クリスマスの贈り物にリファービッシュはあり?調査で見えた実態
ベストカレンダー編集部
2025年12月8日 12:15
リファービッシュ意識調査
開催日:12月8日
クリスマスのギフトとしての「リファービッシュ品」はどの位置にあるか
Back Market Japan株式会社は、2025年11月に全国の20~60代の男女1,000名(男性500名・女性500名)を対象に実施したクリスマスプレゼントに関する意識調査の結果を、2025年12月8日11時00分に公表しました。本調査での電子機器・デジタルツールの範囲には、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ、ワイヤレス充電器、モバイルバッテリー、スマホケース、ゲーム機などが含まれます。
リファービッシュ品(整備済製品)とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認された製品を指します。調査の結果、クリスマスプレゼントとしては依然として「新品」が主流である一方、中古・リファービッシュ品を選択肢に入れる層も一定数存在することが示されました。
主要な数値と傾向
調査では、クリスマスプレゼントとして「新品」の電子機器やデジタルツールを贈った経験が約63%、もらった経験は約50%に達しました。これに対して、中古品やリファービッシュ品については贈る側・もらう側ともに約1割前後にとどまり、プレゼントとしての普及度はまだ限定的であることがうかがえます。
こうした数値から読み取れるのは、消費者の基本的な感情として新品への安心感が依然として強く、その一方で物価上昇や消費意識の変化を背景に、今後リファービッシュ品を検討する余地がある点です。調査の詳細は後段で表と一覧にまとめます。
贈る側と受け取る側の意識差――拒否理由と受容理由を詳解
「中古品をプレゼントに贈るのはなし」と回答した割合は約64%で、最も多かった拒否理由は「自分がもらう立場でも抵抗がある」(約57%)、次いで「衛生面や品質への不安」(約39%)、「新品でこそ気持ちが伝わる」(約28%)でした。贈る側の心理には、品質懸念と気持ちを伝える手段としての新品志向が強く反映されています。
一方で、受け取る側の考え方はやや柔軟でした。中古品を受け取ることに肯定的な回答は36%、リファービッシュ品に関しては約40%が「あり」と回答しました。受け取る側の理由には「整備されていれば新品と変わらない」「機能が同じなら問題ない」「相手の気持ちが伝われば十分」などが挙がり、品質保証があれば受容しやすいことが示されました。
「中古はNG」でもリファービッシュなら検討する層
中古品をプレゼントすることに否定的だった人に対して、リファービッシュ品であればどうかと尋ねると、約1割が「あり」と回答しました。この1割は小さく見えて、品質保証の提示があれば行動を変えうる層を表しています。
具体的な理由としては、次のような点が挙げられました。
- 整備済みであれば安心できる
- 約42%がこの理由を挙げ、プロによる検査・修理というプロセスが信頼につながることが示されました。
- 価格と品質のバランスが良い
- 約35%がコストパフォーマンスを評価しており、予算を抑えつつ高品質を求める消費者に訴求します。
- 信頼できるメーカーなら前向きになれる
- 約34%が販売元やブランドへの信頼を重視しており、流通ルートや保証内容の明確化が重要です。
カテゴリー別の受容性と国際比較
「新品でなくても嬉しいクリスマスプレゼント」については、項目別で差がありました。最も受容度が高かったのは「本・DVD・ゲーム・音楽」などのコンテンツ系で約28%、次いで「ファッション・アクセサリー」が約15%、「電子機器・デジタルツール」は約12%でした。用途や思い入れの強さに応じて、消費者は中古やリファービッシュを受け入れるか否かを判断しています。
国際比較として、Back Market本社のあるフランスで行われた自社調査(対象:1,589名)では、約57%が「リファービッシュ品を自信をもってプレゼントできる」と回答しており、日本よりも肯定的な傾向が確認されました。この差は市場成熟度やリファービッシュに対する信頼感の浸透度合いの違いと関連している可能性があります。
カテゴリ別傾向の詳細
カテゴリ別の結果を整理すると、次のような傾向が見えてきます。コンテンツ系は思い入れや趣味が重視されるため中古でも受け入れられやすく、ファッション系も状態が良ければ許容される範囲がある一方で、電子機器は性能や保証が重視されやすい傾向です。
- 本・DVD・ゲーム・音楽:約28%が新品でなくても嬉しいと回答
- ファッション・アクセサリー:約15%
- 電子機器・デジタルツール:約12%
これらの数字は、プレゼントの種類と受け取り手の期待値が密接に結びついていることを示しています。電子機器に関しては、整備・保証の有無が受容性を左右します。
調査概要とBack Market Japanの事業・保証内容
調査の詳細は次のとおりです。期間は2025年11月、方法はインターネット調査、対象は全国の20~60代の男女各500名、合計1,000名です(Back Market Japan調べ)。本調査では、プレゼントとしての電子機器の受容度や各種理由を数値化しており、具体的な比率・理由を前節までで紹介しました。
Back Marketは2014年11月にフランスで設立されたユニコーン企業で、携帯電話やパソコンなどのリファービッシュ品(整備済製品)を取り扱う世界最大級のマーケットプレイスです。日本を含む17か国で事業を展開し、販売業者に対する厳格な審査、リファービッシュ方法に関するノウハウ共有、品質と価格のバランスに基づく独自アルゴリズムの開発などを行っています。
保証・サステナビリティ情報
購入者に対しては、1年間の動作保証と30日間の返金保証を無料で自動付帯しており、「新品以下の価格」「中古品以上の品質と保証」を目指したサービスを提供しています。企業としてはサステナブルで環境に優しい事業活動を掲げ、2023年4月にB Corporation(B Corp)認証を取得しています。
リファービッシュ品は製造プロセスにおける環境負荷が低く、原材料の使用量、水の使用量、電子廃棄物の発生量、大気中の二酸化炭素排出量の各項目で新品と比較して約10分の1となるとされ、環境負荷低減の観点からも重要視されています。Back Marketの公式サイトは次のURLです:https://www.backmarket.co.jp/ja-jp
調査結果の要点を整理した表
以下の表は、本記事で紹介した調査結果とBack Marketの主要情報を要点ごとに整理したものです。数値や期間、対象などを明確に提示していますので、情報の確認に活用してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月8日 11時00分 |
| 調査期間 | 2025年11月(インターネット調査) |
| 対象 | 全国の20~60代の男女 計1,000名(男性500名・女性500名) |
| 電子機器の定義 | スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ、ワイヤレス充電器、モバイルバッテリー、スマホケース、ゲーム機など |
| 新品を贈った経験(贈る側) | 約63% |
| 新品をもらった経験(もらう側) | 約50% |
| 中古品をプレゼントすることに「なし」と回答 | 約64%(主な理由:受け取る側として抵抗がある 約57%、衛生・品質不安 約39%、新品で気持ちが伝わる 約28%) |
| 「中古はなし」でもリファービッシュなら「あり」と回答した割合 | 約10%(理由:整備済は安心 約42%、価格と品質のバランス 約35%、信頼できる販売元なら 約34%) |
| もらう側の受容性 | 中古品を受け取る「あり」36%、リファービッシュ品を受け取る「あり」約40% |
| 新品でなくても嬉しいカテゴリ | 本・DVD・ゲーム・音楽 約28%、ファッション・アクセサリー 約15%、電子機器・デジタルツール 約12% |
| フランスの自社調査(Back Market本国) | 対象1,589名中、約57%がリファービッシュ品を自信を持ってプレゼントできると回答 |
| Back Marketの保証 | 1年間の動作保証、30日間の返金保証を無料で自動付帯 |
| サステナビリティ情報 | リファービッシュ品は製造における主要環境負荷が新品の約1/10。Back MarketはB Corp認証(2023年4月取得) |
| 参照URL | https://www.backmarket.co.jp/ja-jp |
以上が、Back Market Japanが発表した2025年11月実施のクリスマスプレゼントに関する意識調査の全容と、それに伴う同社の事業・保証・サステナビリティに関する情報の整理です。調査結果は、贈る側と受け取る側で意識差が存在すること、品質保証が受容性を左右する重要な要素であること、そして国によるリファービッシュ品の受容度に差があることを示しています。これらの点は、ギフト市場や消費行動の変化を読み解く上での示唆となります。
参考リンク: