1/14開催 COSME Weekで注目 食材由来の美容原料

食材×美容展示会

開催期間:1月14日〜1月16日

食材×美容展示会
開催日はいつで、取材や参加はできるの?
第16回COSME Week東京は2026年1月14日〜16日に東京ビッグサイトで開催。取材は事前申込が必要で、事務局は会期前日(1/13)の取材調整にも対応可能。問い合わせは電話で。
どんな食材が美容原料になってるの?
なめこ、黒トリュフ、アスパラガスの切下、カシューナッツ果実、納豆由来のナットウキナーゼなどが出展。保湿や抗酸化、肌バリア強化、血栓予防など用途ごとに展示される見込みです。

食卓の素材が化粧品原料へ──サステナビリティと機能性が交わる現場

来年2026年1月14日(水)から16日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催される第16回『COSME Week 東京』では、食材由来の美容原料が注目を集める。環境問題やSDGsが消費者の価値観に影響を与える中、サステナビリティ機能性を両立させる素材開発が加速している。

特に今回は、普段私たちが食卓で目にする“なめこ”“トリュフ”“アスパラガス”などを原料とした高機能化粧品成分が出展予定であり、食品残渣(ざんさ)をアップサイクルして高付加価値な化粧品原料に転換する取り組みが多数紹介される。これはフードテックとビューティーテックの接点が実務レベルで形成されつつあることを示す動きでもある。

こうした背景には、肌の常在環境(菌活)やウェルビーイングを重視するトレンドがある。化粧品業界は単に外見を整えるだけでなく、肌のバリア機能や常在菌バランスを整えることを目的とした製品開発へとシフトしている。

展示会は取材対応が可能であり、働く世代や主婦層に響く“食材×美容”の最新トレンドを直接取材する好機となる。取材申し込みや事前の相談も受け付けられている点に留意したい。

「なめこ」「トリュフ」など食卓の素材が美容成分に!? サステナブルな時代に問う、“意外な素材”が秘める次なる美のトレンド。 画像 2

出展予定素材とそれぞれがもつ機能性

本展では複数の企業が、食材由来の成分を活用した化粧品原料や健康食品を展示予定である。以下に本リリースで紹介された素材ごとの特徴と期待される効果を具体的に整理する。

各素材については、抽出・発酵・アップサイクルといったプロセスが明確に示されており、その工程が機能性にどのように寄与するかも注目点となっている。

「なめこ」「トリュフ」など食卓の素材が美容成分に!? サステナブルな時代に問う、“意外な素材”が秘める次なる美のトレンド。 画像 3

国産なめこ:高保水とシワ改善を目指す原料(提供:株式会社高研)

国産・無農薬のナメコを原料とした化粧品成分が出展される。ナメコに含まれる多糖体の高い保水力に着目しており、ヒアルロン酸の約6倍の保水力をうたう点がポイントだ。

この高い保水力により高い保湿効果が期待され、さらに外的ストレスから肌を守る作用が期待される。主婦層に関心の高い「シワに対する作用」も期待されており、実用化を見据えたエビデンスや試験データの提示にも注目したい。

「なめこ」「トリュフ」など食卓の素材が美容成分に!? サステナブルな時代に問う、“意外な素材”が秘める次なる美のトレンド。 画像 4

黒トリュフ:ポリフェノールによる老化防止ケア(提供:株式会社樋口商会)

高級食材として知られる黒トリュフから抽出された成分は、ポリフェノールを豊富に含むことから老化防止(アンチエイジング)ケア

伝統医薬でも使用例がある点や、トリュフ由来の成分がどのように化粧品処方に組み込まれるか、安定性や香気管理などの技術的課題も取材で確認したいポイントである。

「なめこ」「トリュフ」など食卓の素材が美容成分に!? サステナブルな時代に問う、“意外な素材”が秘める次なる美のトレンド。 画像 5

アスパラガス切下の乳酸菌発酵エキス:肌バリア強化(提供:スノーデン株式会社)

佐賀県産アスパラガスの未利用部分(切下)をアップサイクルし、独自の乳酸菌発酵技術で得られた「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」が出展される。表皮のタイトジャンクション(密着結合)を強化することで肌のバリア機能をサポートする点が特徴だ。

加齢やストレスによって揺らぎやすい肌に対して、自然由来の成分でアプローチするという観点から、皮膚生理学的な評価や応用可能な製剤形態(クリーム、ローション、エッセンス等)について確認する価値がある。

カシューナッツ果実のアップサイクル:世界初のスキンケア原料(提供:エイチ・ホルスタイン株式会社)

世界初とされる、カシューナッツの果実をアップサイクルしたスキンケア原料も出展される。果実にはビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれ、肌のハリ・弾力のサポート

調達はフェアトレードで行われ、SDGsへの貢献を明確にしている点も特徴的だ。植物由来の抗酸化成分を活用しつつ、調達や生産の倫理性を担保する点は製品価値の重要なファクターとなる。

納豆由来のナットウキナーゼ:健康食品としての展開(提供:原沢製薬工業株式会社)

納豆菌から抽出された酵素であるナットウキナーゼを主成分とする健康食品が出展される。ナットウキナーゼは血栓を溶解しやすくする働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症の予防効果が期待されている。

化粧品領域だけでなく、機能性食品やサプリメント分野での展開が想定される素材であり、規制面や安全性、効果を裏付ける臨床データの提示状況が取材での確認ポイントとなる。

その他の出展素材:ココナッツ、牡蠣、玄米など

プレスリリースでは上記以外にもココナッツ、牡蠣、玄米などが注目素材として挙げられている。これらはいずれも食品由来の機能性成分として、保湿・バリア強化・抗酸化やミネラル補給といった用途が想定される。

展示会では、これらの素材を用いた処方例や原料特性、アップサイクルの実務的なプロセスが紹介される予定であり、化粧品・成分・ヘアケアグッズなど多数の製品と合わせて確認できる。

展示会の基本情報と取材・来場案内

第16回 COSME Week 東京の開催概要は以下の通りである。取材希望者向けの申し込み窓口や事前相談の体制も用意されているため、事前準備を十分に行った上で現地に赴くことが望ましい。

会期中だけでなく、会期前日の取材(1月13日)についても事務局側でスケジュール調整が可能な場合があるとされている。取材の申し込み方法や問い合わせ先は以下の通りである。

会期
2026年1月14日[水]~16日[金]
会場
東京ビッグサイト
主催
RX Japan株式会社
公式サイト
https://www.cosme-week.jp/tokyo/ja-jp.html
取材申込・問い合わせ(電話)
03-6739-4121
  • 取材の申し込みは事前に行うことが推奨される。取材対象やテーマの事前相談に対応。
  • 会期前日の取材(1月13日)についても、事務局側でスケジュール調整が可能な場合がある。
  • 展示内容は化粧品・成分・ヘアケアグッズ・健康食品など多岐にわたる。希望に応じた紹介が可能。

取材で確認すべきポイントと記事化の視点

記者や編集者が展示会を取材する際には、原料の機能性だけでなく、原料の由来、抽出・製造プロセス、エビデンス、持続可能性の観点、そして製品化に向けた実装性(処方への組み込みやコスト面)を確認することが重要である。

特に食品残渣のアップサイクル事例は実務的な課題を含むため、生産規模や安定供給、品質管理の体制、さらにはフェアトレードや調達の倫理面に関する情報まで踏み込んで取材することで、読者にとって価値のある記事を作成できる。

取材時の具体的な着眼点

以下の点を中心に取材を進めると、技術的説明と消費者視点をバランスよく伝えられる。

  1. 原料由来と抽出・発酵プロセスの詳細(アップサイクル工程の説明)
  2. 機能性を示すデータ(保水力比較、皮膚評価、臨床データなど)
  3. サステナビリティ指標(フェアトレード、未利用資源の活用率、CO2削減等)
  4. 調達と生産の体制(安定供給・品質管理)
  5. 製剤化の可否と想定される用途(スキンケア、ヘアケア、健康食品等)

これらを整理することで、読者にとって理解しやすく、実用面での示唆を含んだ記事が書けるだろう。

展示会での主なポイント一覧(要点まとめ)

ここまで紹介した内容を見やすく整理し、展示会で押さえるべき要点を表にまとめる。

項目 内容
展示会名 第16回 COSME Week 東京
会期 2026年1月14日[水]~16日[金]
会場 東京ビッグサイト
主催 RX Japan株式会社
公式サイト https://www.cosme-week.jp/tokyo/ja-jp.html
取材申込・問い合わせ 電話:03-6739-4121(事前相談・会期前日1月13日の取材調整可能な場合あり)
注目素材(出展例) なめこ、黒トリュフ、アスパラガス(切下の乳酸菌発酵エキス)、カシューナッツ果実(世界初)、納豆(ナットウキナーゼ)、ココナッツ、牡蠣、玄米 等
各素材の主な効果 保湿・シワ改善(なめこ)、老化防止(トリュフ)、肌バリア強化(アスパラ)、ハリ・弾力サポート(カシューナッツ)、血栓予防効果(納豆) 等
注目ポイント アップサイクルによる未利用資源の活用、サステナブル調達、フードテック×ビューティーテックの融合、エビデンス提示の有無

本記事ではプレスリリースで示された出展素材とその機能性、展示会の実務的な取材ポイントを整理した。取材を通じて得られるデータや現場の技術説明は、消費者向け記事だけでなく業界向けレポートや企画記事の一次情報としても価値が高い。

参考リンク: