FWD生命がIT奨励賞を受賞 DX基盤のクラウド化が評価
ベストカレンダー編集部
2025年12月8日 15:34
IT奨励賞受賞
開催日:12月8日
FWD生命がIT奨励賞(共創・エコシステム構築)を受賞した背景
FWD生命保険株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:伊地知剛)は、2025年12月8日14時に発表されたプレスリリースで、公益社団法人企業情報化協会が主催する2025年度「IT賞」において、「DX推進基盤構築の取り組み」がIT奨励賞(共創・エコシステム構築)を受賞したことを公表しました。
IT賞は、企業や団体、機関、個人が業務における事業創造や効果的なビジネスモデル構築、生産性向上など「ITを高度に活用したビジネス革新」に顕著な成果を挙げた場合に授与される賞であり、公益社団法人企業情報化協会によって今年で第43回目を迎えます。今回の受賞は、FWD生命の取り組みが同協会により高度なIT活用によるビジネス革新の一例として評価されたものです。
受賞の公式概要と評価理由
発表資料には、受賞理由としてFWD生命がIT部門主導で進めたDX推進基盤構築が挙げられており、クラウド化とマイクロサービス導入を通じて柔軟で拡張性の高いシステム基盤を実装した点が評価されています。
評価は、単に技術の導入に留まらず、ビジネスニーズを実現するための設計や運用面の整備、顧客サービスや業務効率化に対する具体的な成果が審査の対象になっていることが明記されています。これにより、FWD生命の取り組みは共創やエコシステム構築の観点から適切に認められました。
クラウド化とマイクロサービス導入──技術的取り組みの中身
プレスリリースでは、当社がDX推進基盤としてクラウド化とマイクロサービスの導入を決定・実装した経緯と目的が具体的に説明されています。これらの技術選定は、業務効率化および先端技術を活用した顧客サービス提供というビジネスニーズに基づくものでした。
導入の結果として得られた効果は、柔軟性と拡張性の向上、ビジネス変化への迅速な対応、サービス提供速度の向上などが挙げられています。システム基盤の設計は拡張を前提としており、将来的な機能追加や連携にも対応しやすい構成になっています。
実装のポイントと運用面の工夫
実装にあたってはIT部門が主導し、技術選定、設計、移行、運用まで一貫して実行しました。クラウド環境への移行計画、マイクロサービスアーキテクチャの採用、継続的デリバリーやCI/CDパイプラインの整備などが含まれています。
運用面ではセキュリティと可用性を重視し、基盤の安全性確保と安定稼働のための監視・運用ルールを策定しています。これにより、基盤上で稼働するサービスの信頼性を担保しつつ、迅速な機能リリースを可能にしています。
- 技術要素:クラウド化、マイクロサービス、CI/CD、監視・ログ基盤
- 運用上の工夫:セキュリティ設計、可用性確保、運用ルールの標準化
- 期待される効果:業務効率化、顧客サービス向上、変化への迅速対応
経営メッセージと事業的意義
代表取締役社長兼CEOの伊地知剛は、受賞について次のように述べています。「今回のIT賞受賞は、当社のDX戦略とそれを支える技術基盤の強化と安全性が認められた証です。クラウド化とマイクロサービス導入により、当社はより迅速かつ柔軟に顧客価値を提供できる体制を整えました。今後も最新技術を積極的に活用し、保険業界におけるデジタル革新をリードしてまいります。」
この発言からは、単なる技術導入の達成だけでなく、顧客価値の提供体制の強化や業界でのデジタル変革の牽引を意図した経営判断であることが読み取れます。FWD生命は今後もDXを加速させ、顧客体験の向上と業務効率化を継続的に追求すると明示しています。
経営視点での評価と今後の方向性
経営層は技術基盤の強化を通じて、製品・サービスの迅速な改善や新規提供の容易化を目指しています。これにより市場環境の変化に対する適応力が向上し、競争力の維持・向上につながるとされています。
また、受賞は外部機関による評価であり、社内のDX活動のモメンタムを高める機会ともなります。今後は既存の基盤をベースに、顧客接点でのデータ活用やパートナー連携の強化に取り組むことが想定されます。
FWDグループの事業概要と受賞の位置づけ
FWDグループは香港証券取引所のメインボードに上場しており、アジアの10の地域で生命保険事業を展開しています。FWD生命は「人々が抱く“保険”に対する感じ方・考え方を刷新すること」をビジョンに掲げ、1996年8月の創業以来、顧客視点に立ったシンプルでわかりやすく独自性のある商品・サービスを提供してきました。
同社は200万件を超える契約を保有しており、アジアを代表する保険会社を目指す一員としてFWDグループの一翼を担っています。事業基盤のデジタル化は、こうした拡大する事業規模と多地域展開を支える重要な要素です。
商品実績と外部評価
外部評価の事例として、2025年11月28日に徳間書店より発売された『NEW よい保険・悪い保険2026年版』において、『FWD収入保障』が2018年の発売から7年連続でベストランキング第1位を獲得したことが紹介されています。これは商品面での継続的な評価を示す指標となります。
これらの実績は、技術基盤の強化と顧客価値提供力の向上が相互に作用していることを示唆します。デジタル基盤の整備は、商品設計、販売チャネル、顧客対応などの多方面での改善に資するため、事業戦略上も意味のある投資と位置づけられます。
- 会社ホームページ
- https://www.fwdlife.co.jp/
- 受賞日(発表日)
- 2025年12月8日 14時00分
- 掲載メディア(参考)
- 『NEW よい保険・悪い保険2026年版』徳間書店(発売日:2025年11月28日)
受賞内容の整理と要点のまとめ
ここまでに記載した内容を整理すると、FWD生命の今回の受賞は、クラウド化とマイクロサービスを中心に据えたDX推進基盤の構築が評価されたものです。IT部門主導での実装、運用面の整備、安全性の確保、そしてビジネスニーズの実現という観点がポイントになっています。
以下の表に主要な情報を要約して整理します。表の後に短い締めの文章を付します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受賞者 | FWD生命保険株式会社(代表取締役社長兼CEO:伊地知剛) |
| 受賞名 | 2025年度「IT賞」IT奨励賞(共創・エコシステム構築) |
| 主催 | 公益社団法人企業情報化協会(今年で第43回) |
| 受賞理由(要旨) | IT部門主導でのクラウド化・マイクロサービス導入により、柔軟で拡張性の高いDX推進基盤を構築し、業務効率化と顧客サービス向上を実現したこと |
| 発表日時 | 2025年12月8日 14時00分 |
| 会社概要(抜粋) | FWDグループは香港証券取引所メインボード上場。アジア10地域で事業展開。1996年8月創業。契約件数200万件超。 |
| 外部実績 | 『FWD収入保障』が『NEW よい保険・悪い保険2026年版』(徳間書店、2025年11月28日)で2018年発売以来7年連続ベストランキング第1位 |
| 公式サイト | https://www.fwdlife.co.jp/ |
本稿では、FWD生命のプレスリリースに基づき、受賞の背景、技術的な取り組み、経営上の意義、及び同社の事業的な位置づけを整理しました。受賞は技術導入の成果が外部評価として示されたものであり、今後の顧客サービス向上や業務効率化の取り組みと整合した重要な評価と位置づけられます。
参考リンク: