保護者183名調査:習い事の格差、4人に1人が通いにくさ
ベストカレンダー編集部
2025年12月8日 15:58
習い事の格差調査発表
開催期間:11月11日〜11月25日
調査の目的と実施方法:中学生以下の保護者183名に聞いた「習い事の格差」
株式会社NEXERは、schola+(スコラプラス)と共同で、中学生以下の子どもがいる全国の保護者183名を対象に「習い事の格差問題」に関するアンケート調査を実施しました。本調査は、地域や経済状況による習い事へのアクセス差、通わせやすさや体験の実感といった観点から、現状の実態を明らかにすることを目的としています。
調査手法はインターネットによるアンケートで、調査期間は2025年11月11日から11月25日まで、有効回答数は183サンプルです。調査に用いた設問は、現在の通塾・通所状況、通わせる際の重視点、期待した体験の実感、通わせにくさの有無や理由、体験格差を感じた場面など、保護者の実感を多角的に問う内容になっています。
本調査の利用に際しては、引用元に「株式会社NEXERとschola+(スコラプラス)による調査」である旨の記載と、schola+(スコラプラス)へのリンク(https://www.buscatch.com/scholaplus/)の設置をお願いします。
- 調査概要
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2025年11月11日~11月25日
- 対象:中学生以下の子どもがいる全国の保護者
- 有効回答:183サンプル
何をどれだけしているか:通っている割合と人気の習い事
まず「現在、習い事やスクールに通っているか」という問いに対して、45.4%が通っている
通っている習い事の内訳では、最も多かったのがスイミング:43.4%で、基礎体力の向上や安全面を重視する保護者が多いことを示しています。次いで学習塾:32.5%と、体力・技能と学力の両面が重視される傾向がみられました。
「その他」と回答した保護者からは、テニス、野球、バスケットボールなどのスポーツ系に加え、お絵描き教室、そろばん、習字、クラシックバレエやロシア語といった多様な習い事が寄せられています。保護者は子どもの個性に合わせて多角的に選択肢を検討している実態がうかがえます。
- スイミング:43.4%
- 学習塾:32.5%
- その他(回答例):お絵描き教室、そろばん、テニス、野球、バスケットボール、クラシックバレエ、ロシア語、習字
保護者の声(「その他」に寄せられた具体例)
アンケートでは、年代と性別の情報とともに、次のような具体例が報告されています。これらは、地域や家庭の事情により選べる習い事が多様であることを示しています。
- 「お絵描き教室。」(女性・30代)
- 「そろばん。」(女性・30代)
- 「テニス。」(女性・30代)
- 「野球。」(女性・40代)
- 「バスケットボール。」(女性・40代)
- 「クラシックバレエとロシア語を習っています。」(女性・40代)
- 「習字。」(男性・50代)
満足度と期待した体験の実感:91.5%が期待した体験を実感
習い事に通わせてみて「期待していた体験が得られたか」を尋ねたところ、「とても感じる」+「ある程度感じる」=91.5%と高い満足度が示されました。この数値は、習い事が学力向上や技術習得にとどまらず、継続力や仲間との経験、精神的な充実などの付加価値を提供していることを示しています。
満足の理由としては、「英会話が自然に身につく」「好きなことに取り組むことで上達が早い」「字がきれいになった」「同世代と異なる体験ができる」など具体的な体験や変化が挙げられています。一方で「教材や授業内容が合っていない」「進級していない」「子どもの意欲不足」などの理由で効果を実感しづらいという声もあり、教室と子どもの相性の重要性が浮き彫りになりました。
- とても感じる:実例として「英会話が自然に身につく」「好きなことで上達する」「字がきれいになった」「同世代にない体験ができる」等
- ある程度感じる:跳び箱が飛べるようになった、一通り泳げるようになった、継続力がついた等
- あまり感じない:教材の不適合、進級の停滞、子どもの意欲不足等
具体的な回答事例(体験の実感)
「とても感じる」と回答した保護者の例には、「小さい頃から英会話に取り組めば自然と身につく」「自分の好きなことなのでめきめきと上達している」「字をキレイに書くコツを教えてくれて実際にキレイな字が書けるようになってきた」「同世代の子供には体験できない事を体験できるから」といった具体性のある意見が見られます。
