即席カレーの日 (記念日 11月27日)

即席カレーの日
記念日制定
株式会社オリエンタル(愛知県)が制定
日付の由来
1945年(昭和20年)11月27日に日本初の本格的なルウタイプの即席カレーが発売されたことにちなむ
考案者
オリエンタル創業者・星野益一郎
商品の特徴
カレー粉に小麦粉・油脂・調味料をあらかじめ配合した粉末状のルウ。溶かすだけで本格カレーが作れる
発売当時の価格
5皿分で35円(あんぱん1個が5円の時代)
歴史的意義
カレーを高級料理から家庭の日常食へと変えた革新的商品。日本のカレー文化普及の原点とされる

終戦からわずか数か月後の1945年11月27日、焼け野原の日本でひとりの食品業者が、カレーという料理の歴史を変える商品を世に送り出しました。それが、株式会社オリエンタル(愛知県)の創業者・星野益一郎が考案した、日本初の本格的なルウタイプのインスタントカレーです。この発売日を記念して、11月27日は「即席カレーの日」と定められています。

当時のカレーは、百貨店や高級レストランでしか味わえない、庶民にとってはなかなか手の届かない料理でした。家庭でつくるにしても、カレー粉から炒め始め、小麦粉や油脂を加えるといった手間のかかる工程が必要で、食材や調理道具もそろえなければなりません。カレーはあくまでも「ハレの日のごちそう」であり、日常の食卓にのぼるものではありませんでした。

星野益一郎はもともと名古屋で小麦粉と砂糖を扱う業者でした。終戦を迎えたとき、「これからは庶民がカレーを楽しめる時代になる」と直感し、即席カレーの開発に乗り出します。カレー粉にバターや牛脂で炒めた小麦粉を合わせ、調味料まであらかじめ配合した粉末状のルウを考案しました。お湯や水で溶かして具材と煮るだけで本格的なカレーが完成するという、画期的な発想でした。この商品の誕生には、名古屋港を通じて入手できた小麦、近所の未亡人から譲り受けた大量のスパイス、そして西洋文化への強い憧れという「3つの偶然」が重なったといわれています。

発売後の売り方もユニークなものでした。星野はリヤカーに商品を積み込み、ちんどん屋を先頭に立てて、自らターバンを巻いたインド人に扮して街を売り歩きました。あんぱん1個が5円という時代に、5皿分が35円というこの即席カレーは飛ぶように売れたといいます。その後の全国展開では、マジックや腹話術を披露する芸人を社員として雇い、宣伝カーで全国を巡る大掛かりなプロモーションを展開。1日に1000個を売り上げる日もあったといわれています。

オリエンタルの即席カレーが切り開いた「家庭でカレーをつくる文化」は、やがてS&Bやハウスなどのメーカーによるカレールウの開発・普及へとつながり、現在の日本人にとって欠かせない「国民食カレー」の礎となりました。11月27日は、一杯のカレーが日本の食卓を変えた日として、その意義を改めて振り返るきっかけになる記念日です。

11月27日のカレンダー情報

六曜 仏滅
吉日 神吉日、大明日、巳の日
月齢 17.8

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)