花王が豊橋公園整備に100万円を寄附 市が感謝状を贈呈

豊橋公園整備への寄附

開催日:11月20日

豊橋公園整備への寄附
花王はなんで豊橋の事業に寄附したの?
花王は豊橋に工場があり、従業員が暮らす地域の発展を支援する目的で企業版ふるさと納税を通じ100万円を寄附し地域貢献を示しました。
この多目的施設って市民にどんなメリットがあるの?
多目的屋内施設は日常のスポーツ利用や大会、コンサート・展示会によるにぎわい創出に加え、救援物資の受け入れ拠点として災害対応力も高めます。

花王が豊橋の整備事業へ寄附―贈呈式の経緯と受領の概要

愛知県豊橋市は、豊橋公園で進めている「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」への寄附を、企業版ふるさと納税制度を通じて受け付けています。受け付けは2025年8月1日(金)から開始され、県内外の企業から寄附の申し出があった中で、市内に工場を持つ花王株式会社からの寄附も確認されました。

この寄附に対する感謝の意を示すため、豊橋市は市役所で感謝状贈呈式を実施しました。贈呈式は2025年11月20日(木)に行われ、花王豊橋工場の宮野真臣工場長が寄附目録を手渡し、長坂尚登市長が市を代表して感謝状を授与しました。

愛知・豊橋の多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業への寄附を受付中 花王株式会社からも寄附金を受領 画像 2

贈呈式の詳細と参加者

贈呈式における主な事実は次のとおりです。贈呈は花王豊橋工場を代表する宮野真臣工場長が行い、寄附金額は100万円であることが寄贈目録に記されています。長坂尚登市長からは感謝状が手渡されました。

贈呈の趣旨としては、花王側が「多くの従業員が暮らす豊橋の『多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業』を通じた発展を応援する」という点にあり、地域に根差した支援の一環として位置づけられています。

贈呈式実施日
2025年11月20日(木)
寄附者
花王株式会社(花王豊橋工場)
寄附金額
100万円
贈呈者
宮野真臣(花王豊橋工場 工場長)
贈呈先
長坂尚登(豊橋市長)

式での発言として、宮野工場長は寄附の理由を述べています。次節でその発言内容を引用します。

寄附者と市長の発言内容

宮野工場長は式で「長期的な視点に立った投資は、勇気ある決断があったと思います。このような事業を決断して取り組んでいくことは非常にいいことで、応援をしたいと思い、寄附させていただきます。」と述べました。同氏はまた「この事業が豊橋市のますますの発展につながることを期待します。」と付け加えています。

これに対し、長坂市長は寄附に対する謝意を示すとともに、事業を進めるまでの経緯について説明しました。市長は、7月に実施された住民投票で賛成多数となり事業を進める決断をしたこと、10月末から工事が再開したことを報告し、地域における事業の進行状況に理解を求めました。

事業の目的と具体的な機能―多目的屋内施設を核とした整備計画

「多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業」は、多目的屋内施設を核に据えた公園東側エリアの整備を行う計画です。目的は市民のスポーツ環境の充実だけでなく、まちのにぎわい創出と災害時の防災機能強化にあります。

想定される利用や機能は多様で、プロスポーツやコンサート、各種展示会などの興行の開催による集客という面と、地域住民が日常的に利用するスポーツ環境整備という面の双方を重視しています。施設が救援物資の受け入れ拠点や応援部隊の活動拠点となることにより、災害時の対応力を高める計画です。

  • 市民のスポーツ環境充実(練習・大会などの利用)
  • プロスポーツやコンサートなどの興行誘致によるにぎわい創出
  • 展示会等のイベント開催による地域経済の活性化
  • 災害時における救援物資受け入れおよび応援活動の拠点化

事業規模については、総額でおよそ230億円が投じられる見込みであると発表されています。多目的屋内施設を中核に据えることで、日常的な利用と大型イベントの双方に対応する設計が想定されています。

対象エリア 豊橋公園東側エリア(多目的屋内施設を含む)
主な目的 スポーツ環境の充実、興行・展示会の開催、災害時の防災機能強化
想定投資額 約230億円

受け付けから工事再開までの経緯と今の状況

豊橋市は企業版ふるさと納税を活用し、企業からの寄附を事業資金の一部として受け入れています。2025年8月1日の受け付け開始以降、県内外の企業から申し出があり、花王株式会社からも寄附の申し出があったことが公表されました。

同事業は住民投票を経て進められることになっており、2025年7月に行われた住民投票で賛成多数となったため、市は事業を前に進める決定を行いました。その後、工事は一時停止していましたが、2025年10月末から再開しています。

  1. 2025年7月:住民投票で賛成多数(事業進行の可否を判断)
  2. 2025年8月1日:企業版ふるさと納税の寄附受け付け開始
  3. 2025年10月末:工事を再開
  4. 2025年11月20日:花王による寄附目録の贈呈式実施(100万円)
  5. 2025年12月9日:本件の公表(豊橋市の発表日)

贈呈式において市長は、地域住民に事業の進捗を見守ってもらいたいという旨を述べています。これら一連の流れによって、事業は公的な手続きと住民の意思を踏まえて進行していると整理できます。

参考情報として、豊橋市の企業版ふるさと納税に関する公式ページは以下の通りです。詳細な手続きや寄附の受付状況については市の案内を参照することができます。

豊橋市 企業版ふるさと納税ページ(https://www.city.toyohashi.lg.jp/41594.htm)

要点の整理(本記事のまとめ)

以下の表で、本記事に記載した主要な事実を整理します。事業目的、寄附者情報、スケジュール等を一覧化して把握しやすくしました。

項目 内容
発表主体 豊橋市(プレスリリース)
発表日 2025年12月9日 12時39分
事業名 多目的屋内施設及び豊橋公園東側エリア整備・運営事業
事業目的 スポーツ環境の充実、プロスポーツ・コンサート等の開催、展示会開催、災害時の防災機能強化
想定投資額 約230億円
寄附受け付け開始 2025年8月1日
寄附者 花王株式会社(花王豊橋工場)
寄附金額 100万円(寄附目録に基づく)
贈呈式 2025年11月20日 市役所にて実施(宮野真臣工場長→長坂尚登市長)
住民投票 2025年7月 実施、賛成多数により事業進行が決定
工事再開 2025年10月末より再開
参考URL https://www.city.toyohashi.lg.jp/41594.htm

以上が本件の主要な事実の整理です。事業は住民の意思を踏まえた手続きの下で進行しており、企業からの寄附はその一部資金として受け入れられていること、花王からの寄附は地域に根ざした支援という位置づけであることが確認できます。