サイコロキャラメルの日 (記念日 10月9日)
- 初発売年
- 1927年(昭和2年)10月9日
- 全国販売終了
- 2016年(平成28年)
- 引き継ぎ会社
- 道南食品株式会社(北海道函館市)
- 箱の形状
- 一辺25mmの立方体、サイコロ兼用
- 内容量
- 小箱1つにキャラメル2粒入り
- 記念日認定
- 2017年、日本記念日協会により認定・登録
1927年(昭和2年)10月9日、明治製菓(現・明治)は一風変わったキャラメルを世に送り出しました。サイコロそっくりの小さな立方体の箱——一辺わずか25ミリメートルの正方形に、大粒のミルクキャラメルが2粒だけ収まっています。それが「明治サイコロキャラメル」の誕生です。昭和初期、まだ洋菓子が庶民にとって特別なものであった時代に、子どもたちが手を伸ばせる価格で登場したこの小箱は、街角の駄菓子屋でたちまち人気を集めました。サイコロキャラメルには、食べた後まで楽しめる仕掛けがありました。空になった箱はそのままサイコロとして使えるのはもちろん、展開図として広げると正六面体の立体図形を手で確かめることができます。算数や数学の教材としても評価され、「遊んで学べるお菓子」として親から子へと語り継がれてきました。年間1900万箱以上を生産した最盛期には、日本全国の子どもたちがこの小さな立方体に親しんでいました。
しかし時代の流れとともに、スナック菓子や新しいジャンルの甘味が次々と台頭するなか、サイコロキャラメルの販売数は年々減少していきました。2015年度の販売量はピーク時の10分の1以下にまで落ち込み、明治は2016年(平成28年)に全国での生産を終了することを発表しました。長年にわたって愛されてきたロングセラー商品の終売は大きな話題となり、「子どもの頃の味が消える」と惜しむ声がSNSや各メディアに溢れました。
ところが話はそこで終わりませんでした。同じ2016年、グループ会社である北海道函館市の道南食品株式会社が製造・販売を引き継ぎ、「北海道サイコロキャラメル」として復活を果たしました。北海道の原料にこだわったミルクの風味を前面に出し、函館の工場で丁寧につくられるこのキャラメルは、北海道土産の新定番として観光客の間でも広まっていきました。
道南食品はさらに、この商品を「北海道ブランド」として定着させるべく、2017年(平成29年)に日本記念日協会へ申請しました。発売原点の日付である10月9日が「サイコロキャラメルの日」として正式に認定・登録されています。
サイコロキャラメルが生まれた1927年から、すでに100年近い歳月が流れました。小さな立方体の箱は変わらず、今日も北海道のお土産コーナーに並んでいます。手のひらに載るほどの小箱を見れば、幼い頃にサイコロを振って遊んだ記憶がよみがえる方も少なくないでしょう。昭和の駄菓子文化から生まれたこの菓子が、形を変えながらも受け継がれていることは、一つの菓子が持つ力の大きさを教えてくれます。
10月9日の他の記念日
10月9日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)