12月13日創立77周年：六甲バターが明かす“実は”

社名の誤解とSNSが浮き彫りにした“実は”

六甲バター株式会社（本社：神戸市、代表取締役社長兼CEO：塚本浩康）は、2025年12月13日（土）に創立77周年を迎えます。本リリースは、六甲バターが2025年12月10日14時00分に発表した情報を基に整理したものです。

同社が運用するQBB公式X（旧Twitter）において、11月29日の「いいにくいことをいう日」に投稿された一件が注目を集めました。投稿文は「社名は六甲バターですが、実はバターを作ったことは一度もありません…」というもので、表示回数は30万回以上に達し、ユーザーから「そうなんだw」「え！社名がQBBだと思ってた😮」「( ˙꒳​˙ )ﾏﾁﾞｶﾖ。。。」など多くの反応が寄せられました。

「QBBは社名ではない」という事実

SNS上の混同の原因は、長年にわたるブランド浸透にあります。広く知られるブランド名である「QBB」が、社名だと誤認されるケースが頻発していました。実際のところ、会社の正式名称は『六甲バター株式会社』です。

投稿のやり取りからは、ブランドと社名の関係、ならびに商品認知度がどのように企業イメージに影響を与えるかが浮き彫りになりました。企業側もこの反響を受け、社名とブランドの由来を改めて公表しています。

六甲バターの歴史：創業からブランドの確立まで

六甲バターは1948年12月13日に「平和油脂工業株式会社」として神戸で創業しました。当時は統制経済下で、農林省（当時）指定のマーガリン製造工場としてスタートしています。

当時マーガリンは「人造バター」とも呼ばれており、販売した商品名が『マーガリン六甲バター』でした。その商品の好調な販売を背景に、1954年に社名を『六甲バター株式会社』に変更しています。

チーズ事業の展開と現在の事業構成

1958年にはQBBブランドでプロセスチーズの製造を開始し、日本全国で販売を拡大しました。以来チーズに重心を置く事業展開を続け、2024年12月時点で売上の約98％をチーズが占める構成になっています。

現在の主な事業はチーズ等の製造販売に加え、ナッツ・マーガリン等の販売を含みます。会社は自らのビジョンとして「世界一のプロセスチーズメーカーを目指す」ことを掲げ、食文化への貢献を目指しています。

• 創業：1948年12月13日（平和油脂工業株式会社として）
• 社名変更：1954年（六甲バター株式会社へ）
• QBBブランドのチーズ製造開始：1958年
• 売上構成（2024年12月現在）：チーズが約98％

QBBというブランド名の意味とユーザー認知

QBBは単なる略称ではなく、ブランドに込められた価値観を表す造語です。正式にはQuality’s Best&Beautifulの頭文字を組み合わせたもので、品質と美味しさへのこだわりを示しています。

具体的には、“Quality’s Best”が安全性や健康を重視した品質基準を、“Best&Beautiful”が味・新鮮さ・楽しさ・豊かさといったおいしさの要素を意味します。こうしたブランドメッセージが、長年にわたる製品展開の中で広く浸透した結果、企業名と混同される事態が生じたと説明されています。

QBBの語源

Quality’s Best&Beautiful の頭文字を組み合わせた造語

意図する価値

安全性・健康的な製品提供、味や鮮度、楽しさや豊かさを含むおいしさ

SNS投稿が示した消費者の反応

2025年11月29日のX投稿は、ブランド認知と企業名認知のギャップを端的に示しました。投稿は「いいにくいことをいう日」に合わせたもので、表示回数が30万回を超えるなど大きな反響がありました。

寄せられた反応は驚きや笑いを交えたものが多く、ブランド名に対する親しみや長年の消費行動が、企業の識別に影響を与えている実例と言えます。企業側は今回の反響を踏まえ、社名・ブランドの説明を改めて発信しています。

会社概要・問い合わせ先とこの記事の要点整理

以下に本件の重要事項と会社概要を整理します。表形式で発表された事実をまとめた後、簡潔な総括を述べます。

以上の通り、六甲バター株式会社は社名に「バター」を含みつつも創業以来バターそのものを製造してこなかった背景があり、QBBというブランド名の普及により社名との混同が生じていました。創立77周年を迎える節目にあたり、沿革やブランドの由来、事業構成や問い合わせ先を整理しておくことが消費者理解の一助になると考えられます。

本記事は六甲バター株式会社が公表した情報を基に作成しています。