30年目の刷新、パーク ハイアット東京が再オープン

パーク ハイアット東京再開

開催日:12月9日

パーク ハイアット東京再開
いつリニューアルオープンしたの?
パーク ハイアット 東京は約19ヵ月の改修を経て2025年12月9日にリニューアルオープンしました。全館インフラ更新やLED化、客室改修、ダイニング刷新が行われています。
ジランドール by アラン デュカスってどんな店なの?
アラン・デュカスと提携した新ブラッスリーで、オリジナル備品や大理石カウンター、約400銘柄のワイン、特別な朝食「エクラン」など細部までこだわった体験を提供します。

約19ヵ月の改修を経て再出発──リニューアルの背景と公開日時

パーク ハイアット 東京(所在地:東京都新宿区西新宿3-7-1-2、総支配人:フレデリック ハーフォース)は、2024年5月に休館して以降、約19ヵ月にわたる大規模改修を行い、2025年12月9日16時48分にリニューアルオープンを迎えた。今回の改修は、1994年の開業以来30年を節目とした大規模プロジェクトの一環であり、ホテルの原点を尊重しつつ現代の設備とデザイン感覚を取り入れることを目的としたものだ。

休館開始からリニューアルオープンまでの期間は既存構造をほぼスケルトンの状態に戻し、壁・床・配管を含む既存構造の大部分を一旦取り除いたうえで、新しい建材や設備を導入して再構築を行った。館内インフラも全面的に見直され、空調や給排水などの循環システムをアップデートし、照明はすべて最新のLEDへと刷新されている。

  • 休館開始:2024年5月
  • リニューアルオープン:2025年12月9日(プレスリリース発表時刻:16時48分)
  • 改修期間:約19ヵ月
  • 全館のインフラ更新、LED照明導入、厨房機器の刷新などを実施
パーク ハイアット 東京、19ヵ月におよぶ改修を経て、本日リニューアルオープン 画像 2

デザインの継承と再解釈──ジュアン マンクによる客室とパブリックスペース

今回のデザイン再構築を担ったのは、パリ拠点のデザインスタジオ「ジュアン マンク(JUAN MANK)」。パトリック・ジュアン(インダストリアルデザイナー)とサンジット・マンク(建築家)によって2006年に設立された同スタジオは、マラケシュ「ラ・マムーニア」やパリのモンパルナス駅再開発、ヴァン クリーフ&アーペルのブティック、フォントヴロー修道院のホテル化など文化的価値の高いプロジェクトで実績を重ねてきた。

ジュアン マンクは、オリジナルデザイナーであるジョン・モーフォードの精神を尊重しつつ、現代における「パーク ハイアット 東京らしさ」を再解釈することに注力した。素材選び、家具のカスタムデザイン、動線や視界の調整を通じて、滞在の快適性と心地よさを高める設計がなされている。

デザインの基本方針
時間が語るものに耳を傾け、残すべき要素は手つかずに、引き立てるべきものは強調し、柔らかく整えるべきものは整えるというアプローチ。
主な変更点
カスタム家具の導入、温もりある天然素材の採用、視界の整理による動線改善、LED照明の全館導入。
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客室改修のポイント

全171室の客室(「トーキョー スイート」を除く)はジュアン マンクの再解釈を受け、現代的なレジデンシャルスタイルへと進化した。落ち着いた色調のキャビネット、柔らかな木材の風合い、しなやかな曲線を描く家具や照明が特徴で、入口から窓辺へと自然に誘う動線設計が施されている。

開業当時からの象徴的な意匠も随所に残されており、イサム・ノグチの和紙ランプやマグノリア(泰山木)の葉をあしらったベッド上部のアートワークなど、ホテルの歴史をつなぐ要素が新たな空間の中で静かに息づいている。

  • 客室数:171室(トーキョー スイートはオリジナルデザインを忠実に復元)
  • バスルーム:シャワーとバスタブを一体化した、日本の浴室文化に着想を得た設計
  • スイート:邸宅のような親密さを追求、特注家具と素材の陰影で静けさと華やぎを両立
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公共空間とオリジナルデザインの継承

長年にわたり愛されてきた「ニューヨーク グリル&バー」、「日本料理 梢」、「クラブ オン ザ パーク(スパ&フィットネス、ガラス張りプール含む)」、およびライブラリーを含むパブリックスペースは、ジョン・モーフォードのオリジナルデザインを丁寧に継承し、新しいデザイン領域と調和する形で再構成された。

新旧の空間が共存することで、歴史的な文脈を保ちながらも、現代のゲストニーズに応える機能性と居心地の良さが向上している。

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ダイニング群の刷新──ジランドール by アラン デュカスを含む各施設の特徴

リニューアルの目玉の一つが、ミシュランスターシェフ アラン・デュカス率いるデュカス パリとの提携により誕生した「ジランドール by アラン デュカス」である。30年以上愛されてきたブラッセリーに新たなエスプリとモダンな感性を注入した空間と料理が提供される。

深紅を基調とした内装に鏡面の壁、ヴェラ・マーサーによるモノクロフォトコラージュをアクセントに配したインテリアは、ブラッセリーとしての居心地を保ちつつラグジュアリーな要素を加えている。

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ジランドール by アラン デュカスの特徴

デュカスの哲学「見えない体験を極めるために、見えるすべてにこだわる」に基づき、カトラリーからメニュー、ビルホルダーまでオリジナルで製作。ウンブリア州製の革を用いたアイテムや約400銘柄のワインコレクション、大理石のカウンター、「エクラン(宝石箱)」をテーマにした特別な朝食など、細部まで設えが行き届く。

サービス面では田辺仁志マネージャーが「デュカス氏とのパートナーシップにより、サービスに新たな活気が生まれた」と述べており、細やかな接客により料理体験を高めることが意図されている。

