な具体策を示すこと、そして生活者一人ひとりが当事者として行動できるようにすることが繰り返し示されました。提示された施策や事例は、職場・地域・家庭といった日常の場で実行可能な内容が中心であり、今後の普及啓発や制度設計における参考例となる点が整理されました。