r-906初長編『観測記録』が2/2発売 音楽世界をSF長編に

r-906長編小説刊行

開催日:2月2日

r-906長編小説刊行
いつ発売で買えるの?
発売は2026年2月2日で定価1,980円。一般書店やオンラインで購入可能です。KADOKAWAストアでは直筆サイン本+アクリルブロックの受注もあり(グッズ締切2025/12/28)。
グッズって何があるの?
出版記念の受注生産セットはr-906直筆サイン本と「匙ノ咒」アクリルブロック。イラストはミツ蜂とPensil.の描き下ろしで、予約は12月28日締切。詳細はKADOKAWAストアで確認。

ボカロ表現が小説へと拡張された瞬間:r-906によるSF長編『観測記録』

株式会社KADOKAWAは2025年12月10日17時に、人気ボカロP・r-906の初長編小説 『観測記録』 を2026年2月2日(月)に刊行すると発表しました。r-906はSNS総フォロワー数30万人超を有するクリエイターで、これまで楽曲やMVの世界観で築いてきた物語性を、自身で小説という形式に拡張した点が本作の特徴です。

発表には著者コメントと出版社コメントが添えられており、楽曲制作の延長線上にある短編群を基にした五篇の短編小説群を土台に、研究室を舞台とした“観測”を巡る長編へと再構築されたこと、登場人物の葛藤や物語世界の仕掛けについての言及があります。r-906の音楽的な背景と文章表現がどのように融合しているかが、刊行の主要な話題です。

人気ボカロP・r-906、小説を初出版。楽曲「匙ノ咒(さじのまじない)」などの世界観から自ら紡いだSF長編『観測記録』2026年2月2日(月)発売 画像 2

r-906の立ち位置と本作の意義

r-906(あーるきゅーまるろく・あるくれむ)は合成音声を用いた楽曲制作を主な活動領域としつつ、イラストレーション、アニメーション、映像制作、DJ、小説執筆など多方面にわたる創作活動を行っているアーティストです。合成音声ソフトのデモソング提供、他アーティストや音楽ゲームへの楽曲提供、映画主題歌など、多岐にわたる実績があります。

本作『観測記録』は、音楽的なフレーズや歌詞の世界から派生した物語群を一つのまとまった長編として提示する試みであり、これまでのr-906作品を追ってきたリスナーや読者にとって、その世界観を別のメディアで深く体験するための入口となります。出版社コメントでは、情景描写の美しさや緻密な設計、そして中盤以降に訪れる世界変化の仕掛けが評価されています。

人気ボカロP・r-906、小説を初出版。楽曲「匙ノ咒(さじのまじない)」などの世界観から自ら紡いだSF長編『観測記録』2026年2月2日(月)発売 画像 3

物語の核と章立て:盲目の少女と“観測”する研究室

あらすじの中心は、“扉”で物語世界を観測する研究室です。研究員のJは、物語から現実世界に迷い込んだ盲目の少女とともに日々を過ごすことになります。少女を元の世界に帰すという大義と、少女を救いたいという個人的な感情の間でJは葛藤し、少女の言葉がフィクションなのか現実なのかという問いが物語を通じて繰り返されます。

発表された目次は12章構成で、各章はそれぞれ独立したテーマと場面を持ちながら、全体で一つの大きな物語を形づくります。章ごとのタイトルは以下のとおりです。

  1. 約束の海
  2. “観測”
  3. 件の少年
  4. 包帯
  5. 星見の塔
  6. 散歩
  7. 鋏の音
  8. 其々
  9. 匙ノ咒
  10. 反目
  11. 未題
  12. 現実

章タイトルからは、現実と物語、観測と主体性、記憶や断片化された経験といったテーマが連想されます。特に第9章に掲げられた「匙ノ咒(さじのまじない)」は、r-906の楽曲名とも重なり、楽曲で表現されてきた世界観と小説の接続点を示す重要な章です。

人気ボカロP・r-906、小説を初出版。楽曲「匙ノ咒(さじのまじない)」などの世界観から自ら紡いだSF長編『観測記録』2026年2月2日(月)発売 画像 4

登場人物と物語の焦点

主要な登場人物としては主人公の研究員J、そして盲目の少女I(作品中の表記)がおり、Jの観測者としての立場と、付き添う者としての人間的な感情が物語の対立軸となります。少女の視覚を欠いた存在としての語りや行動が、現実と物語の境界を曖昧にする役割を果たします。

r-906は本作について「作曲のために書いていた、私の五篇の短編小説。その世界に実際に飛び込み‘観測’を行う、風変わりな研究者たちのお話を書きました」と述べており、楽曲制作から派生した短編群を用いて長編化した経緯が明示されています。

出版記念グッズと予約情報:イラストレーター2名によるアクリルブロックセット

本書の刊行を記念して、r-906の直筆サイン本と「匙ノ咒」アクリルブロックを組み合わせたセットが受注生産で発売されます。グッズはイラストレーターのミツ蜂とPensil.による描き下ろしイラストを使用しており、本作の世界観に寄り添うビジュアルアイテムとして用意されています。

予約受付は受注生産方式で、締切は2025年12月28日(日)までとされています。締切後は追加生産の予定が明記されていないため、購入を検討する場合は期限内の申し込みが必要です。詳細はKADOKAWAのストアページに案内が掲載されています(URL: https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/eti0730/ )。

グッズの内容と担当イラストレーター

アクリルブロックは「匙ノ咒」のMVを手がけたイラストレーター・ミツ蜂が少女「碧(あお)」を描き、挿絵担当のイラストレーター・Pensil.が少女「紅(あか)」を描いた構成です。二名の作家による異なる表現がセットとして揃う点が特徴で、MVや挿絵で親しんだビジュアルを手元に置ける仕様になっています。

予約は受注生産での受け付けとなるため、2025年12月28日(日)までに注文した分が生産されます。販売方法としてはサイン本とアクリルブロックのセット販売が案内されており、個別価格の記載は発表資料に含まれていません。グッズの具体的な仕様や価格等の詳細はストア案内を確認する必要があります(URL: https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/eti0730/ )。

書誌情報・プロフィールと関連リンク

書誌情報は発表資料に明記されています。判型やページ数、ISBNといった基本情報は購入や図書館利用時に参照するための重要なデータです。以下に書誌情報と作者・挿絵担当のプロフィールを整理します。

また、r-906と挿絵担当Pensil.については公式のオンラインプレゼンスが紹介されており、作品の音源や映像、過去のアートワークを確認できます。KADOKAWAの公式ページもあわせて参照可能です。

書名
観測記録
著者
r-906
定価
1,980円(本体1,800円+税)
発売日
2026年2月2日(月)
判型
四六判
ページ数
352ページ
ISBN
978-4-04-897932-0
発行
株式会社KADOKAWA

著者・挿絵担当の外部リンク

著者r-906の公式サイトや主要な配信プラットフォームの情報も発表資料に掲載されています。作品の前提となる楽曲やMV、過去のアートワークに興味がある場合はこれらを併せて確認すると本作の背景理解が深まります。

掲載されている主なリンクは次の通りです。r-906公式サイト: https://arukuremu.com/ 、YouTube: https://www.youtube.com/@r-906 、ニコニコ動画: https://www.nicovideo.jp/user/79470667 、X(旧Twitter): https://x.com/arukuremu 。挿絵担当Pensil.のXは https://x.com/to_rishima 。出版社サイトは https://www.kadokawa.co.jp/ 。

主要データの整理表

以下の

は本記事で取り上げた刊行情報・グッズ情報・関連リンクなどの主要データを一目で確認できるように整理したものです。表は書誌情報、グッズ情報、重要な期日やリンクを含めています。

項目 内容
書名 観測記録
著者 r-906
定価 1,980円(本体1,800円+税)
発売日 2026年2月2日(月)
判型 / ページ数 四六判 / 352ページ
ISBN 978-4-04-897932-0
発行 株式会社KADOKAWA
発表日時(プレス) 2025年12月10日 17時00分
グッズ r-906直筆サイン本+「匙ノ咒」アクリルブロック(ミツ蜂×Pensil.描き下ろし)
グッズ受注締切 2025年12月28日(日)
アクリルブロックのイラスト担当 ミツ蜂(少女「碧」) / Pensil.(少女「紅」)
関連リンク(主要) KADOKAWA: https://www.kadokawa.co.jp/ / グッズ詳細: https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/eti0730/ / r-906公式: https://arukuremu.com/

上記は発表資料の内容を基に整理した主要データです。作品の構成、登場人物の基本設定や出版記念グッズの仕様、予約期間などを含め、購入や作品理解のために必要な情報を網羅しています。

この記事は発表資料に記載された情報を基にまとめたものであり、グッズの価格や追加仕様、流通に関する詳細はKADOKAWAの公式案内ページを参照されたい旨を記載して締めくくります。

参考リンク: