短編『そわかの君(仮)』、1月に北海道で冬撮影へ 支援募集中
ベストカレンダー編集部
2025年12月9日 11:46
短編映画制作支援募集
開催日:1月1日
冬の北海道で描く「記憶」と「祈り」——短編映画『そわかの君(仮)』の試み
東京とロサンゼルスを拠点に活動するクリエイティブプロダクションMt. MELVIL(マウント・メルビル)は、フランス文学の詩情と北海道の風景を重ね合わせる短編映画『そわかの君(仮)』(監督:ヴィクター・ボカード)の制作を進めています。本作はヴィクトル・ユゴーの詩『明日、夜が明けてすぐに(Demain, dès l’aube)』に着想を得た約20分の作品で、失われた記憶と向き合う人々の静かな瞬間を映像詩として紡ぎます。
作品は、安藤忠雄氏設計の札幌・真駒内滝野霊園「頭大仏」と、小樽の忘れられた聖地・オタモイ地蔵尊を主要ロケ地に撮影が進行中です。後者は映画のロケ地としては初めての利用となり、地域の記憶と自然が交差する映像を目指しています。2025年7月に夏パートの撮影を完了し、現在は冬パートの撮影および編集費用のために支援を募っています(目標:300万円)。
作品の基本情報とあらすじ
本作は商業配給や企業出資に依らない国際共同制作で、地域とアーティストが協働する形で制作されます。撮影は全編フィルムで行われる予定で、風景そのものが語る物語を後世に残すことを意図しています。
あらすじは次の通りです。雪の中を歩く若い男女。彼女は彼を「終わりと始まりの場所」へ導き、やがて現実と幻想が溶け合っていく。時は流れ、老いた彼が再びその地へ向かう途中、かつての記憶と約束が静かに蘇る、という流れです。
監督の視線と制作陣の構成
監督はフランス出身のヴィクター・ボカード。俳優を経て映画監督・写真家となり、パリで映画を学びファッション映像や短編を多数手掛けてきました。本作が初の日本ロケ作品となります。監督は頭大仏の静けさに触れ、幼少期のフランス・リムーザン地方の湖の記憶と結び付けることで、本作の主題を見出したと述べています。
監督メッセージ(原文)には次のような言葉があります。「初めて頭大仏の前に立ったとき、その静けさに心が満たされました。その瞬間、幼い日に祖父と過ごしたフランス・リムーザン地方の湖の記憶が蘇ったのです。祖父に背中を押されてブランコに揺られながら感じた、自然に抱かれるような安らぎ、言葉にならない郷愁―それは、ユゴーの詩に流れる“人が自然の中で記憶と向き合う感情”そのものでした。国や時代を超えても、人が祈りのように自然と向き合う瞬間には共通の静けさがある。」
主要スタッフ・キャスト
本作に参加する主なスタッフとキャストは以下のとおりです。各人の経歴や担当を明記し、制作の骨格をわかりやすく示します。
- 監督
- ヴィクター・ボカード(フランス出身) — 本作が初の日本ロケ作品。
- 出演
- 木村文 — 代表作に『全裸監督2』『クロサギ』『ちむどんどん』『TOKYO VICE』など。『2022なら国際映画祭』での俳優賞受賞歴あり。
- 撮影監督
- エルワン・クロアレク(カナダ・モントリオール出身) — 自然光を活かした繊細な映像で知られ、本作では全編フィルム撮影を担当。神奈川県在住。
- 音楽
- セイジ・チャンポリオン — 仏日ルーツを持つ作曲家。監督とともに企画初期から関与。
- 絵画(劇中使用の油彩制作)
- 弓月 / Yuzuki — 東京在住の現役美大生。主人公の心象を象徴する油彩作品を十数点制作中。
- 製作
- 坪田孝明(Mt. MELVIL) — バイリンガルプロデューサー。東京・ロサンゼルスを拠点に活動。
ロケ地、撮影状況と技術的特徴
主要ロケ地は札幌・真駒内滝野霊園にある安藤忠雄設計の「頭大仏」と、小樽のオタモイ地蔵尊です。オタモイ地蔵尊は映画ロケ地としては初の使用となります。これらの場所は、風景に刻まれた記憶や祈りを映像化する舞台として選ばれました。
撮影は自然光を重視した撮影手法とし、撮影監督エルワン・クロアレクによる全編フィルム撮影を行います。夏パートは2025年7月に撮影を完了しており、作中の静かな対話や風景の細部をフィルムの質感で残す予定です。夏撮影のワンシーンから①、夏撮影のワンシーンから②、夏撮影のワンシーンから③、夏撮影のワンシーンから④、という記録が制作側により公開されていることが明記されています。
- 主要ロケ地:札幌・真駒内滝野霊園「頭大仏」、小樽・オタモイ地蔵尊
- 撮影形式:全編フィルム撮影(自然光重視)
- 夏パート:2025年7月撮影完了
- 冬パート:2026年1月に札幌周辺で撮影予定
地域連携と協力体制
本作は札幌フィルムコミッション(一般財団法人さっぽろ産業振興財団 クリエイティブ産業振興課)および小樽フィルムコミッション(小樽市産業港湾部 観光振興室内)の協力のもと、北海道在住スタッフとともに制作されています。地域の文化や風景を尊重しながら、映像を文化遺産の一部として残すことを目指す制作体制です。
協力団体の公式サイトは次の通りです。札幌フィルムコミッション: https://www.screensapporo.jp/、小樽フィルムコミッション: https://www.otaru-fc.jp/。
制作スケジュール、支援の方法と連絡先
現在、冬パート撮影および編集・仕上げのための制作支援を募っています。目標金額は300万円で、支援は制作の自由度を保ち、地域との協働を重視する方針に沿って活用されます。制作は企業出資や商業配給に依らない形で進められています。
具体的なスケジュールは以下の通りです。
| 項目 | 予定 |
|---|---|
| 冬パート撮影 | 2026年1月(札幌周辺) |
| 編集・仕上げ | 2026年春〜夏 |
| 映画祭上映(ヨーロッパ・アジア) | 2026年夏以降 |
| オンライン公開 | 2027年 |
支援方法と振込先
支援の受け付けは銀行振込で行われています。振込の際は振込名義に必ず「ソワカノキミ」を入れるように指定があります。例:「ヤマダ ハナコ ソワカノキミ」。
- 銀行名:三菱UFJ銀行
- 支店名:経堂支店 (091)
- 口座種別:普通
- 口座番号:0681977
- 口座名義:Mt.MELVIL 株式会社
問い合わせ先は以下の通りです。担当:坪田 孝明(Mt. MELVIL)E-mail:taka@mtmelvil.com。プロジェクトのウェブページは https://sowakanokimi.com/、制作会社 Mt. MELVIL の情報は https://www.mtmelvil.com/ に掲載されています。
制作体制と目的の整理
Mt. MELVILは東京(本社:東京都渋谷区、エクゼクティブプロデューサー:山脇 愛理)とロサンゼルス(Mt.MELVIL, Inc.:Los Angeles, CA、エクゼクティブプロデューサー:村田未来子)を拠点に、広告やオリジナルコンテンツ制作、戦略を手がけるクリエイティブプロダクションです。制作チームは経験豊かなプロデューサーや国際的なスタッフで構成され、地域の文化遺産として映像を残すという観点を重視しています。
支援金は冬の撮影と編集・仕上げに充当され、完成した映像は北海道の風景を世界へ伝え、将来的には映画祭での上映やオンライン公開を通じて広く紹介される予定です。
要点の整理(本作の概要を表でまとめる)
以下の表に本リリースで示された主要情報を整理しました。制作スケジュール、スタッフ、支援方法、連絡先などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名(仮) | 『そわかの君(仮)』 |
| 所要時間 | 約20分(短編) |
| 監督 | ヴィクター・ボカード(フランス出身) |
| 主演 | 木村文 |
| 撮影監督 | エルワン・クロアレク(カナダ・モントリオール出身) — 全編フィルム撮影予定 |
| 音楽 | セイジ・チャンポリオン |
| 絵画(劇中) | 弓月 / Yuzuki(油彩作品を十数点制作) |
| 主要ロケ地 | 札幌・真駒内滝野霊園「頭大仏」、小樽・オタモイ地蔵尊(映画での使用は初) |
| 制作状況 | 夏パート撮影:2025年7月完了、現在は冬パート撮影および編集支援募集中(目標:300万円) |
| 今後のスケジュール | 2026年1月:冬パート撮影(札幌周辺)/2026年春〜夏:編集・仕上げ/2026年夏以降:ヨーロッパ・アジアの映画祭で上映予定/2027年:オンライン公開 |
| 支援方法(振込) | 三菱UFJ銀行 経堂支店 (091) 普通 0681977 Mt.MELVIL 株式会社。振込名義に「ソワカノキミ」を必ず含めること。 |
| 問い合わせ | 担当:坪田孝明(Mt. MELVIL)E-mail:taka@mtmelvil.com URL:https://sowakanokimi.com/ |
| 協力 | 札幌フィルムコミッション(https://www.screensapporo.jp/)、小樽フィルムコミッション(https://www.otaru-fc.jp/) |
| 制作 | マウントメルビル株式会社(Mt. MELVIL) |
本記事は、Mt. MELVILによるプレスリリースの内容を元に作成しました。制作陣の構成、撮影地、スケジュール、支援方法や連絡先など、発表された全ての情報を整理して掲載しています。支援を検討する場合は、上記の振込情報や問い合わせ先を利用してください。