  • ワイン:主にフランス産を中心に約400銘柄を所蔵
  • 特製アイテム:ウンブリア州製の革製品などオリジナル備品
  • 朝食:エクラン(宝石箱)をテーマにした特別メニュー
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料理とシグネチャーディッシュ

料理長はパーク ハイアット 東京に入社して以来18年、「ジランドール」の味を支え続ける堤耕次郎。堤はパリで7週間の研修を受け、アラン・デュカスの各レストランの料理と哲学を吸収し、自身のスタイルへと昇華させた。

シグネチャーメニューの具体例として、次のような品が挙げられる。

  1. 鶏肉 リードヴォー クネルのヴォロヴァン クリーム仕立て(仔牛のリードヴォーと鶏胸肉とトリュフのクネルをパイ包みにし、フォアグラときのこの旨味を生かしたクリームジュで仕上げた一皿)
  2. オマール海老と黒トリュフ マカロニのココット(素材の旨味を生かしじっくり火入れされた一皿)
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その他のダイニングとバー

「ピーク ラウンジ&バー」は自然光が注ぐアトリウム空間に竹の緑を配し、昼はアフタヌーンティー、夜は8mの大理石カウンターが特徴の「ピーク バー」で夜景とカクテルを楽しむ構成だ。オリジナルカクテルは国産ウィスキー、ジン、ラム、ウォッカと旬の果実や野菜を合わせるラインナップが揃う。

最上階52階の「ニューヨーク グリル」ではオリジナルデザインを継承しつつ新素材で再構成した空間で、料理長ベン・ウィーラーの新メニューと約400種の米国産ワインを提供する。隣接する「ニューヨーク バー」にはライブジャズが流れ、夜景を眺めながらのドリンクタイムが演出される。

  • ピーク ラウンジ&バー:昼のアフタヌーンティー、夜のバーでオリジナルカクテルを提供
  • ニューヨーク グリル&バー:52階、約400種の米国産ワインを用意(ベン・ウィーラー料理長)
  • 日本料理「梢」:40階、富士山を望む眺望と季節感を反映した料理
  • ペストリー ブティック:2階、スイーツや焼菓子を販売
  • デリカテッセン:テラス席を含むカフェ体験、2026年3月2日オープン予定
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建築・運営情報、技術的な刷新と問い合わせ先

今回の改修は外観や象徴的な意匠を残しつつ、建物内部の機能性を徹底的に見直す内容だった。配管や空調系統、給排水などの循環システムを最新仕様へアップデートし、厨房機器も新たな設備へ交換している。これにより省エネ性能と快適性が向上し、新築に近いクオリティで再生された点が強調される。

ホテルの基本情報と建築に関する数値は次の通りである。

項目 内容
開業日 1994年7月9日
リニューアルオープン 2025年12月9日(改修期間:約19ヵ月)
所在地 東京都新宿区西新宿3-7-1-2(新宿パークタワー39〜52階)
客室数 171室(「トーキョー スイート」はオリジナルデザインを復元)
スパ&フィットネス面積 2,100㎡(クラブ オン ザ パーク、ガラス張りプール含む)
敷地面積 26,536㎡
ホテル延床面積 33,000㎡
運営会社 ハイアット
経営会社 パークタワーホテル株式会社(代表取締役社長:小倉 太郎)
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広報・問い合わせ先とメディア関連情報

本件に関する報道関係からの問い合わせは、パーク ハイアット 東京 マーケティングコミュニケーションズ(大森早希子・浜辺敬子)宛に受け付けている。連絡先は以下の通りだ。

電話
03-5323-3423
メール
pht_marketing@hyatt.com
メディアギャラリー(画像ダウンロード)
Park Hyatt Tokyo_Media Gallery
ホテル公式ウェブサイト
https://tokyo.park.hyatt.jp
ブランド情報
parkhyatt.com、および公式SNS(Facebook、X、Instagram @parkhyatttokyo)

要点整理

ここまで触れてきたリニューアルの主要事項を表に整理する。施設の改修概要、デザインの担当、主要な飲食施設、重要な日付や連絡先を一目で確認できるようまとめた。

分類 内容
リニューアル開始 2024年5月(休館)
リニューアルオープン 2025年12月9日(プレス発表時刻:16:48)
改修期間 約19ヵ月
デザイン担当 ジュアン マンク(パトリック・ジュアン、サンジット・マンク)
継承されたデザイン ジョン・モーフォードのオリジナルデザイン(ニューヨーク グリル&バー、梢、クラブ オン ザ パーク等)
客室 全171室(「トーキョー スイート」はオリジナルデザインを忠実に復元)
主な新設・刷新施設 ジランドール by アラン デュカス、ピーク ラウンジ&バー、ニューヨーク グリル&バー、梢、ペストリーブティック、デリカテッセン(2026年3月2日開業予定)
技術的改修 配管・床・壁の再構築、空調・給排水の循環システム更新、全館LED照明導入、厨房機器刷新
施設面積・建築 敷地面積:26,536㎡、延床面積:33,000㎡、スパ&フィットネス:2,100㎡
運営・経営 運営:ハイアット、経営:パークタワーホテル株式会社(代表:小倉太郎)
問い合わせ(報道関係) TEL: 03-5323-3423 / E-MAIL: pht_marketing@hyatt.com(大森早希子・浜辺敬子)
メディア 公式サイト:https://tokyo.park.hyatt.jp / メディアギャラリー:https://bit.ly/3MvBeIY

以上が本日発表されたリニューアルオープンに関する主要情報の整理である。デザイン、設備、ダイニング、運営体制に関する具体的な変更点と連絡先を明記したため、報道や関係者の確認に利用できる構成となっている。

参考リンク: