1月29日キックオフ|MUFG ICJがESGアクセラレーター開催

MUFG ESGアクセラ2026

開催日:1月29日

MUFG ESGアクセラ2026
どんな企業が応募できるの?
循環型経済や人・資源不足の解決に取り組むスタートアップや中小企業が対象。実稼働のオペレーションや顧客基盤を持つ企業も歓迎で、4つの注力テーマに合致する事業フェーズ幅広く応募可能です。
生成AIでのインパクト可視化って具体的に何ができるの?
インパクトを定量化・可視化して投資説明資料や協業提案を作成し、投資家や大企業、金融機関への説得力を高める機能。選抜企業には無償提供され資金調達や協業の入口拡大に役立ちます。

循環型経済と人・資源不足への取り組みを加速する狙い

2025年12月11日付でインクルージョン・ジャパン株式会社(以下、ICJ)から発表されたプレスリリースによると、株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)とICJは、循環型経済に取り組むスタートアップや中小企業を支援するプログラム『MUFG ICJ ESGアクセラレーター 2026』を共同開催します。本プログラムは、社会的インパクトの可視化と大企業との協業を掛け合わせることで、資金調達や事業協業の意思決定を加速させることを目的としています。

両社の共催は今回で4回目となり、これまでに60社以上の大企業が参画、360社を超える世界中のベンチャー企業と出会いの機会を創出してきた実績があります。今回の特徴は、生成AIを活用したインパクト可視化技術を無償提供する点であり、インパクトの定量化・可視化により投資家や金融機関、ステイクホルダーに対する説明力を高め、資金動員や協業検討、人材採用といった成長機会につなげる狙いがあります。

人・資源不足の解決に挑むスタートアップ・中小企業を「インパクト可視化×大企業協業」で後押し、循環型経済を加速 画像 2

背景と趣旨の詳細

リリースは「社会にいいことで終わるな。Evaluate Social Impact.」というメッセージを掲げ、単なる社会的価値の提示にとどまらない、定量的かつ説得力のあるインパクトの示し方を支援する意図を明確にしています。循環型経済への移行には新技術の導入やサプライチェーンの高度化のための資金動員が不可欠であり、三菱UFJ銀行は資金支援にとどまらずグループ全体の総合力を活用したソリューション提供で支援する姿勢を示しています。

選抜された企業には、ICJの投資先であるインパクトサークル株式会社が開発した生成AIを活用するインパクト可視化技術が無償提供されます。これにより、スタートアップや中小企業は自社の社会的価値をより明確に示すことが可能になり、投資家や大企業、金融機関といったステークホルダーとの対話・協業の入口を広げることが期待されます。

『MUFG ICJ ESGアクセラレーター 2026』の支援内容と特徴

本プログラムの支援は単なるメンタリングやピッチ機会の提供にとどまらず、大企業との直接的な協業機会とインパクト可視化ノウハウのセットで提供されます。公募・選抜を経た企業に対して大企業のサステナビリティ部門、CVC、事業開発部門へのアクセスを用意し、協業の可能性を具体的に検証するフェーズを設けます。

また、協賛企業がスタートアップ・中小企業のプロダクトを迅速にテスト利用できる仕組みを整えている点も特徴です。協賛費の一部を用いて試用機会を提供することで、協業可能性のスピードある検証と、スタートアップ・中小企業側の収益化のタイミング短縮を実現します。

主な特徴(整理)

  1. 大企業協業 × インパクト可視化の一体型支援:協業機会と生成AIによる可視化ノウハウを同時提供。
  2. 中小企業も対象に積極支援:顧客基盤や実稼働オペレーションを持つ中小企業を歓迎。
  3. オープンな協業・投資の場:多数の大企業・VC・有識者が参画する公開型設計。
  4. 協賛企業による迅速なテスト利用:協賛費を活用した試用機会で実証・収益化の両面を支援。

提供されるインパクト可視化技術について

インパクト可視化技術は、ICJの投資先であるインパクトサークル株式会社が開発したもので、生成AIを活用して事業の成果や社会的インパクトを定量化・表現する機能が含まれます。プログラム参加企業にはこの技術が無償で提供され、説明資料や投資説明、協業提案の質を高めることが可能になります。

技術導入は、スタートアップや中小企業が自社のビジネスモデルや活動データをもとに可視化を行い、投資家や金融機関に対して説得力ある定量的説明を行うための支援が中心です。これにより資金調達や大企業との協業交渉、採用面での優位性を高めることが期待されています。

募集対象と注力テーマの詳細

本プログラムは、循環型経済の実現や人・資源不足の課題解決に挑むスタートアップおよび中小企業を幅広く募集します。特に協賛企業が注力する4つのテーマに取り組む企業を歓迎すると明示されています。

募集対象は、技術やサービスを通して実稼働のオペレーションや顧客基盤を持つ中小企業も含め、幅広い事業フェーズに対応する設計です。選抜後には大企業による協業検討やテスト利用、そして生成AIによるインパクト可視化支援を組み合わせて実施されます。

注力テーマの詳細

注力テーマ1:「次世代エネルギー転換の産業実装」

産業プロセスの電化や水素等への熱源転換を実現するソリューションを持つ企業を募集します。あわせて、エネルギー利用効率化、太陽光や蓄電池の利活用・リサイクルに取り組む企業も対象とされています。

具体的には、産業用電化機器、熱源置換のための技術、エネルギー管理システムや蓄電池の再利用やリサイクルに関する取り組みが含まれます。

注力テーマ2:「プラスチック資源循環の高度化」

プラスチックの再資源化や再生材の品質向上、バリューチェーン全体の追跡・管理を高度化する技術を有する企業を募集します。素材開発、分別・選別技術、再生材プラットフォームなど幅広い取り組みが想定されています。

サプライチェーンの透明化や品質担保の仕組み、再生材の付加価値向上につながるイノベーションも対象になります。

注力テーマ3:「食の生産性向上とサプライチェーン改善」

食の循環を廃棄後の再利用や代替食材に限定せず、需給予測、在庫・物流の最適化、グローバルなサプライチェーンの強靭化など、食産業の生産性向上に資する技術やサービスを対象とします。

結果として大量廃棄の削減へとつながるソリューション、需給の最適化や物流効率化を実現するプラットフォームやサービスが含まれます。

注力テーマ4:「生成AIを活用した人手不足の解消」

生成AIを活用した生産性向上ソリューションを有するスタートアップや、既存業務を生成AIで効率化し、そのノウハウの横展開を目指す中小企業を広く募集します。人手不足は大企業・中小企業共通の喫緊課題であり、AI活用による業務効率化、オペレーションの自動化、ナレッジ共有の高度化などが求められます。

導入による生産性向上の定量的評価や現場適用のノウハウも、本プログラムのインパクト可視化支援で補強されます。

スケジュール、キックオフイベント、応募方法

プログラムの皮切りとなるキックオフイベントは2026年1月29日(木)18:30~20:00にベルサール虎ノ門で開催されます。対面とオンラインのハイブリッドで実施され、参加募集が既に開始されています。応募や詳細は公式サイト(https://www.esgaccelerator.com/)から行えます。

公募後、協賛企業やベンチャーキャピタルによる審査を経て選抜企業を決定します。選抜企業には大企業との協業検討やテスト利用、生成AIを用いた社会的インパクトの可視化支援を提供し、2026年5月に開催予定のデモデイで成果発表を行います。詳細な日程や進行は追って案内されます。

キックオフイベントの内容と登壇者

キックオフイベントでは、社会的インパクト可視化の基礎、大企業やスタートアップにおける活用事例、さらに投資家や大企業が注目する「人・資源不足」領域の具体像に関するパネルディスカッションが予定されています。セッションは実務者や投資家視点を交えた構成です。

登壇者は以下の通り発表されています。プログラムの主旨を理解するための観点や投資側・実務側双方の視点が提供される見込みです。

  • 一般財団法人社会変革推進財団(SIIF) インパクトオフィサー/事業部長 加藤 有也
  • KIBOW社会投資 インベストメントプロフェッショナル 五十嵐 剛志
  • 株式会社三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部 投資・事業推進室長 谷口 美和
  • インクルージョン・ジャパン株式会社 代表取締役 服部 結花

参加申込と問い合わせ先

申込は公式サイトにて受け付けられており、対面・オンライン両方の参加形式が選択可能です。申込サイトURLは https://www.esgaccelerator.com/ です。

プレスリリースには、プログラムの共催実績や組織情報として以下の会社情報も明記されています。詳細や問い合わせは各社の公式サイトを参照ください。

インクルージョン・ジャパン株式会社

本店所在地:東京都品川区西五反田1-11-1 アイオス五反田駅前ビル903

代表者:代表取締役 服部 結花

事業内容:ベンチャーキャピタルファンド運営、インキュベーション事業

ホームページ:https://inclusionjapan.com

株式会社三菱UFJ銀行

本店所在地:東京都千代田区丸の内一丁目4番5号

代表者:取締役頭取執行役員 半沢 淳一

事業内容:銀行業、その他の金融サービス

ホームページ:https://www.bk.mufg.jp/index.html

プログラム概要の要約
項目 内容
プログラム名 MUFG ICJ ESGアクセラレーター 2026
主催 株式会社三菱UFJ銀行、インクルージョン・ジャパン株式会社(共同開催)
発表日 2025年12月11日 00:00(プレスリリース日)
対象 循環型経済や人・資源不足の解決に取り組むスタートアップ・中小企業
注力テーマ 1. 次世代エネルギー転換の産業実装
2. プラスチック資源循環の高度化
3. 食の生産性向上とサプライチェーン改善
4. 生成AIを活用した人手不足の解消
提供技術 インパクトサークル株式会社が開発した生成AIを用いたインパクト可視化技術(無償提供)
スケジュール キックオフ:2026年1月29日(18:30~20:00) ベルサール虎ノ門
デモデイ:2026年5月予定(詳細は追って案内)
申込・詳細 https://www.esgaccelerator.com/
過去実績 共催は今回で4回目。これまでに60社以上の大企業が参画、360社超のベンチャーと出会いを提供

本文では、プログラムの目的、提供される支援内容、募集対象や注力テーマ、スケジュールと申込方法、主催企業の情報を整理して提示しました。生成AIを活用したインパクト可視化と大企業の協業機会を結び付ける設計は、循環型経済の実現に向けた資金動員・事業拡大のための有力な手段となることが期待されます。詳細や申込は公式サイト(https://www.esgaccelerator.com/)にて確認できます。

参考リンク: