FiNANCiEとHISが提携｜トークンで関係人口創出へ

地域の“関係人口”を狙う新たな連携──FiNANCiEとHISが描くデジタル×リアルの地域コミュニティ戦略

2025年12月9日10時20分、トークンを活用した共創型コミュニティプラットフォーム「FiNANCiE」を提供する株式会社フィナンシェ（以下、FiNANCiE）は、株式会社エイチ・アイ・エス（以下、HIS）と業務提携を締結したと発表しました。本提携は、地方自治体との連携を通じたコミュニティ形成およびトークン発行による関係人口の創出を目的としています。

少子高齢化や人口減少に伴う地方活性化の課題を背景に、交流人口や定住人口に加え、地域と外部の人々を多様な形で結ぶ「関係人口」の重要性が高まっています。今回の提携は、その課題に対してデジタル技術と旅行事業の強みを組み合わせることで具体的な施策を展開することを目指すものです。

提携の背景と各社の強み

FiNANCiEはトークンやNFTを用いたコミュニティ形成に複数の実績を有しており、現在までに400以上のスポーツチームやエンタメプロジェクト、個人などのトークン発行・販売、企画・運用の実績があります。トークンを介した経済圏（エコシステム）の設計やコミュニティ参加価値の創出が同社の中核機能です。

一方のHISは旅行事業を通じた地域資源の発掘・発信に強みをもち、NFTやブロックチェーン技術を観光促進に活用する取り組みも展開してきました。具体的には、NFTコミュニティとの協業による「Traveler’s Canvas」プロジェクトや、写真撮影を通じて観光を促進する「Travel & Snap to Earn（SNPIT）」といった、旅行とデジタル技術を融合した体験設計に取り組んでいます。

• FiNANCiEの強み: トークン発行・販売の実績、コミュニティ形成ノウハウ、プラットフォーム運営
• HISの強み: 旅行事業を通じた地域ネットワーク、地域資源の発掘・発信力、デジタル技術との融合経験

提携で目指すものと具体的な狙い

両社はそれぞれの強みを掛け合わせ、住民・行政・観光客・企業、さらに従来地域と接点が少なかった外部の層まで巻き込む包括的な地域コミュニティの創出を目指します。トークン発行を通じて、オンラインでのコミュニティ参加とオフラインでの地域体験をつなぎ、関係人口の拡大を図ります。

提携による狙いは以下の通りです。関係人口の拡大だけでなく、地域課題の解決や新たな体験価値の提供を同時に実現することが求められます。具体的な取り組みとしては、トークン保有者限定の特別ツアーや地域体験企画などを通じて、デジタルとリアルを結びつけるプレミアムな機会の提供が検討されています。

1. 住民・行政・観光客・企業を巻き込む包括的なコミュニティづくり
2. トークン発行による関係人口の創出と拡大
3. オンラインコミュニティとリアル体験の融合（限定ツアー等）
4. FiNANCiEの他プロジェクトとの連携によるスケール効果の追求

トークンを活用した具体施策のイメージ

トークン保有者向けの特典や体験設計は、地域の魅力発信と経済循環を同時に生む可能性があります。例えば、トークンを持つことで参加できる限定ツアー、地元事業者と連携した体験型ワークショップ、デジタル証明（NFT）を用いた旅の記録の発行などが想定されます。

これにより、オンライン上で育てた関係性がリアルの訪問や消費につながり、地域にとっての中長期的な価値創造が期待されます。HISの旅行商品企画力とFiNANCiEのトークン設計力を組み合わせることが鍵になります。

運用体制とプロジェクト展開スケジュール

本提携の運用面では、すでにHISとNFTを活用した地域活性化プロジェクトで連携実績を有する株式会社WAFUKU Labsがサポートに入ります。WAFUKU Labsは運用面の支援を行うことで、プロジェクトの安定的かつ継続的な運営体制を整え、実効性のある取り組みを推進します。

提携の推進・継続はHIS、FiNANCiE、WAFUKU Labsの3社で連携して行われ、複数の地域プロジェクトを順次展開する計画です。第1弾プロジェクトの詳細については後日改めて発表される旨が明示されています。

運用支援

株式会社WAFUKU Labs（所在地：東京都港区、代表取締役 田村 広流）が運用面をサポート。

プロジェクト推進体制

HISとFiNANCiEが共同で推進し、WAFUKU Labsが運用面で支援する3社体制。

展開スケジュールと発表予定

現時点で発表されているのは提携の締結と、複数プロジェクトを順次展開する計画があることです。第1弾となるプロジェクトの具体的な内容や開始時期については、後日発表される予定です。

プロジェクトの性質上、地域自治体との調整や現地事業者との連携、トークン設計など複数工程を経て実施されることが想定されます。そのため、各プロジェクトは段階的に進められる見込みです。

参加企業の概要と問い合わせ先

本提携に関わる企業の概要は下記の通りです。企業ごとの所在地や代表者、事業内容、公式サイトのURLもプレスリリースに基づき明記します。

また、FiNANCiEに関する追加情報やプロジェクトの立ち上げに関するお問い合わせ、取材・プレスリリースに関するお問い合わせ先もプレスリリース内に記載されています。

FiNANCiEのサービス関連情報として、アプリはApp StoreおよびGoogle Playで提供されており、プロジェクトの立ち上げや運用に関する問い合わせフォーム、取材・プレスリリースに関する問い合わせフォームへの導線も用意されています。問い合わせ先URLはhttps://www.corp.financie.jp/contactです。

補足情報：FiNANCiEの実績と役割

FiNANCiEはこれまでに約400のトークン発行・販売に関わる実績を保有し、プロジェクト企画から販売、コミュニティ運営まで一気通貫で支援する国内でも数少ないWeb3プラットフォームを目指しています。本提携においては、トークン設計やプラットフォーム運営、コミュニティマネジメントなどの役割が期待されます。

一方でHISの旅行商品企画力や地域ネットワークを活かし、オンラインで集まった関係人口をリアルに呼び込む仕組み作りが共同で進められる予定です。これらを通じて、デジタル資産が地域の活性化にどのように寄与するかが試される取り組みになると考えられます。

本記事では、FiNANCiEとHISの業務提携に関する発表内容を整理しました。提携はデジタル技術（トークン・NFT）と旅行業の現地ネットワークを組み合わせることで、関係人口の拡大と地域活性化を目指すものであり、運用面での支援をWAFUKU Labsが担うことで安定的なプロジェクト推進が期待されています。第1弾プロジェクトの公表を待ちつつ、どのような地域でどのような形のコミュニティや体験が生まれるかが注目されます。