箱根・強羅にオークラリゾート、2029年開業予定
ベストカレンダー編集部
2025年12月8日 16:09
オークラ箱根強羅開業
開催日:1月1日
箱根・強羅に新たな温泉リトリート、2029年開業予定の『オークラリゾート 箱根強羅』
西松建設株式会社と株式会社ホテルオークラは、箱根・強羅において新ホテル『オークラリゾート 箱根強羅』を2029年に開業する予定であることを発表しました。プレスリリースは2025年12月8日 10時02分に配信され、両社は本件に関する運営管理契約を2025年7月11日(金)に締結しています。
本計画は西松建設が当該地および建物を開発・所有し、ホテルの運営をホテルオークラに委託するスキームです。ホテルオークラは本ホテルを日本国内で初めて展開する「オークラリゾート」ブランドのホテルとして運営します。開業予定地は箱根の代表的な温泉地の一角である強羅エリアに位置し、明星ヶ岳を中心とした箱根の山並みを望む風光明媚なロケーションになります。
立地とアクセス
『オークラリゾート 箱根強羅』は神奈川県足柄下郡箱根町強羅に所在します。強羅は箱根町の中でも温泉資源に恵まれ、観光資源が密集するエリアです。
交通アクセスは次のとおりです。箱根登山電車「強羅駅」から車で約5分、箱根登山ケーブルカー「中強羅駅」から徒歩約3分という利便性を備えています。周辺では夏に「箱根強羅温泉大文字焼」が鑑賞できるなど季節行事とも近接しています。
デザインコンセプトと客室・施設の特徴
デザインはフランス出身デザイナー、グエナエル・ニコラ氏が率いるデザインスタジオ「キュリオシティ」が担当します。コンセプトは“Forest Hideaway”で、強羅の豊かな自然との調和を重視した設計が掲げられています。
館内は温かみのあるグリーンとベージュを基調とし、ロビー、客室、大浴場などで開放的な窓を多用することで、どこにいても箱根の山々を視界に取り込める設計を採用しています。自然と静けさに寄り添う滞在を目指す意図が明確に打ち出されています。
客室と温泉の仕様
ホテルは傾斜地を生かした西棟・東棟の二棟構成で、全58室を有します。西棟は12室、東棟は46室です。標準客室面積はバルコニーを含めて約63m2、間口は6メートルというゆとりある設計です。
全客室のバルコニーには、大涌谷温泉(源泉)を引いた露天風呂が備えられます。大涌谷温泉は“美肌の湯”としても知られる泉質で、客室でのプライベートな入浴体験を重視した仕様です。
- 客室数:58室(西棟 12室/東棟 46室)
- 標準客室面積:約63m2(バルコニー含む)
- 全室バルコニー露天風呂(大涌谷温泉源泉)
共用施設とレストラン
大浴場は眺望と開放感を重視した造りで、内風呂に加えドライサウナとミストサウナを併設します。トリートメントルームは2室を設置し、リラクゼーション需要に対応します。
レストランは鉄板焼カウンターを有するファインダイニングを中心に、ロビーにはバー・ラウンジが配されます。強羅の自然と地域食材を活かしたメニュー構成が想定され、上質なリトリート滞在を提供するための付帯施設が整備されます。
- 大浴場
- 内風呂/ドライサウナ・ミストサウナ併設
- トリートメントルーム
- 2室
- レストラン
- ファインダイニング(鉄板焼カウンター)、ラウンジ、バー
設計・施工と事業スキーム、地域の観光状況
設計は浅井謙建築研究所株式会社が担当し、構造設計には西松建設株式会社が関与します。施工は西松建設株式会社が一貫して行います。西松建設は開発・所有者として土地及び建物を整備し、ホテルオークラが運営を担う役割分担です。
箱根は年間延べ約2,031万人が訪れる日本を代表する観光地であり(箱根町「令和6年入込観光客総評」)、そのうち約398万人が宿泊客として滞在しています。温泉、ミュージアム巡り、自然探訪が主要な観光動機となっています。強羅は豊かな温泉資源を背景にした宿泊ニーズが高く、本計画はその地理的・資源的優位を活かすものです。
事業スキーム(要点)
- 開発・所有:西松建設株式会社
- 運営受託:株式会社ホテルオークラ(オークラリゾートブランドとして国内初)
- 運営管理契約締結日:2025年7月11日(金)
- 開業予定:2029年
企業概要とブランド解説
西松建設株式会社は1874年創業で150年以上の歴史を有します。これまで道路やダム等の公共施設、都市再開発事業など幅広い建設事業を手がけ、近年は開発・不動産分野にも注力しています。公式サイトは https://www.nishimatsu.co.jp/ です。
株式会社ホテルオークラは1958年設立。1962年に『ホテルオークラ東京』を開業し、日本のホスピタリティを代表する企業として発展してきました。現在はオークラ ホテルズ & リゾーツとして複数ブランドを展開し、国内53、海外26の合計79ホテル、総客室数23,605室を運営しています。公式サイトは https://www.okura.com/jp/ です。
オークラリゾートの位置づけ
オークラリゾートブランドは、ホテルオークラが継承してきた「日本の美意識」と「和の心にもとづくもてなし」を基盤に、地域との共生と静けさ・温もりを重視したリゾート領域での新たなブランドです。洗練された空間設計、丁寧なサービス、地域食材を生かした料理を特徴とします。
『オークラリゾート 箱根強羅』はこのブランドの日本国内における初の展開であり、地域資源である温泉や自然環境を踏まえた設計・運営が予定されています。
施設概要の整理と主要データの一覧
以下は本記事で取り上げた『オークラリゾート 箱根強羅』の主要な施設概要と関係者情報を整理した表です。表は所在地、アクセス、延床面積、階数、客室数、レストラン・付帯施設、設計・施工、事業スキームなどを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | オークラリゾート 箱根強羅 |
| 開業予定 | 2029年 |
| プレスリリース日時 | 2025年12月8日 10時02分 |
| 運営管理契約締結日 | 2025年7月11日(金) |
| 所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町強羅 |
| アクセス | 箱根登山電車「強羅駅」から車で約5分/箱根登山ケーブルカー「中強羅駅」から徒歩約3分 |
| 延床面積 | 9,650.84㎡ |
| 階数 | 西棟:地上3階・地下3階/東棟:地上4階 |
| 客室数 | 58室(西棟:12室/東棟:46室) |
| 客室仕様 | 標準客室面積 約63㎡(バルコニー含む)、全室バルコニーに大涌谷温泉を源泉とする露天風呂 |
| レストラン・付帯施設 | ファインダイニング(鉄板焼カウンター)、ラウンジ、バー、大浴場(内風呂/ドライ・ミストサウナ併設)、トリートメントルーム2室 |
| デザイン | キュリオシティ(グエナエル・ニコラ氏)/コンセプト:Forest Hideaway |
| 設計・構造 | 浅井謙建築研究所株式会社(設計)、西松建設株式会社(構造) |
| 施工・開発・所有 | 西松建設株式会社 |
| 運営 | 株式会社ホテルオークラ(オークラリゾートブランドとして国内初) |
| 周辺観光データ(箱根町) | 年間延べ来訪者数:約2,031万人(箱根町「令和6年入込観光客総評」)、宿泊者数:約398万人 |
| プレスリリースPDF | d5118-2177-7fdde8ff6bba054ecb78c1e8d6215fcb.pdf |
上記の通り、本リリースは開発主体、運営受託者、設計・施工、施設仕様、周辺の観光データまでを網羅しており、箱根・強羅エリアにおける新たなリゾートホテルの具体像を示しています。施設は自然との調和を重視したデザインと温泉資源を生かした客室構成により、観光地としての箱根の特性に即したサービス提供を目指します。