Piezo Sonicが経営体制を強化、成長加速へ

Piezo Sonic体制強化

開催日:12月6日

Piezo Sonic体制強化
ピエゾソニックモータって何がすごいの?
超音波式の小型モータで、同サイズの従来モータの5倍以上の力を発揮し、無通電でも最大トルクで完全に保持できるのが特長。精密搬送や医療機器、ロボットで静音・高精度に使える点が強みだよ。
社外取締役とアンバサダーの起用で何が変わるの?
金融・製造分野の社外取締役で販売チャネルと量産・品質体制を強化し、アンバサダーは現場視点で製品価値を発信。これにより実装力の向上と国内外での認知拡大が期待されるよ。

Piezo Sonicが目指す次の成長段階──純国産モータと陸上ドローンの実装力を強化

株式会社Piezo Sonicは、創業9年目の節目を迎え、事業基盤と市場認知を強化するために経営体制の強化を進めると発表しました(リリース発表日:2025年12月6日 21時00分)。本社は熊本県八代市、中央事業所は東京都大田区に置き、代表取締役CEO兼CTOは多田興平氏です。設立は2017年12月で、純日本産のモータ技術とAMR(自律移動ロボット)を中核に据えた技術開発と事業展開を進めてきました。

同社が掲げる中核技術はピエゾソニックモータ(超音波モータ)と、屋外搬送・検査・巡回を実現する陸上ドローン「Mighty」シリーズです。ピエゾソニックモータは、同サイズの従来モータの5倍以上の力を発揮し、完全静止が可能で無通電でも最大トルクで保持できるという特徴を持ち、精密搬送や医療機器、ロボット用途に適しています。これまでにグッドデザイン賞、CESイノベーションアワード、精密工学会ものづくり最優秀賞などを受賞しており、国内外での評価が高まっています。

  • リリース日時:2025年12月6日 21:00
  • 本社:熊本県八代市鏡町有佐1302
  • 中央事業所:東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT 森ヶ崎507
  • 設立:2017年12月
  • 代表者:多田 興平(代表取締役CEO・CTO)
純日本産モータと陸上ドローンのPiezo Sonic、創業9年目へ。肥銀キャピタル・神田工業トップが社外取締役に就任し体制強化、アンバサダーも新規参画 画像 2

戦略の核となる社外取締役の就任と期待される効果

成長戦略を加速するため、Piezo Sonicは金融・マーケティング分野と製造・品質分野の知見を有する2名の社外取締役を迎えました。彼らの就任は、開発から量産までの一貫体制構築、グローバル展開、医療・産業分野での信頼性向上に直結する人選と位置づけられています。

会社側は、この布陣により中長期の経営戦略に対する客観的かつ高度なガバナンスを確立し、量産化の壁を越えるための実務的支援を受けることを狙いとしています。以下に就任者とそれぞれの役割、コメントを詳述します。

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田島 功 氏(肥銀キャピタル株式会社 代表取締役社長)——セールス面の強化

田島功氏は東京大学工学部卒で、富士銀行、みずほコーポレート銀行を経て肥後銀行で専務取締役を務め、現在は肥銀キャピタルの代表取締役社長を務めています。金融・投資分野の豊富な経験とネットワークを背景に、Piezo Sonicの事業性評価や顧客開拓、セールス戦略の策定を支援する役割を担います。

田島氏のコメント(原文):
「このたび、Piezo Sonic社の社外取締役として参画できることを大変光栄に感じております。私自身、みずほコーポレート銀行・肥後銀行での法人営業やマーケット部門、さらに肥銀キャピタルでスタートアップと向き合ってきた経験を通じて、地域企業が全国・世界へと成長していく数多くのプロセスに携わってまいりました。Piezo Sonic社は、独自のモーター技術とロボット開発力を核に、医療・製造・宇宙といった高成長領域で確かな存在感を築きつつあります。今後は、私が培ってきた金融・事業会社とのネットワークを最大限に活かし、マーケティング戦略の高度化や販売チャネルの拡大、アライアンスの構築など、事業規模のさらなる拡大に向けた支援を行ってまいります。Piezo Sonic社の成長に貢献できるよう全力で取り組んでまいります。」

