紅茶の日 (記念日 11月1日)
- 制定年
- 1983年(昭和58年)
- 制定者
- 日本紅茶協会
- 由来となった人物
- 大黒屋光太夫(1751〜1828)
- 日本人初の紅茶体験
- 1791年(寛政3年)、エカテリーナ2世の茶会にて
- 日本初の紅茶専門店
- 1952年(昭和27年)、大阪「MUSICA」開店
- 関連記念日
- 中国茶の日(7月8日)、日本茶の日(10月31日)
1791年(寛政3年)のこの日、一人の日本人が世界史の片隅でひっそりと紅茶を口にした。大黒屋光太夫——伊勢の船頭だった彼は、暴風雨によって漂流し、ロシアへと流れ着いた。漂着から苦難の末、ついにサンクトペテルブルクへたどり着いた光太夫は、女帝エカテリーナ2世の茶会に招かれ、日本人として初めて紅茶を味わったとされている。その体験から約200年後の1983年(昭和58年)、日本紅茶協会はこの出来事にちなみ、11月1日を「紅茶の日」として制定した。光太夫がエカテリーナの茶会に臨んだ日付が、記念日の由来となっている。
紅茶そのものが日本に輸入され始めたのは1880年代のことだが、当時の日本にはすでに緑茶という豊かな茶文化があった。そのため紅茶はなかなか根付かず、一般家庭に広まるまでには長い時間を要した。転機のひとつとなったのは1952年(昭和27年)、大阪に日本初の紅茶専門店「MUSICA」が開店したことだ。東京に紅茶専門店が登場するのはさらに遅く、1974年(昭和49年)のことである。
イギリスでは17世紀から18世紀にかけて紅茶が爆発的に普及し、アフタヌーンティーの文化が根付いていた。日本での本格的な浸透は20世紀後半まで待たねばならなかった。
現在では、ティーバッグから専門店のシングルオリジン茶葉まで、多様な楽しみ方が定着している。なお、7月8日は「中国茶の日」、10月31日は「日本茶の日」とされており、11月1日の紅茶の日とあわせて、秋から冬にかけてはさまざまなお茶の記念日が並ぶ。大黒屋光太夫が女帝の茶会で感じた驚きの一杯が、現代の紅茶文化へとつながっていると思うと、歴史の糸口の細さに驚かされる。
参考リンク
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