みらいこども財団、オンライン里親で支援学生募集開始

オンライン里親募集開始

開催期間:12月9日〜12月31日

オンライン里親募集開始
誰が応募できるの?
2026年3月に高校を卒業し児童養護施設を卒園して4月から進学予定の学生が主な対象。2025年以前に卒園した人や措置延長を受けている人、4年制大学・専門学校どちらの進学先でも応募可能です。
いくら支援してもらえるの?
毎月3万円〜5万円を卒業まで給付する仕組みで、支給額は個々の状況で決定。2026年度は約10名の支援を予定しており、1学生あたり約7名のオンライン里親チームで支えます。

孤立と経済的負担が重なる施設出身学生へ寄り添う新しい支援モデル

一般財団法人みらいこども財団は、2025年12月9日付で、児童養護施設を卒園して大学や専門学校へ進学する若者を支える独自の給付型奨学金制度「オンライン里親プロジェクト」の2026年度支援学生募集を開始しました。代表は谷山昌栄氏、本部は大阪にあります。

プレスリリースは、進学後に直面する経済的困難だけでなく、相談できる大人が身近にいないことによる孤立が、学生たちの退学や自立困難に直結している点を指摘しています。みらいこども財団は、給付金による経済支援と「遠い親戚」のような精神的支えを同時に提供することで、学生の真の自立を後押しする狙いを打ち出しています。

児童養護施設出身学生の「経済的自立」と「心の拠り所」をサポート! みらいこども財団 独自の給付型奨学金「オンライン里親プロジェクト」2026年度支援学生募集開始 画像 2

背景にある課題の整理

プレスリリースでは、児童養護施設を卒園した若者が抱える主な課題として、親族からの経済的支援が受けられないこと、相談できる大人がいないため孤立しやすいこと、進学率の低さや中退率の高さなどを挙げています。進学率は一般と比べて約半分程度とされ、進学できた場合でも学費や生活費を奨学金とアルバイトで賄わざるを得ない状況が続くとしています。

このような課題は、学業継続だけでなく卒業後の生活設計にも影響します。みらいこども財団が提示する支援は、単なる金銭的援助にとどまらず、学生生活を見守る大人の存在を生み出すことに重点を置いています。

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2026年度支援学生募集の具体的要件とスケジュール

2026年度の支援学生募集に関する重要事項は以下の通りです。一次募集の締め切りは2025年12月31日(水)です。募集は締め切り日を明記しているため、申請を希望する方は期日を確認してください。

支給金額や対象条件、支援予定人数などは具体的に示されています。2026年度は約10名の学生支援を予定しており、毎月3万円から5万円を卒業まで支給する仕組みです。支給金額は対象者の状況に応じて決定されます。

児童養護施設出身学生の「経済的自立」と「心の拠り所」をサポート! みらいこども財団 独自の給付型奨学金「オンライン里親プロジェクト」2026年度支援学生募集開始 画像 4

応募対象と支給額の詳細

応募対象は、2026年3月に高校を卒業し児童養護施設を卒園後、2026年4月から進学予定の学生です。なお、2025年以前に卒園した方も応募可能で、進学先は4年制大学や専門学校を問いません。措置延長を受けている方も対象に含まれます。

支給は毎月3万円~5万円で、対象者の経済状況や必要性に応じて金額が決定されます。支給は卒業まで継続される点が明記されています。

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申請手続きと問い合わせ先

プレスリリースでは、プロジェクト詳細ページおよび説明会参加の案内が示されています。参加を検討する希望者はまず説明会に申し込み、プロジェクトの概要や参加要件を確認する流れです。

団体情報として、一般財団法人みらいこども財団のウェブサイトURLが掲載されています(http://www.miraikyousou.com)。説明会や詳細ページから申し込み・問い合わせを行うことが想定されています。

「オンライン里親」制度の仕組みと活動内容

オンライン里親プロジェクトは、1学生あたり約7名の支援者がチームを組むことで、学生を多面的に支える仕組みです。支援者はオンラインを通じて定期的に交流し、経済支援だけでなく精神的な支えを提供します。

