SPAWORLD浴室リニューアル、144名収容のサウナシアター誕生

SPAWORLD浴室リニューアル

開催日:11月15日

SPAWORLD浴室リニューアル
いつオープンしたの?
グランドオープンは2025年11月15日。先行のプレオープンは11月8日・9日で、4階・6階の浴室エリアを大規模に改修して公開されました。
サウナシアターってどんなもの?収容はどれくらい?
六角形の大型サウナでショー形式のアウフグースに対応するエンタメ型サウナ。実測で144名収容、露天の大型水風呂やととのい空間も併設されています。

大阪・SPAWORLDの浴室を再定義する大規模リニューアル

大阪市浪速区の複合温浴施設「SPAWORLD HOTEL & RESORT(SPAWORLD ホテル&リゾート)」において、4階と6階の浴室エリアを対象とした大規模リニューアルエリアが、2025年11月15日(土)にグランドオープンしました。本件は、空間コンセプト立案と企画設計を株式会社adLb建築デザイン研究所(以下、adLb)と株式会社東急Re・デザイン(以下、東急Re・デザイン)が協働で担当し、事業主は株式会社阪神住建が務めています。

本プロジェクトの実施に至るまでには、2024年4月から3度にわたるプロポーザルコンペを経て、東急Re・デザインとadLbの協働チームによる提案が採択されました。プレオープンとして11月8日(土)・9日(日)に開催されたイベントにも多くの来場があり、リニューアル後の各エリアは来場者から高い評価を受けています。

実施主体(事業主)
株式会社阪神住建
設計・監理
株式会社東急Re・デザイン(企画設計・基本設計・実施設計・工事監理)
空間コンセプト立案・企画設計
株式会社adLb建築デザイン研究所(代表取締役:江口剛一)
オープン日
2025年11月15日(土)
プレオープン
2025年11月8日(土)・9日(日)
SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 2

4階ドイツエリア:日本最大級の「サウナシアター」と露天の水風呂

4階は「ヨーロッパゾーン」の魅力を深化させる形で、新たにドイツエリアが設定されました。最大の特徴は、ショーアウフグースを前提とした六角形の大型サウナ=サウナシアターです。実測で144名を収容できることが確認されており、エンターテインメント性を重視したサウナ運営を可能にします。

併設する露天風呂エリアは、ドイツの風景や温泉文化から着想を得た設えが施されました。桟橋を持つ大型水風呂はボーデン湖をイメージして設計され、ゆったりとした水浴び動線とともに、ドイツの保養地「バーデンバーデン」を想起させる“ととのい”スペースが設けられています。

  • サウナシアター:六角形、実測収容数144名、ショーアウフグース対応
  • 露天風呂(ボーデン湖イメージ):大型水風呂、桟橋導線
  • ととのいエリア:バーデンバーデンを想起させる休息空間

4階のリニューアル範囲は、内湯エリア全体約2300㎡のうち約360㎡を対象とし、露天は全体約330㎡のすべてが改修対象となっています。これにより、既存のヨーロッパテーマを保持しながら新たな大型空間を実現しています。

SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 3

6階アジアエリア:和の「茶の湯(サのゆ)」とバリを想起させる「モダンバリエリア」

6階は「アジアゾーン」を踏まえ、対照的な2つの新エリアが導入されました。ひとつは日本の四季と和の要素を取り入れた茶の湯(サのゆ)エリア、もうひとつは海外リゾートの雰囲気を再現したモダンバリエリアです。

6階のリニューアル範囲は内湯全体約2200㎡のうち約400㎡、露天全体約400㎡のうち約100㎡が対象となっています。異なる性格の空間を同フロア内に併置することで、多様な滞在体験を提供する構成です。

SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 4

茶の湯(サのゆ)エリアの設計意図と演出

茶の湯(サのゆ)エリアは、視覚・聴覚・触覚を通じて日本の四季を感じられる環境演出を行っています。障子に見立てた窓のスクリーンに四季折々のグラフィックを投影する演出(プロジェクション)を導入し、季節ごとの表情を可視化しました。

