Isidore Quantumで米MDAの大型契約を獲得、国内展開へ

MDA大型契約の受注

開催日:12月9日

MDA大型契約の受注
Isidore Quantumって何?
Isidore Quantumは既存システムに差し込んで使えるドロップイン型のポスト量子ハードウェアで、FIPS140-3準拠、米軍で30件のパイロット実績がある量子耐性セキュリティ製品です。
これで日本ではどうなるの?
アクリートとForward Edge‑AIは合弁でForward Edge‑AI Japanを準備し、国内総代理として防衛や重要インフラ、金融向けに導入支援や保守を行い、ポスト量子移行を後押しします。

米ミサイル防衛局(MDA)大型案件の受注が示す技術的裏付け

株式会社アクリートの合弁先であるForward Edge-AI, Inc.が、米ミサイル防衛局(MDA)が実施する上限1,510億米ドル(1510億米ドル)の大型契約「SHIELD(Scalable Homeland Innovative Enterprise Layered Defense)契約」において、プロジェクトの主導企業(元請け)に選定されました。この契約は、米国の全国防衛ネットワーク構想である「Golden Domeイニシアチブ」を支える重要な枠組みであり、国家レベルのミッションに直結するものです。

今回の選定は、同社の主力製品であるIsidore Quantum®の実戦レベルでの成熟度が主要因であると発表されています。アクリートとForward Edge-AI社が設立準備を進める合弁会社、Forward Edge-AI Japan株式会社は、国内における総代理店としてこの製品を取り扱う予定であり、国内でのポスト量子暗号移行における重要な技術供給源となる見込みです。

契約の位置づけと国家的意義

SHIELD契約は、MDAが推進する防衛インフラのレイヤードな強化を目的としており、複数のベンダーや技術を統合する枠組みです。Forward Edge-AI社の元請け選定は、同社の技術がスケーラブルでミッションクリティカルな環境に適合することを意味します。

この契約は単一の発注案件にとどまらず、関連する防衛システムや重要インフラへの技術展開の基礎になります。したがって国内で同等の技術を提供する合弁会社の設立は、日本の防衛・重要インフラ分野にとっても戦略的価値が高いと評価できます。

Isidore Quantum®――ドロップイン方式のポスト量子セキュリティ

Isidore Quantum®は「ドロップイン式ポスト量子サイバーセキュリティソリューション」を標榜するハードウェアプラットフォームで、既存システムに大きな改修を加えることなく挿入して運用できる点が特徴です。FIPS 140-3認証を取得したハードウェア基盤上で稼働し、将来の量子コンピューターによる暗号解読の脅威からデータを保護することを目的としています。

製品は、軍・政府・重要インフラ向けの実運用環境を想定して設計されており、米国陸軍、空軍、海軍、宇宙軍などで合計30件のパイロットプログラムを完了しています。Forward Edge-AI社は、2025年12月までに求められるポスト量子移行の期限に対応可能な実証済みのソリューションであると説明しています。

技術仕様と優位性の整理

以下はIsidore Quantum®の主な技術的特徴と優位性です。既存システムへの導入性、安全性、実績に基づく信頼性が強調されています。

  • 導入形態:ドロップイン式ハードウェアプラットフォーム(既存環境への最小限の影響で導入可能)
  • 認証:FIPS 140-3準拠のハードウェアセキュリティモジュール
  • 実績:米国陸軍・空軍・海軍・宇宙軍を含む30件のパイロット実施
  • ポスト量子対応の期限:2025年12月までの移行要件に対応可能と公表

これらの要素は、特に防衛・政府機関・金融機関など、機密性・可用性・耐攻撃性が求められる領域での採用判断において重要な判断材料になります。

Forward Edge-AI Japan株式会社の設立準備と国内事業計画

アクリートとForward Edge-AI社は、合弁会社「Forward Edge-AI Japan株式会社」の設立に向けた準備を進めています。この合弁会社はForward Edge-AI社の製品群、特にIsidore Quantum®を日本国内での販売総代理として取り扱うことを主目的としています。