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髙島 一郎 氏(神田工業株式会社 代表取締役社長)——製造体制の強化

髙島一郎氏は甲南大学卒業後、神田工業に入社し専務や取締役副社長を歴任。複数の関連会社で代表取締役社長を務めるなど、ものづくり企業の経営と量産ノウハウに長けています。Piezo Sonicの「製品をしっかり作れる体制」を整備するために、品質管理、コスト最適化、サプライチェーン構築などを指導します。

髙島氏のコメント(原文):
「このたびPiezo Sonic社の社外取締役を拝命し、大きな責任とともに未来への可能性を強く感じております。神田工業では、自動車メーカーや家電メーカーをはじめとする多様な産業向けに製品を供給し、品質管理・量産設計・生産体制の構築など、ものづくりの現場で実践的な知見を培ってまいりました。Piezo Sonic社は、独自モーターとAMRという成長性の高い領域で挑戦を続けており、その技術力を確実に事業へと結びつける生産基盤の強化が今後の鍵となります。私は、これまでの量産ノウハウと現場改善の経験を活かし、モーターおよびAMRの製造体制を安定的に支える“屋台骨づくり”に特に尽力したいと考えております。Piezo Sonic社のさらなる飛躍に貢献できるよう、全力で取り組んでまいります。」

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現場視点で価値を伝えるアンバサダー3名の役割と発信内容

Piezo Sonicは今回、外部視点による製品理解と社会への発信力を高めるために3名のアンバサダーを起用しました。アンバサダーは技術者やクリエイター、発明家など、実際のモノづくり経験とSNS等での発信力を兼ね備えた人物が選ばれています。これにより、技術的な解説だけでなく、利用シーンに即した実例やストーリーを通じて幅広い層へ訴求することを目指しています。

アンバサダーの活動は、製品の利用方法や応用事例を具体的に示すとともに、研究者、医療従事者、一般ユーザーなど多様な受け手に向けて理解を深めるための情報発信が中心となります。以下に各アンバサダーのプロフィールとコメント、SNSアカウントを記載します。

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カズヤシバタ 氏(発明家)

カズヤシバタ氏は発明家としての立場から、ピエゾソニックモータの精密な位置決めや静音性といった特長に着目し、ユニークな活用方法の提案を行います。実際の触感や動きの魅力を伝えることを意識した発信を行う予定です。

コメント(原文):
「このたび、Piezo Sonicのアンバサダーに就任しました、発明家のカズヤシバタです!製品である超音波モータは、その動作原理から精密な位置決めや静音性が求められる分野で大きな可能性を秘めています。この魅力を皆さんと分かち合いながら、ユニークな活用方法を探っていければと思っています。今後Piezo Sonicのモータを見かけたら、まずはモータの表面を触ってみてください!とても気持ちの良い動きをしているので。」

X(旧Twitter)アカウント:@seevua

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しぶちょー 氏(クリエイター)

しぶちょー氏は、一般向けの分かりやすい解説とエンタメ性を兼ね備えた発信が特徴です。超音波モータの動作原理や面白さを伝え、利用者の関心を引き出す役割を担います。

コメント(原文):
「超音波モーターは日本で生まれた素晴らしい技術の一つです。実はアンバサダーに就任するまで、私も詳しい動作原理を知らなかったのですが・・・知れば知るほど面白く、ユニークかつ素晴らしい技術なんです。まさに可能性は無限大。この日本発の技術の面白さを伝えながら、超音波モーターを使った新しい価値の創造に貢献できればと思います。よろしくお願いします。」

X(旧Twitter)アカウント:@sibucho_labo

かいと 氏(ロボット開発者)

かいと氏は人型ロボット「KAINA」を含むロボット開発の経験を持ち、ピエゾソニックモータの小型高トルク特性や無通電での保持特性を活かした応用を提示します。開発者視点での実装事例や性能評価の共有が期待されます。

