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6月3日開幕『膠へのまなざし』展が東京・大阪・京都巡回

膠へのまなざし展

開催期間:6月3日〜6月15日

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膠へのまなざし展
この展覧会っていつどこでやるの?
東京は日本橋高島屋S.C.本館6階で2026年6月3日〜15日、続いて大阪(高島屋大阪店)7月8日〜13日、京都(KYOTO-ba)7月25日〜8月23日に巡回。会場ごとに展示内容が異なります。
トークやワークショップには申し込みが必要?
はい。東京のトークは6月7日午後3時、京都のワークショップは8月2日(参加費1,000円・満9歳以上)。参加方法や予約は各会場の公式サイトで案内されるので事前確認を。

膠(にかわ)をめぐる系譜と調査の意義

日本画の伝統的な画材である膠(にかわ)は、絵具の結着や支持体の接着に用いられるだけでなく、素材そのものが持つ風合いや表現の幅を生み出してきました。本展は、膠がどのように生産され、どのように各地の産業や生活文化と結びついてきたのかを丹念にたどる調査研究の成果を紹介します。

制度的な枠組みとしては、武蔵野美術大学の共同研究に基づく調査成果をまとめた書籍『膠を旅する』(国書刊行会、2021年刊行)をハイライトに据えつつ、本展監修者である内田あぐり(武蔵野美術大学名誉教授)による近年の追加取材ドキュメントもあわせて公開します。写真や映像を通し、製造現場や原料の流通、地場の産業との連関を視覚的に示す点が本展の特徴です。

【高島屋】『膠へのまなざし ー再考、そして応答』展、東京・大阪・京都で開催! 画像 2

膠の歴史的背景と現代への影響

2010年頃に従来の製造技法による「三千本膠」の生産が終了したことは、多くの日本画家に衝撃を与えました。その後、製品としての復刻は行われたものの、膠の生産と流通に関わる現場の継続性や技術伝承の重要性は改めて問われています。

本展は、伝統的な材料と技術が現代の作家にどのように受け継がれ、また応答されているかを示すために、調査資料とともに現代作家の作品を展示し、材料そのものの意味を再考する機会となる構成です。

監修
内田 あぐり(武蔵野美術大学名誉教授、『膠を旅する』監修者)
出典
『膠を旅する』(国書刊行会、2021年)および武蔵野美術大学共同研究の調査資料
【高島屋】『膠へのまなざし ー再考、そして応答』展、東京・大阪・京都で開催! 画像 3

東京・大阪・京都の三会場で巡回する展示構成

本展は2026年6月から8月にかけて、東京・大阪・京都の3会場で開催されます。各会場では共通の展示と、会場限定の特別展示やイベントが組み合わされます。会期・会場は以下の通りです。

なお、京都会場は高島屋が会場提供するものではなく、主催・企画は株式会社高島屋である点が明記されています。

  • 東京展:2026年6月3日(水)〜6月15日(月) 日本橋高島屋S.C. 本館6階 美術画廊
  • 大阪展:2026年7月8日(水)〜7月13日(月) 高島屋大阪店 6階 美術画廊
  • 京都展:2026年7月25日(土)〜8月23日(日) 京都場 KYOTO-ba(会期中の月・火曜休)
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各会場の特色と展示の差異

東京・大阪・京都の各会場では、全国各地をめぐる写真・映像による調査ドキュメント、膠の原料や道具、墨や手漉き和紙などの実物資料を展示します。東京と大阪では膠で修復された作品や特別出展が含まれる点が特徴です。

具体的には、東京・大阪会場のみに展示される特別展示が設定されており、京都会場は地域の会場特性を生かしたトークやワークショップが組まれています。会期中の展示プログラムは、会場ごとに若干の差異があります。

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出品作家と展示作品の詳細

本展は膠を用いて制作された作品を中心に、現代作家37名による多彩な平面作品を展観します。日本画に限らず油彩、彫刻、写真など幅広い媒材を横断する点が本展の特色です。

出品作家の一覧(敬称略、50音順)は以下の通りです。プレスリリースに基づいた全員の氏名を記載します。

  • 赤塚祐二
  • 淺井裕介
  • 荒井経
  • 石崎誠和
  • 内田あぐり
  • 内田亜里
  • 大嶋直哉
  • 岡路貴理
  • 岡村桂三郎
  • 金子朋樹
  • 川﨑鈴彦
  • 川嶋渉
  • 菊池玲生
  • 北田克己
  • 喜屋武千恵
  • 熊澤未来子
  • 小林孝亘
  • 小俣花名
  • 斉藤典彦
  • 椎名絢
  • 重野克明
  • 杉戸洋
  • 曽谷朝絵
  • 平良優季
  • 滝沢具幸
  • 千坂尚義
  • 永沢碧衣
  • 仁添まりな
  • 濵田千晴
  • 平向功一
  • 町田久美
  • 松岡 学
  • 松平莉奈
  • 丸川直人
  • 丸山直文
  • 三沢厚彦
  • 山部杏奈
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展示作品の一例

出品作品の具体例として、プレスリリースに挙げられた作品情報を以下に示します。作品は制作年、サイズ、用材を明記しています。

作家 作品名 サイズ 年・用材
淺井 裕介 森の目 50.0×60.6cm 2026年/コーヒー、炭、各地の土(石川、青森、東京、岡山、広島)、弁柄、内田あぐり提供の膠、キャンバス
内田 あぐり みずけむり 41.0×53.0cm 2026年/岩絵具、顔料、大﨑膠、銀箔、黒箔、雲肌麻紙
川﨑 鈴彦 月明西の京 72.7×53cm 2017年/岩絵具、墨、三千本膠、麻紙
三沢 厚彦 Cat Painting(茶トラ、右向き、Sitting) 53.5×45.8cm 2026年/アクリル、岩絵具、顔料、大﨑膠、キャンバス

これらの具体例から、膠が岩絵具や顔料、和紙などと組み合わされ、多様な表現を生み出していることが確認できます。また、日本各地の土や素材を取り込む表現が見られる点も注目されます。

資料展示では、嶺北家畜市場の仔牛の写真(高知県土佐町)、ゼリー状の大﨑膠を乾燥させる工程の写真(兵庫県姫路市)、雁皮紙の原料となる雁皮の樹皮(福井県越前市)といった現地撮影資料が並びます。撮影は内田亜里(写真家)が担当しています。

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特別展示、関連イベントと協力体制

本展では資料展示と併せて、素材の現場に関わる人々の営みを可視化する試みが行われます。東京・大阪会場には特別展示として、膠で修復された丸木位里・俊《原爆の図 高張提灯》(武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵)が出品されます。撮影クレジットは佐治康生です。

また、毛利武彦の馬を主要モチーフとした晩年のドローイング作品(武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵)も、東京・大阪会場のみにて特別展示されます。これらの特別展示は、膠の修復や表現材料としての膠の役割に焦点を当てる企画です。

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会期中の主なイベント

展覧会に関連するトークやワークショップは各会場で予定されています。東京展では膠製造者と出品作家によるトーク、京都展では出品作家によるトークとワークショップが予定されています。

以下にイベントの詳細を示します。ワークショップは参加対象や参加費など具体的な案内が明記されています。

  1. 東京展 トークイベント

    • 出演:大﨑哲生(大﨑商店代表)×丸川直人×三沢厚彦×内田あぐり(監修者)
    • 日時:6月7日(日)午後3時から
    • 会場:日本橋高島屋S.C. 本館6階 美術画廊
  2. 京都展 トークイベント

    • 出演予定:内田あぐり 他
    • 司会:仲野泰生(京都場 館長)
    • 日時:7月25日(土)午後5〜6時
    • 会場:京都場 KYOTO-ba
    • 備考:イベント終了後にオープニングレセプションを開催
  3. 京都展 ワークショップ(日本画画材による)

    • 日時:8月2日(日)午後2〜4時(予定)
    • 会場:京都場 KYOTO-ba
    • 対象年齢:小学校3年生(満9歳)以上
    • 参加費:1,000円
    • 詳細・予約:京都場HP(https://kyoto-ba.jp)を参照

上記イベントは会場ごとに実施内容や出演者が異なります。最新の情報は各会場の案内を確認する必要があります。

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協力団体・制作関係

本展は高島屋の企画・主催の下、多数の団体や企業、学術機関が協力しています。地場産業や製紙所、画材制作所など、材料生産の現場と連携した点が特徴です。

協力団体・組織名は以下の通りです。展示制作やデザイン、書籍に関する担当も記載されています。

  • 協力:NPO法人れいほく田舎くらしネットワーク、大﨑商店、鹿敷製紙株式会社、株式会社岩野平三郎製紙所、株式会社尾﨑製紙所、株式会社古梅園、株式会社放光堂、株式会社有便堂、月山和紙 大井沢工房さんぽ、彩雲堂本舗、土佐町役場、農家民宿レーべン、南川かじ蒸し結いの会、武蔵野美術大学 美術館・図書館、有限会社彩色設計、他
  • 特別協力:仲野 泰生(京都場KYOTO-ba)、北澤 智豊(武蔵野美術大学)
  • デザイン:渡邉 翔
  • 展示制作:square4
  • 関連書籍(国書刊行会)担当:川上貴

本展は、素材と表現をつなぐ現場の記録と、作家による作品実践を相互に照らし合わせることで、産業と文化の継続性や継承の課題を可視化する企画となっています。

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まとめ(展示概要の整理表)

以下の表で、展覧会の主要な情報を整理して示します。本展は素材の生産・流通・修復・表現という複数の側面から膠を見直す構成であり、展示、資料、イベント、関係機関が連動した企画となっています。

項目 内容
展覧名 膠へのまなざし―再考、そして応答
主催・企画 株式会社高島屋
監修 内田 あぐり(武蔵野美術大学名誉教授)
東京会場 日本橋高島屋S.C. 本館6階 美術画廊(2026年6月3日〜6月15日)
大阪会場 高島屋大阪店 6階 美術画廊(2026年7月8日〜7月13日)
京都会場 京都場 KYOTO-ba(2026年7月25日〜8月23日、月・火曜休)※会場は高島屋外
出品作家数 37名(淺井裕介、内田あぐり、三沢厚彦 ほか、プレスリリース記載の全員)
特別展示 膠で修復された丸木位里・俊《原爆の図 高張提灯》(東京・大阪のみ)/毛利武彦ドローイング(東京・大阪のみ)
主な展示資料 膠の原料・道具類、墨、手漉き和紙、全国各地の調査写真・映像(撮影:内田亜里等)
関連イベント 東京トーク:6月7日 午後3時(大﨑哲生ほか)/京都トーク:7月25日 午後5時(内田あぐりほか)/京都ワークショップ:8月2日 午後2〜4時(参加費1,000円、対象:満9歳以上)
協力・協賛 大﨑商店、製紙所、古梅園、放光堂、武蔵野美術大学美術館・図書館、NPO等多数
関連プロジェクト 高島屋のサステナブル活動「TSUNAGU ACTION」の取り組みの一環

本記事では、展覧会の趣旨、展示と資料の内容、会期・会場、出品作家および主なイベント情報と協力体制を整理しました。膠を軸に、素材と表現、地域の産業や文化の相互関係を示す展示構成が確認できます。最新の詳細や予約方法は、各会場の案内や関係ウェブサイトを参照してください。