活動内容は明確に分類されており、経済的支援と精神的支援の両輪で学生を支えます。支援終了後も卒業祝いの会が行われるなど、関係が継続されるケースが多いことが報告されています。

経済的支援の仕組み(会費と給付の内訳)

オンライン里親の経済的支援は、参加者が毎月約1万円の会費を拠出し、その総額の約7割を学生への給付型奨学金として届ける方式です。残りの3割はボランティア会費としてプロジェクト運営に充てられます。

この分配により、参加者が継続的に支援を行いやすく、かつプロジェクトの運営費も確保される設計です。1学生あたり約7名の支援者を想定しているため、学生一人を安定して支えるための持続可能な資金構造が組まれています。

精神的支援の実施方法と頻度

精神的支援は原則として3か月に1回のオンライン交流会を軸に行われます。交流会では学生と顔を合わせる機会を定期的に設け、日常的な相談や進路・生活面での助言、励ましを行います。

交流の形はオンライン中心であるため、地理的制約が少なく、全国の里親が参加可能です。活動は「遠い親戚」のような立場を想定しており、学生の卒業後もゆるやかな関係を続けるチームが多いとされています。

現状の参加状況、参加者の声、組織情報

現在のプロジェクトの規模は、約200名のオンライン里親が24名の学生を支えている状況です。2026年度はさらに10名の学生支援を目標としています。ただし、新たに支援を開始するには、学生一人あたり約7名のオンライン里親の参加が必要です。

参加者の声として、プレスリリースには複数のコメントが紹介されています。活動のやりがいや継続のしやすさ、学生の成長を近くで見守る喜びなど、実際の支援者の実感が伝えられています。

参加者の声(原文より抜粋)
「自分の経験を話すだけで喜んでくれて、逆にエネルギーをもらっています」
「忙しくても続けられる。オンラインだからこその良さがある」
「学生の進学・成長を間近で見守る喜びがあります。」
「複数の里親が協力し、学生の『心の拠り所』となる温かいコミュニティの一員になれる」

団体のスローガンとしては「一度繋いだ手を離さない。継続した支援」「だれもが自分の5%をシェアできる社会へ」が掲げられており、全国の児童養護施設の子どもと卒園後の若者を400名のボランティアとともに支援している点が明記されています。

参加方法と説明会の案内

プロジェクトに参加を検討する場合は、まず説明会に申し込みプロジェクト詳細ページを確認する流れです。説明会は参加を決めるための第一歩として設定されています。

詳細や申し込みは、一般財団法人みらいこども財団の公式サイト(http://www.miraikyousou.com)で案内されています。説明会や募集要項の最新情報は同サイトで確認するよう示されています。

要点の整理と募集情報のまとめ

以下の表は、本リリースで示された主要情報を整理したものです。支援を検討する学生やオンライン里親を志す方が、募集要項と重要な数値を一目で確認できるようにまとめています。

項目 内容
プレスリリース日 2025年12月9日 10時30分
主催 一般財団法人みらいこども財団(所在地:大阪、代表:谷山昌栄)
プロジェクト名 オンライン里親プロジェクト(給付型奨学金)
一次募集締切 2025年12月31日(水)
支給金額 毎月3万円~5万円(対象者の状況により決定)
2026年度支援予定人数 約10名(支給を含む支援)
応募対象 2026年3月に高校卒業かつ児童養護施設卒園の学生(2025年以前卒園の方も可、4年制大学・専門学校とも対象、措置延長も可)
オンライン里親の構成 1学生あたり約7名の支援者チーム、参加者は毎月約1万円の会費を拠出(そのうち7割を給付、3割運営費)
現在の参加状況 約200名のオンライン里親が24名の学生を支援
関連URL http://www.miraikyousou.com

本記事では、みらいこども財団が公表したプレスリリースの全情報をもとに、プロジェクトの目的、募集要項、支援の具体的な仕組み、既存の参加状況と参加者の声を整理しました。支援を希望する学生やオンライン里親への参加を検討する方は、上記の締め切りと募集要件を確認のうえ、公式サイトの案内に従って説明会へ申し込む手続きを進めることが推奨されます。