加藤和樹が歌うVoYJ7周年曲『アウトキャスト』公開
ベストカレンダー編集部
2025年12月10日 05:47
アウトキャスト公開
開催日:12月10日
人権デーに合わせて公開された7周年記念ソング『アウトキャスト』の意図と発表日
“誰一人取り残さない世界”を掲げる学生団体・東京大学UNiTeが運営するWebプラットフォーム「ボイス・オブ・ユース JAPAN(VoYJ)」は、7周年を迎えるにあたり、アニバーサリー・ソングとして新曲『アウトキャスト』を制作し、2025年12月10日(人権デー)に公開した。発表は株式会社アシストによるプレスリリース(2025年12月10日 00:00)を通じて行われている。
この曲は「違い」をテーマに据え、社会の周縁に置かれた人々、しめ出されたり周辺化されたりした人々を指す言葉としての“アウトキャスト”に寄り添うことを目的としている。歌唱は歌手・俳優・声優として幅広く活動する加藤和樹が担当し、加藤のあたたかい歌声で、長年抱えてきた思いを持つ人々に届くことを目指している。
発表の背景と公開形態
新曲『アウトキャスト』は、国連が定める「人権デー」である12月10日に合わせて公開された。この日付の設定は、楽曲の主題である多様性と人権に関するメッセージ性を強調する意図がある。
楽曲はYouTubeで公開され、ミュージック・ビデオの制作には東京大学の学生たちも参加している。公開URLはボイス・オブ・ユース JAPANのYouTubeチャンネル(https://youtu.be/8TmgRdA3fhs)で確認できる。問い合わせはVoYJの専用窓口(https://voiceofyouth.jp/asking)で受け付けている。
VoYJの成り立ちとSong Projectの歩み
ボイス・オブ・ユース JAPANは、2018年に東京大学の学生たちが、国連機関等と連携して立ち上げた若者による若者のためのWebプラットフォームである。現在は若者自身の手によって運営されており、ジェンダー、障害、人種など多様な背景を持つ若者が安心して声を上げ、繋がることができる場を目指している。
VoYJは国連やユースをはじめとした当事者グループ等と協力しながら、表現・相談・プロジェクト実施など多岐にわたる活動を展開してきた。その中で「VoYJ Song Project」は、言葉だけでは表現しきれない思いを歌に託すことで若者たちの声を可視化してきたプロジェクトである。
これまでのアニバーサリー楽曲と連携イベント
VoYJのアニバーサリー楽曲は過去にも複数制作されている。4周年、5周年、6周年(2024年)における代表的な楽曲と取り組みは以下の通りである。
- 4周年:安田祥子による「丘」(VoYJ応援ソング)
- 5周年:マシュー・モリソン(俳優・歌手)による作詞・歌唱「Find the Friend in Me」
- 2024年(6周年):Mr. Bigのボーカリスト、エリック・マーティンによる「I’ll be there just for you」。同曲は特別ライブ「“BIG Night” for Voice of Youth JAPAN」と連動し、国連ニューヨーク本部で開催された第17回障害者権利条約締約国会議でも若者の多様性を巡る声とともに発表された。
これらの活動からも分かるとおり、VoYJは国際的な舞台や第一線のアーティストと協働し、芸術を通じたメッセージの発信を継続している。
『アウトキャスト』の制作プロセスと関係者のコメント
『アウトキャスト』は、30年以上前のある少年の思いに基づく作品であり、時間が流れてもなお抱え続ける痛みや疎外感に光を当てることを意図している。制作にあたってはVoYJが東京大学の学生や複数の協力者とともに企画・演出面で関わり、ミュージック・ビデオの制作にも学生が参加した。
楽曲は、社会で生きづらさを感じている若者に向けた歌として展開され、同時にVoYJによる国連機関幹部などへの「違い」に関するインタビュー記事も連動して公開される予定である。これにより楽曲のメッセージは音楽的表現にとどまらず、取材・対話を通じて多角的に提示される。
関係者からの言葉(抜粋)
- 加藤和樹
-
「この曲を初めて聴いた時、柔らかくあたたかい曲調だが、切なる思いに胸がグッと締め付けられました。」
「何が正しくて、何が間違っているのか…それはそれぞれ考え方が違うと思います。個人の自由や個性が尊重される時代になってきたからこそ生まれる『違い』もあるでしょう。でも、『違う』からこそ、お互いを知るために歩み合い、寄り添い、知ることで認めて、同じ時代を生きていく仲間になれたら…。この歌が1人でも多くの人の耳に届き、誰かの心に寄り添い、その人や周囲が変わるきっかけになることを願っています。」
- VoYJ代表 萩野聡子(東京大学大学院人文社会系研究科)
-
「7周年というと短くも聞こえますが、ユースにとっては中学生が大学生に、高校生が社会人になるような年数です。長年にわたり関わってくださったすべての方々へ感謝を伝えたいと思います。」
「『違い』を攻撃する人は、自身の『違い』に気づかれることへの怖さを抱えているのかもしれません。しかし『違い』のおかげで私たちは得意なことを活かし、苦手を補い合うことができます。『誰もが違いを活かして生きてゆける世界』の実現を願っています。」
- 東京大学UNiTe共同代表 榎本春音(東京大学教育学部)
-
「加藤さんの歌声を耳にしたとき、普段しまってある自分の中の記憶や感情にスポットライトが当たる感覚がありました。」
「深い傷に寄り添うこの曲が、誰かのそばでそっとぬくもりを与えるものであるよう願っています。」
要点の整理(まとめ表)
以下に本記事で取り上げた主要情報を表形式で整理する。楽曲の公開日、歌唱者、関連URL、問い合わせ先、制作背景などを一目で確認できるようにしている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 楽曲タイトル | 「アウトキャスト」 |
| 歌唱 | 加藤和樹(歌手・俳優・声優) |
| 公開日 | 2025年12月10日(国連「人権デー」) |
| 制作団体 | 東京大学UNiTe(運営:ボイス・オブ・ユース JAPAN) |
| 制作背景 | 30年以上前の少年の思いに基づく作品。社会での疎外感や違いに寄り添うことを目的に制作。ミュージック・ビデオ制作には東京大学の学生も参加。 |
| 関連公開・連動企画 | VoYJによる「違い」に関する国連機関幹部等へのインタビュー記事の連動展開 |
| 視聴URL | https://youtu.be/8TmgRdA3fhs(ボイス・オブ・ユース JAPAN:YouTube) |
| 問い合わせ先 | ボイス・オブ・ユース JAPAN 問い合わせページ:https://voiceofyouth.jp/asking |
| 過去のアニバーサリー楽曲 | 4周年:安田祥子「丘」/5周年:マシュー・モリソン「Find the Friend in Me」/2024年:エリック・マーティン「I’ll be there just for you」等 |
| プレスリリース提供 | 株式会社アシスト(2025年12月10日 00:00 発表) |
以上が本記事における『アウトキャスト』およびVoYJの取り組みの要点である。楽曲は多様性と当事者への寄り添いを軸に制作され、音楽と記事の連動を通じて改めて「違い」に関する対話を促す意図を持っている。詳細はボイス・オブ・ユース JAPANの公式サイト(https://voiceofyouth.jp/)および問い合わせページで確認できる。
参考リンク: