ソーセージの日 (記念日 11月1日)
- 記念日の日付
- 11月1日
- 制定団体
- 横芝光町商工会(千葉県)
- 日本初のソーセージ出品
- 1917年(大正6年)11月1日
- 大木市蔵の出身地
- 千葉県匝瑳郡東陽村(現・横芝光町)
- ウインナーの定義(JAS)
- 羊腸使用、または太さ20mm未満
1917年(大正6年)11月1日、横浜で開かれた「第1回神奈川県畜産共進会」に、一人の若者が日本で初めてソーセージを出品した。当時22歳の大木市蔵——後に「日本のソーセージの父」と称される人物である。出品は就職先の店主名義でのことだったが、その技術は大木自身がドイツ人コックから直接学んだ本物だった。この歴史的な一日が、現在の「ソーセージの日」の由来となっている。
大木市蔵は1895年、千葉県匝瑳郡東陽村(現・山武郡横芝光町)に生まれた。1910年に横浜中華街の老舗「江戸清」に見習いとして入り、食肉加工の世界に足を踏み入れた。転機は1912年、横浜に滞在していたドイツ人コック・マーチン・ヘルツとの出会いだ。大木はヘルツに弟子入りし、ヨーロッパ式ソーセージの製法を徹底的に習得した。
その後の大木の実績は目覚ましい。1917年の初出品に続き、「第1回畜産工芸博覧会」ではソーセージ部門の最高位を獲得。複数の博覧会で相次いで入賞し、その名を全国に知らしめた。独立後は横浜元町に大木ハム製造商会を設立し、東京銀座にはハム・ソーセージの専門店を開設した。さらに東京帝国大学や東京農業大学で食肉加工の講義を担当し、農商務省の嘱託として全国各地で豚肉加工の講習会を開催。多くの弟子を育て、日本の食肉産業の底上げに尽力した。日本農林規格(JAS)の制定にも携わっており、現代の食品品質基準の礎にも大木の仕事が息づいている。
「ソーセージの日」は、大木氏の出身地である横芝光町の横芝光町商工会が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。大木式ハム・ソーセージを復刻して地域の特産品とし、その功績を後世に伝えることが目的だ。千葉の一農村から世界水準のハム・ソーセージ文化を日本に根付かせた人物の記憶を、地元がこの記念日で守り続けている。
なお、日常的に「ウインナー」と「ソーセージ」を同義に使う場面は多いが、JAS規格では明確に区別されている。ウインナーソーセージは羊腸を使用したもの、または太さが20mm未満のものを指す。フランクフルトソーセージは豚腸使用または太さ20〜36mm未満、ボロニアソーセージは牛腸使用または36mm以上と定義される。スーパーに並ぶ細長いウインナーが実はJAS規格に基づいた厳密な分類であることも、大木が関わったJAS制定の遺産と言える。
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