「ある程度感じる」とした回答には「跳び箱が飛べるようになった」「一通り泳げるようになった」「同じ目標を持った仲間と努力する練習をしている」「継続力が養われている」といった成長実感が挙げられています。一方で「あまり感じない」とした理由は教材・授業の不一致や子どもの意欲の問題が中心でした。
通わせにくさと体験格差の実態:保護者の4人に1人以上が実感
習い事に「通わせにくいと感じたことがあるか」という問いでは、25.3%が「ある」
通わせにくさを感じた理由の上位は「送迎が大変:61.9%」「費用が高い:57.1%」「時間が合わない:52.4%」で、地理的・経済的・時間的要因が重層的に影響していることが明確です。送迎や時間調整といった保護者の負担が、習い事選びの最大の制約条件になっています。
- 通わせにくさを感じた割合:25.3%
- 通わせにくさの主な理由:送迎が大変61.9%、費用が高い57.1%、時間が合わない52.4%
具体的な自由回答では、兄弟の送迎負担、近隣に教室がないこと、大雨時の移動の困難さ、月謝の上昇、学校の時間割との兼ね合いなどが挙げられ、実用的な運用面での障壁の多さがうかがえます。
体験格差の実感:26.5%が「ある」
習い事による体験格差については、「よくある」「ややある」を合わせて26.5%
体験格差を感じた場面としては、「運動体験などの差」「通いやすさ」「幼少期からの継続経験の差」「授業参観で他の子との差が見える場面」「学校の水泳授業で差が明確になるケース」などが挙げられています。また、費用や時間をかけて多くの習い事を経験させる家庭と、熟慮して制限する家庭との比較から差を実感するという声もありました。
- よくある:運動体験の差、通いやすさなど
- ややある:授業参観での他児との差、水泳の授業での差、費用や時間の制約による差
整理表:調査結果の要点と企業情報
ここまで示した本調査の主要な数値や事実を表形式で整理します。調査の手法・期間・対象・主な数値のほか、関連する企業情報(schola+/VISH株式会社、株式会社NEXER)もあわせて記載します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査実施者 | 株式会社NEXER(NEXER)とschola+(スコラプラス)による調査 |
| 調査期間 | 2025年11月11日~2025年11月25日 |
| 調査対象 | 中学生以下の子どもがいる全国の保護者(有効回答183名) |
| 主な設問 | 現在の通塾状況/通っている習い事/選ぶ際の重視点/期待した体験の実感/通わせにくさの有無と理由/体験格差の有無と場面 |
| 通わせている割合 | 45.4%が現在通っている |
| 人気の習い事(上位) | スイミング43.4%、学習塾32.5% |
| 習い事を選ぶ際の重視点 | 通いやすさ(距離・送迎)65.1%が最重視 |
| 期待した体験の実感 | 91.5%が「とても感じる」「ある程度感じる」と回答 |
| 通わせにくさを感じた割合 | 25.3% |
| 通わせにくさの主な理由 | 送迎が大変61.9%、費用が高い57.1%、時間が合わない52.4% |
| 体験格差を感じた割合 | 26.5%(「よくある」「ややある」の合計) |
| 引用・利用時の注意 | 引用元は「株式会社NEXERとschola+(スコラプラス)による調査」と明記し、schola+(スコラプラス)へのリンク(https://www.buscatch.com/scholaplus/)を設置してください。 |
| schola+(スコラプラス)運営 | 運営会社:VISH株式会社(代表取締役:田淵 浩之)所在地:〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦二丁目10番13号 SC錦ANNEX 5F(名古屋本社)TEL:052-232-2311 |
| 株式会社NEXER | 本社:〒171-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F 代表取締役:宮田 裕也 Tel:03-6890-4757 URL:https://www.nexer.co.jp 事業内容:インターネットリサーチ、SEO、WEBブランディング等 |
本調査は通いやすさや費用、時間の制約が習い事へのアクセスに影響を与え、結果的に体験の差や技能差として可視化されることを示しています。保護者が重視する点、満足している点、不満や悩みの具体例を整理することで、習い事を提供する側、教育関係者、行政等が課題解消の方策を検討する基礎データとして活用できます。
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