朝ドラ『ばけばけ』で注目 奥出雲和牛返礼品と寄付135.6%増

奥出雲NAORAI取扱開始

開催日:11月1日

奥出雲NAORAI取扱開始
朝ドラの影響で具体的に何が変わったの?
視聴率好調で島根への関心が全国化し、観光客増→県内空港利用が10月までで前年同期比+8%、雲南市のふるさと納税寄附が11月末時点で前年比135.6%に伸長。返礼品や現地販売も活性化しています。
奥出雲和牛の返礼品ってどんなもの?
奥出雲和牛は年間出荷約200頭の希少和牛でA4〜A5等級を使用。ローストビーフは赤身の旨みと上質なサシを活かす調理で〈八雲塩〉を添えたセットがふるさと納税の返礼品として提供されています。

朝ドラ『ばけばけ』が引き起こす文化的関心の高まりと人の流れ

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の高視聴率維持を受け、作品の舞台である島根県への関心が全国的に拡大しています。SNSや検索動向では「小泉八雲」「松江」「出雲神話」「ばけばけ」といった関連ワードの注目が顕著で、文学や神話に対する文化的興味が広がっていることが確認できます。

具体的な数値として、島根県内の空港利用者数は2025年10月までの累計で前年同期比8%増を記録しており、番組の影響が実際の人流にもつながっていることが示されています。出先の街頭や空港、主要駅でのドラマ広告掲出もあり、地域の雰囲気に変化が生じている点も報告されています。

NHK朝ドラ「ばけばけ」効果で島根への関心が急上昇。雲南市ふるさと納税は前年比135.6%へ伸長。 画像 2

地域の現場で見える変化

現地では観光客の増加に伴い、店舗や観光施設の賑わいが生まれています。広告掲出やイベント連動によって、ドラマに取り上げられた史跡や風景を目当てに訪れる層が増えていると伝えられています。

このような訪問者の増加は、観光消費だけでなく地元産品や返礼品の関心上昇にもつながっており、地域経済の側面からも注目される動きです。

NHK朝ドラ「ばけばけ」効果で島根への関心が急上昇。雲南市ふるさと納税は前年比135.6%へ伸長。 画像 3

ふるさと納税で明確になった反響:雲南市の寄附額が前年比135.6%に

ドラマをきっかけとした注目は、ふるさと納税の寄附額にも波及しています。島根県雲南市が共有した直近データによると、令和7年(2025年)11月末時点の寄附額は、令和6年(2024年)同時期比で135.6%に達しました。寄附額の増加は、作品の舞台に触発された消費・支援ニーズが具体的な金額として表れている例です。

この数字は、観光誘因だけでなく「物語性のある返礼品」への関心の高まりと連動している点が重要です。地域の物語や背景が消費行動に影響を与える好例として、自治体や事業者の取り組みが注目されています。

NHK朝ドラ「ばけばけ」効果で島根への関心が急上昇。雲南市ふるさと納税は前年比135.6%へ伸長。 画像 4

寄附増加の背景にある要素

寄附の伸長は、ドラマの露出に加えて、ふるさと納税ポータルでの返礼品掲載や商品のストーリー化が功を奏していると考えられます。具体的な返礼品の訴求力が、寄附先選定の重要な判断材料になっている点が指摘できます。

なお、寄附金額の詳細は各ふるさと納税ポータルサイトで確認するよう注記されています。自治体側の発表データは指標として有用ですが、寄附時の取り扱い等は各サイトでの表示に従う必要があります。

NHK朝ドラ「ばけばけ」効果で島根への関心が急上昇。雲南市ふるさと納税は前年比135.6%へ伸長。 画像 5

奥出雲NAORAIの奥出雲和牛ローストビーフと〈八雲塩〉:物語を添えた返礼品

株式会社たなべの匠味(東京都港区)が展開する地域ブランド〈奥出雲NAORAI〉は、奥出雲地域の自然と人の営みを反映した産品を“ご縁を結ぶ贈り物”として再編集しています。その代表的な返礼品として注目されているのが、奥出雲和牛ローストビーフに〈八雲塩〉を添えたセットです。

奥出雲和牛は奥出雲地方で生まれ、同地の自然環境のもとで育てられた黒毛和牛のみを指すブランド和牛で、年間出荷は約200頭と非常に希少です。本商品にはA4〜A5等級の個体を使用し、赤身の旨みと上質なサシの口どけを残す製法で仕上げられています。

商品の特徴と評価

使用する奥出雲和牛は2022年の全国和牛能力共進会において、枝肉の部で全国第一位、脂肪の質で全国最高位という評価を獲得しています。この実績が品質の裏付けとなり、返礼品としての信頼感を高めています。

