藍とデニムが紡ぐクラフトジン『SAINT INDIGO』発売
ベストカレンダー編集部
2025年12月10日 15:27
SAINT INDIGO発売
開催日:12月10日
藍と時間が紡いだ一瓶 — デニム職人とジン創作家が結んだコラボレーション
岡山県井原市を本拠地とする青木被服株式会社(代表取締役社長:青木茂)は、ファッションブランドAOKI DENIMの新たな試みとして、藍をテーマにしたクラフトジン『SAINT INDIGO』を発売する。発売日は2025年12月10日で、プレスリリース内には開始時刻として13:00の表記が中心だが、一部に12:00からの記載も確認できるため、販売開始時刻については販売ページの案内を参照することが望ましい。
本作はデザイナー青木俊樹(FAGASSENT / AOKI DENIM)と、2022年にロンドンジンマスターズ ウルトラプレミアム部門で1位を受賞したクラフトジン創作家・西村一彦のタッグにより生まれた。デニムが時間とともに豊かな表情を増す素材であること、そして酒が時間を優雅に彩る存在であること。この2つの共通項を核に、サンプリングを重ねて完成したのが『SAINT INDIGO』である。
共同開発に込めた思想と言葉
開発にあたり、西村は「作る中で、青は藍より出でて藍より青し。この言葉の意味を改めて感じました」と述べ、青木は「透明感があり藍色のシックで美しい色合いのクラフトジンが遂に完成しました」とコメントしている。両者の対話が色と味、香りの設計に反映されていることが伝わる発言である。
『SAINT INDIGO』という名は、藍(INDIGO)への敬意と時間経過による美の深化というテーマを重ね合わせたもので、デニムの経年変化を楽しむ感覚を飲酒体験に置き換えたコンセプトになっている。
原料と製法 — 中国地方の素材を藍で織り交ぜる
『SAINT INDIGO』は藍とバタフライピーを用いた独特の藍色を持つオーガニックジンで、無農薬ローズや地元産ハーブを含む中国地方の素材を多く取り入れている。中心となる藍には蓼藍を使用し、そこにバタフライピーを浸透させることで色味と香りの層が生み出される。
使用されている主要素材とその背景は次の通りである。これらの素材と配合の工夫により、藍が全体を引き締める落ち着いた色合いと力強い飲み口が実現されている。
- 蓼藍:藍の基礎となる成分として配合。
- バタフライピー:藍色の発色と爽やかな成分補助。
- 無農薬ローズ(島根県産『さ姫』):Geraniolを主成分とし、情熱的で重厚な香りを付与。
- 山口県長門市油谷産の8種類のハーブ:無農薬栽培。栽培棚田の土壌はフランス・ブルゴーニュ地方の赤い土壌と類似し、西洋種ハーブの香りが顕著にでる特性がある。
製造・ボトリングについて
製造は株式会社Neo Blue Distillery(住所:山口県長門市油谷新別960-7)が担当している。瓶にはフランスの高級硝子瓶メーカー、SAVER GLASS社製のものを採用。瓶自体を美術品と位置づけ、使用後は水差しや花瓶など二次利用が想定される太めのフォルムが選ばれている。
ラベルには岡山県井原市本社の青木被服と同じく評価の高いKUROKI社製の銀糸デニムを使用し、銀糸を用いたLUXURYデニムがラベルに贅沢にあしらわれている。パッケージBOXは、藍の雫が降り注ぐ大地を表現した躍動感あるデザインとされ、デザイン面でも藍の世界を強く意識している。
販売情報と製品仕様 — 限定販売の詳細
『SAINT INDIGO』はAOKI DENIMブランドとして初のアルコール飲料(スピリッツ)であり、限定販売としてオンライン特設ページと青木被服の実店舗での取り扱いとなる。販売開始日時はプレスリリース内で12月10日の表記が統一されているが、一部に12:00開始の表記があり、主要な案内では13:00開始とされている。
商品の仕様と販売価格、販売先は以下のとおりである。価格は消費税込みの金額が明記されている。
- 商品名
- SAINT INDIGO
- 品目
- スピリッツ
- 容量
- 700ml
- アルコール分
- 40%
- 販売価格
- 13,200円(税込)
- 発売日
- 2025年12月10日(開始時刻については本文参照)