音環境にも配慮し、小川のせせらぎや虫の音など季節に即した自然音を空間に配置しています。これらの演出は、和の意匠と融合した落ち着いた浴室空間を形成し、同エリアにもショーアウフグース対応の大型サウナが設置されています。

  • 窓スクリーンへのグラフィック投影(プロジェクションマッピング的手法)
  • 季節の自然音の配置(小川、虫の音など)
  • 和を意識した大型サウナ(ショー対応)
SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 5

モダンバリエリア:バリの高級リゾートを想起させる空間

モダンバリエリアは、既存のクラシックなバリエリアの通路を抜けた先に位置する、“驚き”を与える設えとして計画されました。バリの高級リゾートホテルのプールサイドをイメージし、開放的で洗練された癒しの場が展開されます。

素材選定と照明計画を通じて、リゾートらしい静謐さと現代的な気品を両立させることを目指しています。来訪者にとっては、静かな和の空間と対比されるモダンなリゾート体験が同一フロア内で得られる構成です。

SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 6

プレオープンイベントの内容とプロジェクト体制・施設情報

グランドオープンに先立つプレオープンイベントは、2025年11月8日(土)・9日(日)に開催され、サウナ愛好家をはじめ多くの来場者を迎えました。イベントではトークショーやアウフギーサーによるパフォーマンスなどが実施され、新設されたサウナシアターのポテンシャルが披露されました。

当日のプログラムには、マンガ家でサウナ大使のタナカカツキ氏、コクヨサウナ部部長のカワちゃん氏によるトークショーが含まれ、アウフグースは人気アウフギーサーのしゃけのこ氏、りゅーきイケダ氏らが担当しました。4階のサウナシアターでは、ショー形式のアウフグースが行われ、会場は熱気に包まれました。

プレオープン開催日
2025年11月8日(土)、9日(日)
登壇・出演者
タナカカツキ(マンガ家・サウナ大使)、カワちゃん(コクヨサウナ部部長)、アウフギーサー:しゃけのこ、りゅーきイケダ
主要関係組織
事業主:株式会社阪神住建/設計:株式会社東急Re・デザイン/空間設計:株式会社adLb建築デザイン研究所
SPAWORLD浴室リニューアルエリアが11月15日オープン。 画像 7

施設・企業の基本情報と問い合わせ先

リニューアル対象となった施設と関係各社の情報は下記のとおりです。ウェブサイトやメールで詳細な問い合わせが可能です。

本記事の要点まとめ
項目 内容
施設名 SPAWORLD HOTEL & RESORT(SPAWORLD ホテル&リゾート)
所在地 大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-24
グランドオープン日 2025年11月15日(土)
プレオープン日 2025年11月8日(土)、9日(日)
4階リニューアル範囲 内湯:全体約2300㎡のうち約360㎡、露天:全体約330㎡のすべて
6階リニューアル範囲 内湯:全体約2200㎡のうち約400㎡、露天:全体約400㎡のうち約100㎡
主な新設施設 4階:六角形サウナシアター(実測収容144名)、ボーデン湖イメージの大型水風呂、バーデンバーデン風ととのいエリア。6階:茶の湯(サのゆ)エリア(プロジェクション投影、自然音演出)、モダンバリエリア(バリ風プールサイドイメージ)
出演者・イベント タナカカツキ(トークショー)、カワちゃん(トークショー)、アウフギーサー:しゃけのこ、りゅーきイケダ(アウフグース)
設計・運営関係 事業主:株式会社阪神住建、設計監理:株式会社東急Re・デザイン、空間設計:株式会社adLb建築デザイン研究所
問い合わせ先 株式会社adLb建築デザイン研究所(Email:info@adlb.net、URL:https://www.adlb.net

今回の改修は、既存のテーマ性を活かしながら規模と演出を拡張した点が特徴です。4階の大規模サウナシアターはエンターテインメント性を強化し、6階は和の静謐さと海外リゾートの開放感という対照的な体験を同フロア内で提供します。プロジェクトの設計・運営体制やプレオープンの実績も合わせて、リニューアルの全体像を整理しました。

参考リンク: