下駄の日 (記念日 11月11日)

下駄の日
日付
11月11日
制定者
伊豆長岡観光協会(現・伊豆の国市観光協会)
由来
下駄の足跡が「11 11」に見えることから
関連行事
伊豆長岡温泉での下駄供養祭
別の下駄の日
7月22日(全国木製はきもの業組合連合会制定)

下駄の足跡は、土の上に「11 11」を刻みます。この視覚的な一致から、11月11日が「下駄の日」と定められました。伊豆長岡観光協会(現・伊豆の国市観光協会)が制定し、毎年この日には伊豆長岡温泉で下駄供養祭が催されます。一年間履き続けた下駄への感謝を込め、「カランコロン」と鳴り響いた履物を丁寧に供養する行事です。下駄の歴史は古く、平安・奈良時代には地方の豪族が権威の象徴として履いていました。江戸時代までは裕福な層のものでしたが、明治・大正期に機械生産が普及すると一般庶民にも広がり、街中に「カランコロン」という音が日常的に響くようになりました。木の台に鼻緒を通しただけのシンプルな構造でありながら、歯の高さや形、鼻緒の素材によって無数のバリエーションが生まれ、職人の技術と美意識が凝縮された履物でもありました。

11月11日には下駄の日と同じ由来で制定された記念日が複数存在します。「ポッキー&プリッツの日」「めんの日」「チーズの日」なども同じ日付で、「1が並ぶ」という数字の形が各記念日の象徴と結びついています。下駄の日はそのなかでも、形そのものではなく「足跡」という痕跡に着目した点がユニークです。履いた人間が去った後に地面に残る「11 11」の模様——そこには、存在の証を刻む道具としての下駄の本質が表れているようです。

実は下駄の日は11月11日だけではありません。7月22日には全国木製はきもの業組合連合会が別の「下駄の日」を制定しています。こちらは下駄の寸法表記に「7」がよく使われること、歩いた跡が「二二」に見えることが由来です。産地や業界団体の側から制定された7月22日と、観光地の文化行事から生まれた11月11日——同じ「下駄」でも、記念日が持つ文脈はまったく異なります。

洋装の普及と戦後のアメリカ文化の流入により、1950年代から革靴が急速に定着し、下駄は日常の場面から姿を消していきました。しかし浴衣の普及や和の文化への関心の高まりとともに、夏祭りや旅館の温泉街など特定の場面では今も現役の履物です。伊豆長岡温泉の供養祭は、そうした下駄と人との関係を年に一度改めて見つめ直す機会となっています。足跡として残る「11 11」の形は、下駄が刻んできた長い歴史の象徴でもあります。

11月11日の他の記念日

11月11日のカレンダー情報

六曜 赤口
月齢 1.8

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)