仕上げには〈八雲塩〉を添えて提供します。〈八雲塩〉は複数のハーブと上質な岩塩をブレンドしたオリジナルの調味塩で、和牛の旨みを引き立てる“仕上げのひと振り”として設計されています。

〈八雲塩〉に込められた由来と物語性

〈八雲塩〉の名称は、日本最古の出雲の和歌に由来します。該当する和歌は以下の文言に代表され、出雲に幾重にも立ちのぼる雲や大切な人を守る結界といった神話的な意味合いを含みます。

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
八重垣作る その八重垣を

この和歌は須佐之男命(スサノオノミコト)が櫛名田比売(クシナダヒメ)との結婚に際して詠んだとされ、作中で扱われる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も出雲の和歌に心を寄せた背景があります。〈八雲塩〉はこの文脈を受け、商品に物語性を与える要素となっています。

ラインアップと取扱開始情報、企業概要

奥出雲NAORAIの返礼品ラインアップは複数の構成を用意しており、素材の味を生かした仕様となっています。下記の一覧で各商品の内容とオンライン掲載先を明記します。寄附金額はふるさと納税ポータルサイト各社で確認するよう記載があります。

  • 白雲:奥出雲和牛ローストビーフ(モモ・ブロック250g)〈八雲塩付き〉 — モモのしっとり柔らかな赤身の旨みが特徴。URL: https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32209/6683137
  • 紫雲:奥出雲和牛ローストビーフ(サーロイン・ブロック150g)〈八雲塩付き〉 — サーロインのきめ細かなサシととろける口どけが特長。URL: https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32209/6683136
  • 雲がさね<結>:奥出雲和牛ローストビーフ 2種セット〈八雲塩付き〉 — サーロイン・スライス100g×2、モモ・ブロック250gの食べ比べセット。URL: https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32209/6683143

また、出雲大社前にある店舗「しめなわや」において、〈奥出雲NAORAI〉商品の取り扱いが2025年11月より開始されています。物語の舞台で実際に商品を手に取れる場所として現地での話題化にも寄与しています。

企業情報とブランドの由来

〈奥出雲NAORAI〉のブランド名は、神事の後に神前に供えた神饌(しんせん)を人々が分かち合う儀礼「直会(なおらい)」に由来しています。神と人が食を通じてご縁を結ぶという思想を根底に据え、地域産品を「ご縁を結ぶ贈り物」として編集しています。

会社名
株式会社たなべの匠味
所在地
東京都港区赤坂8-5-40 ペガサス青山440
代表者
代表取締役 大橋和代
設立
2025年2月
事業内容
奥出雲地域産品の企画・製造・販売(ブランド:奥出雲NAORAI)
公式サイト
https://okuizumo-naorai.jp/

同社代表の大橋和代氏は、朝ドラを通じて出雲や奥出雲の文化・食の魅力に関心が寄せられていることを受け、奥出雲の味わいをふるさと納税を通じて届けたいとのコメントを発表しています。

記事の要点整理(表)と最終のまとめ

ここまでに示した主要な事実と数値、商品情報を一覧化し、読み返しやすく整理します。続く表で本記事で触れたポイントをまとめます。

項目 内容
プレスリリース発行者 株式会社たなべの匠味(発表日時: 2025年12月9日 15:23)
朝ドラ影響 NHK朝ドラ『ばけばけ』の高視聴率維持により島根県への関心が全国的に上昇
雲南市ふるさと納税 令和7年(2025年)11月末時点の寄附額が前年同期比135.6%に伸長
県内空港旅客数 2025年10月までの累計で前年同期比+8%
主要返礼品 奥出雲和牛ローストビーフ(A4〜A5等級)+〈八雲塩〉、各種セット(白雲・紫雲・雲がさね<結>)
奥出雲和牛の特徴 奥出雲産黒毛和牛、年間出荷約200頭、2022年全国和牛能力共進会で枝肉の部 全国第一位・脂肪の質で全国最高位
取扱開始 出雲大社前「しめなわや」にて2025年11月より奥出雲NAORAI商品取り扱い開始
ブランド由来 〈NAORAI〉は神事後に神饌を分かち合う「直会(なおらい)」に由来
会社情報 株式会社たなべの匠味 / 東京都港区赤坂 / 設立2025年2月 / 代表 大橋和代 / 公式: https://okuizumo-naorai.jp/

今回の一連の動きは、メディア露出に伴う観光誘因が地域産品やふるさと納税の形で具体的な経済指標に現れた事例です。出雲・奥出雲地域の文化的背景を物語性として活かした返礼品は寄附動機を強める要素となっており、寄附額の増加や現地での取り扱い開始など、複数の指標がその影響を示しています。

商品の詳細や寄附に関する条件は各ふるさと納税ポータルサイトや公式サイトにて確認することが推奨されています。画像素材やプレスリリース内の関連ファイルについても提供がある旨が告知されています。