3月26日発売 長安のライチ 馬伯庸の超高速歴史小説
ベストカレンダー編集部
2026年3月23日 14:07
長安のライチ発売
開催日:3月26日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
中国でのメガヒットと日本でのロングラン──作品の興行軌跡
2025年夏に中国本土で公開された映画『長安のライチ』は、公開後の興行ランキングで『ジュラシック・ワールド 復活の大地』を抑えて首位に立ち、最終的に興行収入6.9億元(日本円にして約150億円)を突破しました。中国国内での大ヒットを背景に、邦訳原作の刊行が注目されています。
日本では本年1月に映画が公開開始となり、口コミによる支持が広がって全国へ順次展開、公開が続くロングラン作品となっています。映画の成功は原作小説への関心を高め、刊行前からネット書店などでの事前予約が好調だと報告されています。
公開時期と興行成績の要点
中国公開:2025年夏。日本公開:2026年1月から順次公開、現在も公開中(ロングラン)。
興行成績:中国本土における最終興収は6.9億元。日本円換算で150億円を超える数字となり、同期間公開作の中で首位を獲得しました。
- 中国公開:2025年夏
- 中国興行収入:6.9億元(約150億円)
- 日本公開:2026年1月より公開開始/全国順次展開・ロングラン中
馬伯庸という作家と本作誕生の背景
著者は馬伯庸(ば・はくよう/マ・ボーヨン)。中国史の素材に現代的なエンターテインメント要素(ミステリー、サスペンス、SFなど)を織り込み、幅広い読者層を獲得してきた作家です。日本での認知も高まり、2025年に刊行された日本語訳『両京十五日』が「このミステリーがすごい!」海外部門で第1位となりました。
『長安のライチ』は、馬伯庸がコロナ禍のステイホーム期間中に日本映画を多数観たことから着想を得て完成させた作品です。とくに『超高速!参勤交代』『引っ越し大名』といった日本の歴史エンタメに共感し、わずかな史料記述(楊貴妃のためにライチを調達する「荔枝使」の存在)を契機に物語を一気に書き上げたとされています。
馬伯庸の代表作と評価
馬伯庸は中国のテレビ・映像化作品の原作者としても知られており、『長安二十四時』『風起隴西 SPY of Three Kingdoms』『天地に問う』などの原作で知られます。現代的な物語構成力と歴史的モチーフの再構築が評価され、エンタメ作家としての地位を確立しています。
- 日本での代表的評価
- 『両京十五日』が「このミステリーがすごい!」(海外部門)第1位(2025年)。
- 映像化・原作作品
- 『長安二十四時』『風起隴西 SPY of Three Kingdoms』『天地に問う』など。
物語の構造と読みどころ:唐代の“ミッション・インポッシブル”
原作小説『長安のライチ』は、長安の小役人・李善徳が上司の奸計により、ほぼ不可能なプロジェクトを指揮することになるところから始まります。楊貴妃の誕生を祝う宴にライチを届けよという命令で、産地から長安までの距離は約2500km、ライチは数日で腐敗する果実です。
主人公にあるのは「数字に強い」という一点のみ。李善徳は産地へ出張して保存方法を聞き取り、輸送ルートを実際に踏破しながら、「ライチ急送計画」を策定していきます。しかし、地方官僚による妨害や物理的な困難が次々に立ちはだかり、決行の日が近づくにつれて緊張が高まります。失敗すれば文字通り生命や地位に関わる任務であり、唐代の庶民的な労働者(社畜)視点から描かれる“超高速エンタメ”としての側面が本作の特徴です。
- 任務の発生:上司の命令、ライチの調達という無理難題。
- 調査と計画:保存方法の聴き取り、輸送ルートの検証、数理的な計画立案。
- 障害の発生:地方官僚の妨害、自然・物流的困難。
- 決行と帰結:実行の瞬間、成功か失敗か。最後に残るのはほろ苦い余韻。
この筋立ては「無茶ぶり官僚サバイバル」とも称され、土橋章宏(『超高速!参勤交代』の原作者)も帯で次のように評しています。
「たった一房の果実が、国家を動かすーー。無茶ぶり官僚サバイバル、まさに中国版『超高速!参勤交代』です! 誰が読んでも面白く、最後にはほろ苦い味わいも利かされた快作、ネット書店などでの事前予約も好調です!いま一番注目すべきエンタメ作家・馬伯庸をぜひ『発見』してください。」
刊行情報と要点の整理
本邦訳『長安のライチ』の刊行を担当するのは株式会社文藝春秋(住所:東京都千代田区)。プレスリリースは2026年3月23日 11時30分付で配信され、書籍は2026年3月26日(木曜)発売予定です。翻訳は池田智恵、監訳は立原透耶が担当しています。
書誌情報や販売情報は出版社の書誌ページで確認できます。書籍の仕様や定価、ISBNなどのデータは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 『長安のライチ』 |
| 著者 | 馬伯庸 |
| 訳者 | 池田智恵 |
| 監訳者 | 立原透耶 |
| 判型 | 四六判 小口折 並製カバー装 |
| 発売日 | 2026年3月26日 |
| 定価 | 2,805円(税込) |
| ISBN | 978-4-16-392088-7 |
| 出版社 | 株式会社文藝春秋(東京都千代田区) |
| プレスリリース配信日時 | 2026年3月23日 11時30分(株式会社文藝春秋) |
| 書誌URL | https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920887 |
| 映画の主なデータ | 中国公開:2025年夏/中国興行収入:6.9億元(約150億円)/日本公開:2026年1月より公開開始(ロングラン) |
この記事では、映画の興行的成功と、それを原作として支える馬伯庸の作家性、作品の内容と刊行情報を整理しました。刊行に際して翻訳・監訳を担った陣営や出版社の発表内容を含め、公開情報と書誌データを網羅的に提示しています。
書籍の詳細情報や入手については上記の書誌URLで確認できますが、本稿は出典となるプレスリリースの情報を基にして、公開時点での事実関係を整理して伝えることを目的としています。