博多発・特急ソニック車内ウェディングショー、学生が制作と出演
ベストカレンダー編集部
2025年12月9日 12:08
ソニック車内ウェディング
開催日:11月22日
列車の通路がランウェイに変わった一日 ― 博多駅で実施された特急ソニック車内ウェディングファッションショー
2025年11月22日(土)の「いい夫婦の日」に、福岡 麻生外語観光&ブライダル専門学校、JR九州博多駅、レイジーシンデレラ福岡の三者が協働し、博多駅発着の「特急ソニック」列車内でウェディングファッションショーが開催されました。本イベントは特急ソニックの運行30周年を記念した企画の一環として実施され、列車内という限られた空間を舞台に、華やかな演出が行われました。
麻生外語観光&ブライダル専門学校の学生は、衣装選び、着付け、ヘアメイク、ブーケのデザイン提案といった準備を一括で担当し、当日は学生自らがモデルとしても登場しました。博多駅の駅員も参加し、合計10名のモデルが列車内の通路をランウェイに見立ててドレスを披露。観客はソニックの座席から約200名が観覧し、車内ならではの近接した距離感でショーが展開されました。
- 開催日時
- 11月22日(土)
- 実施場所
- 特急ソニック(博多〜大分区間)、およびJR博多駅コンコース
- 主催・協力
- 福岡 麻生外語観光&ブライダル専門学校、JR九州博多駅、レイジーシンデレラ福岡
- 観客
- 列車内および駅コンコースで合計約200名(列車内での観客数を含む)
- 特徴
- 列車内でのファッションショー、駅コンコースでの追加ショー、ブーケトスを実施
- 学生の担当項目:衣装選定、着付け、ヘアメイク、ブーケデザイン
- モデル構成:麻生専門学校の学生、博多駅駅員を含む計10名
- 観客動員:約200名(列車内およびコンコースでの観覧者)
学生の実務体験と現場で得た学び
列車内という特殊な環境は、座席の狭さや通路の幅、列車の運行ダイヤに合わせた時間管理など、通常の舞台とは異なる制約が多く存在します。麻生専門学校が重視する「実践力を高める教育」の場として、学生たちは状況に応じたヘアメイク技術や衣装管理、着付けのスピード、来場者や通行人への配慮まで、多面的なスキルを現場で磨きました。
当日はステージ用メイクや衣装が座席に引っかからないようにする歩行の工夫、そして列車のダイヤに影響を与えない時間内でのショー実施など、実務的な判断とチームワークが求められました。これらは授業だけでは得られない貴重な経験であり、学生にとって就職活動や将来の業務に直結する学びとなりました。
参加した学生の声(原文の意図を尊重して紹介)
麻生外語観光&ブライダル専門学校 ブライダル・ウエディング科 下川 歩乃果さんは、列車内でのショーについて次のように語っています。ドレスが座席に引っかからないように意識し、歩くペースを調節するなど、列車のダイヤに影響を与えないよう時間内にやり切る必要があったという点に触れています。
ステージ用のメイクは普段のメイクと異なる技術が必要で苦戦した一方、放課後に残って練習した成果により「最高の仕上がりになりました」と振り返りました。信頼できる仲間の支えや、ステージで送られた温かい声援により安心してショーに臨めたこと、結婚式当日の新婦の気持ちを疑似体験することで「安心して式を楽しんでいただくためには、信頼されるスタッフであることが大切だ」と改めて気づいたことを述べています。
下川さんはまた、会場にあふれる笑顔を見てウェディングの魅力を再確認し、今回の経験を胸に就職活動に励む決意を示しました。こうしたコメントは、当日の実務経験が学生の職業意識や技術習得に直結していることを端的に示しています。
JR九州博多駅と麻生専門学校グループの連携背景と地域への影響
麻生専門学校グループとJR九州博多駅は、今回の列車内ショー以前から駅構内での学生作品展示やNFTアートのコラボレーションなど、多様な分野で連携してきました。これらの取り組みは、地域に新しい価値をもたらすことを目的に進められており、本企画もその延長線上に位置付けられます。
特に今回の企画は、JR九州博多駅の職員から出た「普段は駅でやらないようなことに挑戦し、地域のにぎわいづくりにつなげたい」という発案がきっかけで実現しました。ブライダル分野の専門性を持つレイジーシンデレラ福岡の協力を得て、駅と教育機関、民間団体が連携することで新しいイベントの形が示されました。
- 過去の連携事例:ASOポップカルチャー専門学校の学生作品展示(駅構内トイレ空間の演出)
- NFTアートコラボレーション:JR九州博多駅 × 麻生専門学校グループによる表彰式と商品化作品の決定
- 本企画の位置づけ:駅という公共空間を活用した地域活性化と実践教育の融合
麻生外語観光&ブライダル専門学校は、航空、ブライダル、ホテル、旅行、語学(英語・韓国語など)を学べる専門学校であり、業界とつながりの深いカリキュラムと国内外での研修・インターンシップによって即戦力を育成しています。また、学校法人麻生塾は1939年設立で、福岡県内に12校の専門学校と高等部を運営する西日本最大級の専門学校グループです。卒業生は72,000人を超え、IT、ゲーム、医療福祉、観光・サービスなど多分野で実践的な教育を提供しています。
当日の流れと成果の整理
当日は、まず特急ソニックの車内においてファッションショーを実施し、その後場所をJR博多駅のコンコースに移して再度ショーを行いました。車内でショーを鑑賞した約200名の観客のほか、駅コンコースでは通行中の利用客が足を止めて観賞する姿も見られました。
イベントの締めくくりとしてはサプライズのブーケトスを行い、参加者全員が体験できる形で終了しました。列車内という限られた空間に合わせた演出と安全配慮、時間管理の徹底が求められた点が、この企画の特徴であり成果と言えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 11月22日(土) |
| プレスリリース発表日 | 2025年12月9日 09時30分 |
| 会場 | 特急ソニック(博多〜大分区間)車内、JR博多駅コンコース |
| 主催・協力 | 福岡 麻生外語観光&ブライダル専門学校、JR九州博多駅、レイジーシンデレラ福岡 |
| 学生の担当範囲 | 衣装選び、着付け、ヘアメイク、ブーケデザイン、モデル出演 |
| 参加モデル | 学生・博多駅駅員など計10名 |
| 観客数 | 約200名(列車内観覧を含む) |
| 主要な演目 | 車内ファッションショー、駅コンコースでのショー、ブーケトス |
| 関連リンク |
今回の列車内ウェディングファッションショーは、駅という公共空間を活用した地域活性化と、専門学校における実践的な教育の両面を結びつける事例となりました。学生にとっては現場での役割遂行を通じた技能と職業意識の醸成、運行側にとっては新たな来訪機会の創出、そして通行する市民にとっては日常空間での非日常的な体験提供という成果が得られています。