販売先と窓口
販売はオンライン特設ページおよび青木被服の実店舗(倉敷および浅草)で行われる。オンライン特設ページのURLはプレスリリースで明記されている。
- SAINT INDIGO オンライン特設ページ:https://denimkimono.base.shop/items/127802972
- 青木被服 倉敷SOLA店:岡山県倉敷市中央1丁目4-13 / TEL:0864-89-6600
- 青木被服 倉敷本店:岡山県倉敷市阿知2丁目23-1 / TEL:0864-89-6600
- AOKI DENIM ASAKUSA(浅草店):東京都台東区浅草2-3-26 / TEL:03-4400-1670
販売者情報として青木被服株式会社本社の所在地は〒715-0006 岡山県井原市西江原町501、代表電話は0866-62-1105と明記されている。
デザイン・ブランド沿革と位置付け
『SAINT INDIGO』は単に岡山デニムを用いたアパレル製品ではなく、デニムの源流である「藍」を主題にしたクラフトジンである。デザインやパッケージングには経年美化というデニム固有の概念が投影され、時間をかけて味わうことを意図した仕様になっている。
ラベルや箱、瓶素材の選定には各方面の協力がある。KUROKI社製銀糸デニムラベル、SAVER GLASS社製瓶、そして製造はNeo Blue Distilleryといった国内外の素材と技術が集結している。
青木被服株式会社の沿革と事業展開
青木被服の出自は1961年にデニム製品・ユニフォームの受注生産を開始したことにある。1970年代には国内外に自社工場を増設し、国内を代表するデニム工場として定着した。2010年にデザイナー青木俊樹がブランド事業部を創設し、FAGASSENT(ファガッセン)を展開、パリやミラノでのコレクション活動へと広がった。
店舗展開は2018年から本格化し、2019年に倉敷本店、2022年に倉敷SOLA店、2024年に梅田でのポップアップ、2025年に浅草店と台北での期間限定ストアを始めるなど、国内外で『藍』『和』をキーワードにした活動を続けている。近年はMINI岡山とのコンセプトカー『BLUE DRIVE』や倉敷グランピングSORANIAとの協業など、アパレルの枠を越えた空間プロデュースも行っている。
この記事で出た内容をわかりやすくまとめ整理した表
以下は本記事で触れた『SAINT INDIGO』に関する主要項目を整理した表である。仕様、発売情報、関係者、販売窓口などを網羅している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | SAINT INDIGO |
| 品目 | スピリッツ(クラフトジン) |
| 容量 | 700ml |
| アルコール分 | 40% |
| 販売価格 | 13,200円(税込) |
| 発売日 | 2025年12月10日(本文中に13:00開始表記が中心、一部に12:00開始の記載あり) |
| 販売先(オンライン) | https://denimkimono.base.shop/items/127802972 |
| 販売先(実店舗) | 青木被服 倉敷SOLA店 / 倉敷本店、AOKI DENIM ASAKUSA(浅草店) |
| 販売者 | 青木被服株式会社(所在地:〒715-0006 岡山県井原市西江原町501 / TEL:0866-62-1105) |
| 製造者 | 株式会社Neo Blue Distillery(山口県長門市油谷新別960-7) |
| 主要素材 | 蓼藍、バタフライピー、島根県産無農薬ローズ「さ姫」、山口県長門市油谷の無農薬ハーブ(8種類) |
| ラベル素材 | KUROKI社製 銀糸デニムラベル |
| 瓶素材 | SAVER GLASS社製フランス瓶 |
| コラボレーション | 青木俊樹(AOKI DENIM / FAGASSENT)× 西村一彦(クラフトジン創作家) |
『SAINT INDIGO』は藍と地元素材を軸に、デザインと味わいの両面でデニム文化の源流を再解釈した一品である。本稿では発売日、仕様、販売方法、製造・素材情報、携わった人物や企業の情報を整理して伝えた。
参考リンク: