諸聖人の日 (記念日 11月1日)

諸聖人の日
別称
諸聖徒日、万聖節
英語表記
All Saints' Day
日付
11月1日
起源
4世紀ごろ、アンティオキアで始まったとされる
11月1日への定着
8世紀前半、教皇グレゴリウス3世による小聖堂奉献がきっかけ
ハロウィンとの関係
諸聖人の日の前夜祭が起源。「Halloween」は「Hallow Eve」の訛り

ハロウィンの翌日、11月1日は「諸聖人の日(All Saints’ Day)」です。仮装や菓子のイメージが先行しがちなハロウィンは、実はこの祭日の前夜祭にあたります。「ハロウィン(Halloween)」という名称自体、「Hallow Eve(聖なる者たちの前夜)」が訛ったものです。

諸聖人の日の起源は4世紀ごろにさかのぼります。一年のうちのある一日にすべての聖人と殉教者を記念する習慣が始まり、アンティオキアで生まれたとされています。その後、8世紀前半に教皇グレゴリウス3世がサン・ピエトロ大聖堂内に使徒と聖人・殉教者のための小聖堂を設け、その奉献日が11月1日へと移されたことが現在の日付の定着につながりました。「諸聖徒日」「万聖節」とも呼ばれます。

ハロウィンとのつながりは、ケルト民族の伝統とも深く絡み合っています。11月1日はかつてアイルランドや英国で、2月2日・5月1日・8月1日とともに四大祭日の一つとされていました。その前夜は新しい火をたく盛大な火祭りの夜であり、精霊が行き来するとも信じられていました。19世紀にアイルランド系移民がアメリカへとこの習慣を持ち込み、現代のハロウィンへと変容していきます。キリスト教の祭日と異教の風習が長い時間をかけて混ざり合い、今日の仮装や「トリック・オア・トリート」の文化が生まれたのです。

現在も諸聖人の日は世界各地でそれぞれの形で守られています。フィリピンでは家族総出で墓地を訪れ、食事を持ち寄りながら一昼夜を過ごすことも珍しくありません。ポーランドでは亡くなった家族のために食卓に空席を設け、ハンガリーでは魂が道に迷わぬよう窓辺にろうそくを灯します。オーストリアでは代父母が「アレアハイリゲンシュトリーツェル」と呼ばれる編み込みパンを代子に贈る習慣があり、古い葬儀の慣習に由来するとされています。メキシコでは翌11月2日の「死者の日(Día de Muertos)」とあわせて盛大に祝われ、マリーゴールドで飾られた祭壇と頭蓋骨の意匠が街を彩ります。カトリック教会の典礼暦では義務の祭日に数えられるこの日は、国や地域によって祝日かどうかは異なりますが、先人を悼み記憶する文化が宗教の枠を超えて世界に根づいていることを、静かに伝えています。

11月1日のカレンダー情報

六曜 赤口
吉日 神吉日、大明日、天恩日
月齢 21.5

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)