コメント(原文):
「この度はアンバサダーに就任させていただきましたこと、大変光栄に思います。Piezo Sonic様の超音波モーターは、小型ながら高トルクを発揮し、無通電でも最大トルクで保持できるという独自の特長を持つ、大変魅力的な製品です。私が開発している人型ロボットアーム『KAINA』においても、その性能は新しい可能性を広げてくれるものと確信しています。今後はアンバサダーとして、この技術の強みと応用の可能性を多くの方々へ発信してまいります。」

X(旧Twitter)アカウント:@robot_kaito

製品・事業の全体像と代表コメント、関連情報の整理

代表取締役CEO・CTOの多田興平氏は、今回の体制強化について次のように述べています(原文抜粋):
「Piezo Sonicは創業以来、世界中のロボット・医療・産業の現場で‘人の代わりに働く機械’を実現するため、独自のモータ技術とロボット技術を磨いてまいりました。完全静止が可能なピエゾソニックモータは、精密医療機器から宇宙・産業用途まで、私たちが想像していた以上の可能性を示し始めています。また、陸上ドローンMightyは、屋外の搬送・点検・巡回を安全かつ効率的に行う新しいインフラとして、国内外での需要が高まっています。」

同社は宇宙で培ったモーターとロボット技術を民生・産業用途に展開する宇宙ベンチャー(スタートアップ)であり、以下を主な事業内容としています。

事業内容
・超音波モータ(ロボットやMRI用医療機器のアクチュエータ)開発・製造・販売
・モーターとIoT技術を活用した応用機器、搬送用自律移動ロボット(AMR)開発・製造・販売
・顧客向けの新製品・新サービス開発を支援するコンサルティング開発サービス

代表的製品としては、ピエゾソニックモータと屋外走行が可能なAMR「Mighty」シリーズ(例:Mighty-D4)が挙げられます。Mightyは屋内・屋外・不整地での走行に適しており、工場やプラントでの導入が進んでいます。自社でハードウェア・ソフトウェアを開発し、設計コンセプトは3C(Cool、Cute、Compact)を重視しています。

関連リンクは以下になります(原文リリースの記載に基づく):

  • モータ事業:https://www.piezo-sonic.com/
  • ロボット開発事業:https://www.piezo-sonic.co.jp/
  • X(旧Twitter):https://x.com/piezosonic
  • YouTube:https://www.youtube.com/@piezosonic
  • facebook:https://www.facebook.com/piezosonic

主要ポイントの整理(要約表)

以下は、本稿で触れたPiezo Sonicの今回の発表内容を表形式で整理したものです。経営体制の強化点、技術的特長、アンバサダーや社外取締役の役割、会社の基本情報を一目で確認できます。

項目 内容
発表日時 2025年12月6日 21時00分
目的 事業基盤と市場認知の強化、開発から量産までの一貫体制の確立、情報発信力の向上
中核技術 ピエゾソニックモータ(超音波モータ)/陸上ドローン(Mighty、Mighty-D4 等)
社外取締役(2名) 田島 功(肥銀キャピタル 代表取締役社長)—セールス強化、髙島 一郎(神田工業 代表取締役社長)—製造体制強化
アンバサダー(3名) カズヤシバタ(発明家、X:@seevua)、しぶちょー(クリエイター、X:@sibucho_labo)、かいと(ロボット開発者、X:@robot_kaito)
代表コメント 多田 興平(代表取締役CEO・CTO)—技術とロボットを磨き、製造・開発・マーケティングを一体化した体制を構築する意向
会社情報 株式会社Piezo Sonic/設立:2017年12月/本社:熊本県八代市鏡町有佐1302/中央事業所:東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT 森ヶ崎507
関連URL https://www.piezo-sonic.com/ 、https://www.piezo-sonic.co.jp/ 、https://x.com/piezosonic 、https://www.youtube.com/@piezosonic 、https://www.facebook.com/piezosonic

以上はリリースに記載された情報を網羅的に整理したものであり、Piezo Sonicは今回の組織・発信体制強化を通じて、製造体制の安定化と市場での認知向上を図る方針です。具体的な事業提携や量産案件の獲得、アンバサダーによる発信活動の詳細などは、今後の発表にて順次明らかにされる見込みです。

参考リンク: