辻村深月『ファイア・ドーム』上・下巻が6月5日刊行
ベストカレンダー編集部
2026年4月16日 20:50
ファイア・ドーム刊行
開催日:6月5日
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7年の歳月を経た超大作──辻村深月『ファイア・ドーム』、上巻・下巻が6月5日刊行
作家・辻村深月氏のデビュー22周年を記念する新作長編小説『ファイア・ドーム』(上巻・下巻)が、株式会社小学館より2026年6月5日に刊行されます。プレスリリースは2026年4月16日12時00分に発表されました。刊行に際しては書影の解禁と特設サイトのリニューアルが行われ、装画はイラストレーターの八太栄里が担当しています。
本作は執筆開始から約7年を費やし、原稿枚数は1,500枚に達する超大作であり、著者自身が「今の私のすべてをかけて、書き上げました」と述べるほどの力作です。前作『この夏の星を見る』から3年ぶりの長編刊行となります。全国の各書店およびネット書店で予約が可能です。
刊行概要の要点
書誌情報は以下のとおりです。各項目は出版社発表の正式な情報をそのまま掲載します。
- タイトル: ファイア・ドーム(上巻・下巻)
- 著者: 辻村 深月
- 予価: 各2,090円(税込)
- 発売日: 2026年6月5日
- 判型: 四六判上製
- 頁数: 上巻464ページ、下巻432ページ
- 発行: 小学館
- 特設サイトURL: https://www.shogakukan.co.jp/pr/fire_dome
以上の情報は出版社発表に基づく正式な書誌データです。書影や特設サイトは既に公開されていますので、購入や詳細確認は特設サイトを参照してください。
連載を経て書籍化へ──経緯と改稿の規模
『ファイア・ドーム』はもともと文芸誌「STORY BOX」で連載されていた作品で、連載期間は2019年6月号から2023年8月号まで、計25回にわたる連載でした。書籍化にあたり、連載分を単にまとめるのではなく、刊行に合わせて大幅な加筆および全面的な改稿が行われています。
連載を読んでいた読者に対しても、書籍版は新たな読みどころが加えられていることが明記されており、作者自身の7年間の積み重ねと長期にわたる推敲の結果としての完成形が提示されます。原稿枚数1,500枚という数字は、作品の規模感を端的に示しています。
連載から刊行までのポイント
- 連載媒体
- 文芸誌「STORY BOX」
- 連載期間
- 2019年6月号〜2023年8月号(計25回)
- 改稿の有無
- 大幅な加筆と全面的な改稿が実施
- 執筆期間と原稿量
- 執筆開始から約7年、原稿枚数は1,500枚
上記の通り、連載時と書籍化時点で内容に相当な変更が加わっているため、連載既読の方にも再読を促す構成になっています。
物語の構造と主要テーマ――噂がうみだす炎と地域社会の記憶
作品のモチーフは「噂」と「炎」であり、タイトルの『ファイア・ドーム』は、振ると内部の景色が変わるスノー・ドームになぞらえ、山間の地方都市のかすかな揺れや、普段は見えない炎が沈んでいる様子を表現しています。物語は25年前に起きた誘拐殺人事件とその報道を契機に、町に降り注いだ「噂」という名の大量の炎が現在へと影響を及ぼすという構造を持ちます。
作品冒頭の導入部からは、被害者や関係者に向けられる視線、言葉による暴力、そして噂が形作る物語性が描かれ、現代の情報環境や共同体の脆弱さを問いかけるものになっています。作者コメントにもあるように、なぜ人は重大事件に関わりたがるのか、という問いが大きなテーマです。
本文からの引用
公開された本文の一部は以下のとおりです。
「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」
言葉に怯み、気圧された。
目を見開き、絵梨を見つめる。赤い目で忠治を見つめ返す娘は、泣いてはいなかった。
「もう言われてる! 知ってる! この家が、二度もこんな目に遭うのはおかしいって、親や家族に絶対に何かあるって、みんな言ってる」
この抜粋からは、噂が人間関係をどう蝕むのか、個人の尊厳がどのように侵食されるのかが端的に示されています。事件そのものだけでなく、その報道と伝播の過程が物語の中核を成します。
著者の声と著作背景、関連情報の整理
辻村深月氏は2004年6月5日に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞してデビューしました。以降、多数の受賞歴と代表作があります。本作はデビュー22周年記念作品にあたり、刊行時期や作品の重みを踏まえた発表となります。
作者コメントの要旨は次の通りです。大きな事件は人を魅了し、「地元だから知っている」「友達の友達が関係者」などの噂が生まれる。そしてなぜ私たちは事件に関わりたいのかという問いを小説にしたいと著者が温めてきた、という説明があります。タイトルについては、雪の舞うスノー・ドームと対比して山間の地方都市の底に沈む炎をイメージして名付けたとのことです。
著者略歴と主要受賞歴
- 辻村 深月(ツジムラ ミヅキ): デビュー 2004年(第31回メフィスト賞)
- 主な受賞歴: 第32回吉川英治文学新人賞(『ツナグ』)、第147回直木賞(『鍵のない夢を見る』)、第15回本屋大賞第1位(『かがみの孤城』)
- 主な著作: 『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『朝が来る』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『嘘つきジェンガ』『この夏の星を見る』など
著者写真の使用に関しては「写真/長田果純」のクレジット表記が求められています。装画・書影のイラスト担当は八太栄里と発表されています。
書誌情報の整理と入手方法・まとめ
以下の表は、本記事で取り上げた刊行情報と主要な事実を整理したものです。書誌情報、連載情報、執筆規模、発売日、価格、判型、頁数、出版社、特設サイトURL、装画・写真クレジット、著者の主要受賞歴などを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ファイア・ドーム(上巻・下巻) |
| 著者 | 辻村 深月 |
| 刊行日 | 2026年6月5日 |
| 予価 | 各2,090円(税込) |
| 判型 | 四六判上製 |
| 頁数 | 上巻464ページ、下巻432ページ |
| 発行 | 小学館 |
| 特設サイト | https://www.shogakukan.co.jp/pr/fire_dome |
| 装画 | 八太栄里(イラスト) |
| 著者写真クレジット | 写真/長田果純(使用時はクレジット表記が必要) |
| 連載媒体・期間 | 文芸誌「STORY BOX」2019年6月号〜2023年8月号(計25回) |
| 執筆規模 | 執筆期間約7年、原稿枚数1,500枚 |
| デビュー周年 | デビュー22周年記念作品 |
| 前作 | 『この夏の星を見る』より3年ぶりの刊行 |
| 著者の主な受賞歴(抜粋) | 第31回メフィスト賞(デビュー)、第32回吉川英治文学新人賞、第147回直木賞、第15回本屋大賞第1位 |
特設サイトには書影や関連情報が掲載されています。書籍は全国の書店およびネット書店で予約が可能です。この記事では出版社発表の情報を網羅的に整理して提示しました。