設立の目的は、ポスト量子暗号へ移行する過渡期において、世界最先端の量子耐性ソリューションを日本の防衛、重要インフラ、金融機関などに提供し、国内のデジタルセキュリティの強化に寄与する点にあります。合弁会社設立に関する詳細は、2025年10月16日付の適時開示「(経過開示)Forward Edge-AI, Inc.との合弁会社設立に関する合弁契約締結のお知らせ」を参照するよう案内されています。

事業内容と実務的な役割分担

Forward Edge-AI Japan株式会社は、以下の業務を担う予定です。国内の法規制や顧客要件に適合した導入支援、販売、保守を実施するための体制構築が想定されています。

  1. Forward Edge-AI社の先進技術を活用した製品(Isidore Quantum®を含む)の日本国内販売総代理業務
  2. 導入支援・運用コンサルティングおよび保守サービスの提供
  3. 国内顧客向けの技術検証・パイロット実施の支援

アクリートは合弁の日本側パートナーとして、長年の通信サービス運用やセキュリティ基盤の知見を活かし、販売・導入・運用面での実行力を担保することが見込まれます。

企業情報、連絡先、関連情報の整理

以下に、プレスリリースで明示された株式会社アクリートおよびForward Edge-AI, Inc.の主要情報をまとめ、関係者や検討者が参照しやすいよう整理します。各社の設立日、所在地、代表者名、事業内容、URLなどを明記しています。

また、本件に関するお問い合わせ先として、アクリートの広報メールアドレスが案内されています。関連リンクとしてアクリート公式サイトへの参照も示されています。

株式会社アクリート(東証グロース:4395)
代表者:代表取締役社長 株本 幸二
所在地:東京都千代田区神田小川町3-28-5 axle御茶ノ水3階301
設立:2014年5月
資本金:661,904千円(※2025年10月現在)
事業内容:A2P-SMS配信サービス事業
URL:https://www.accrete-inc.com/
Forward Edge-AI, Inc.
CEO:Eric Adolphe
所在地:10108 Carter Cyn, San Antonio, TX 78255, USA
設立:2019年9月16日
資本金:非開示
事業内容:人工知能(AI)、国家安全保障、ネットワークセキュリティ
URL:https://forwardedge.ai/

本プレスリリースに関連する問い合わせ先:

  • 広報メールアドレス:pr@accrete-inc.com

また、アクリートに関する商標については、アクリートが日本における登録商標または商標である旨の注記が付されています。

記事内容の要約
項目 内容
主題 Forward Edge-AI社が米MDAのSHIELD契約で元請けに選定。アクリートの合弁先として国内展開の契機。
契約規模 上限 1,510億米ドル(1510億米ドル)
主要製品 Isidore Quantum®(FIPS 140-3準拠・ドロップイン式ポスト量子セキュリティ)
実績 米陸軍・空軍・海軍・宇宙軍等で30件のパイロット完了
合弁会社 Forward Edge-AI Japan株式会社(設立準備中。詳細は2025年10月16日付適時開示を参照)
アクリート概要 設立2014年5月、所在地:東京都千代田区、資本金:661,904千円(2025年10月) A2P-SMS配信事業
Forward Edge-AI概要 設立2019年9月16日、所在地:サンアントニオ(米国)、事業:AI・国家安全保障・ネットワークセキュリティ
問い合わせ pr@accrete-inc.com
関連リンク https://www.accrete-inc.com/

以上の内容は、プレスリリースとして公表された情報に基づき整理したものであり、Forward Edge-AI社の米国での大型契約獲得と、それに伴う日本国内での合弁会社設立準備、Isidore Quantum®の技術的特徴と実績、ならびに各社の基本情報と問い合わせ先を網羅しています。画像素材のダウンロードや追加のプレス素材は、プレスリリースの付随情報として提供されています。

参考リンク: