久世福商店、AnyGift導入で福袋の受取体験を刷新

本企画は公式オンラインショップでの購入者を対象に行われ、応募期限は2025年12月7日(日)23:59までとなっている。対象者の中から抽選で10名に、姉妹サービス「旅する久世福e商店（通称：たびふく）」で取り扱う本格冷凍グルメセットが当たる。

キャンペーンの目的と対象

今回の企画には二つの明確な目的がある。一つは福袋を購入したお客様に対して「開封のワクワク感をさらに高める」こと、もう一つは姉妹サービスである「旅する久世福e商店」を認知してもらうきっかけを作ることだ。

対象は2025年12月7日(日)23：59までに公式オンラインショップで「2026 冬の福袋」を購入した顧客である。福袋の構成は全4種展開となっている。

対象商品

2026 冬の福袋（全4種）

応募条件

公式オンラインショップでの購入者（購買日時が期間内であること）

抽選数・景品

抽選で10名に豪華冷凍グルメセット（旅する久世福e商店の取り扱い商品）

抽選景品の意図と品目

抽選景品に選ばれたのは、姉妹サービス「旅する久世福e商店」で取り扱う冷凍グルメセットである。これは全国の生産者の想いやこだわりを自宅で再現する“お取り寄せ体験”を意図したものだ。

久世福商店側は「せっかく福袋をご購入いただいたお客様に、久世福e商店の価値観をさらに知ってほしい」という意図を明示しており、当選を契機に別サービスの体験へと誘導する戦略が採られている。

受け取り体験の再設計──AnyGiftのURLギフト導入背景とメリット

抽選景品の発送において課題となるのは、個人情報の管理や配送手配に係る運用負担と、当選から受け取りまでの体験価値をいかに維持するか、という点である。これらの課題に対して、AnyGiftのeギフト（URL受け取り形式）が解決策として導入された。

当選者にはメールで受け取り用のURLが送付され、そのURLをクリックして住所を入力するだけで冷凍便が自宅に届く仕組みだ。この導入により、企業側と顧客側双方の負担が軽減される設計になっている。

導入メリット（運用と顧客体験の両面）

導入メリットは明確で、運用側では配送情報管理の工程をオンライン化して負担を減らすことができる。顧客側ではURLから簡単に受け取り手配が完了するため、スムーズな受け取り体験が提供される。

加えて「URLで届く景品」という形式が持つ意外性と利便性が、ブランド体験を高める効果も期待される。

• 運用負担の軽減：配送情報の確認・入力を当選者が行うため、企業側の事務作業が削減される。
• 受け取り体験のスムーズさ：URL経由で住所登録を行うだけで配送手続きが完了する。
• ブランド体験の向上：デジタルとリアルをつなぐ新たな体験設計が可能になる。

受け取りの具体的な流れと運用上の留意点

受け取りのプロセスはシンプルで、当選者に配信されるメールから開始する。メールにはAnyGiftの受け取り用URLが含まれ、クリック後に配送先住所等を入力すると冷凍便の発送手配が進む。

運用上の留意点としては、当選者がURLを受け取るメールを確実に受信できること、入力された配送情報の正確性、冷凍便の配送可能地域や日時指定に関する制約などを事前に案内することが挙げられる。

1. 当選者にメールで受け取り用URLを送付
2. 当選者がURLを開き、配送先住所を入力
3. 入力情報を基に冷凍便が発送される
4. 配送完了後、必要に応じて追跡やサポート対応を行う

サービス連携が描く次の顧客体験──QRカード同梱の構想

今回の取り組みを踏まえ、将来的な展開としてAnyGiftのURLをQRコード化してカード同梱する構想が示されている。この手法により、福袋を開けた瞬間に「当選していた」という発見の体験を演出できる可能性がある。

開封のワクワクと発見のサプライズを掛け合わせることで、体験としての記憶に残りやすく、ブランド価値を高める設計が期待される。

スケーラビリティと運用の拡張性

QRカードを同梱する手法は、物理的な商品とデジタル受け取りを結び付ける点で応用範囲が広い。カードを挿入する工程やQRコードの一意性管理、セキュリティ設計など運用上の検討事項は残るが、成功すれば高いエンゲージメントを生む手段となる。

特にD2CやEC領域での定期的なプロモーションやサブスクリプション系の特典配布など、多様な用途で活用できる可能性がある。

• 開封の瞬間に体験が完結する演出
• デジタルとリアルを結ぶ導線としての有効性
• スケールさせる場合のセキュリティ・管理要件の重要性

まとめと要点整理

久世福商店の「2026 冬の福袋」施策は、従来の福袋という物理的な体験にデジタルギフトを組み合わせることで、当選から受け取りまでの体験を再設計した点が特徴である。AnyGiftのURL受け取り形式により運用負担の軽減と受け取りの簡便化を実現し、姉妹サービスである旅する久世福e商店の価値訴求につなげる構成となっている。

下表に本リリースの主要事項を整理する。画像やプレスキットはリリースに付随してダウンロード可能であり、関連リンクとしてAnyGiftのページが参照されている。

本施策は、物理的なプロモーションとデジタルギフトを組み合わせることで、福袋という伝統的な販売手法を新しい顧客体験へと転換する試みである。今後の実施結果や同種の取り組みがどのように展開されるかは、ECやギフト領域における有力な事例となる可能性がある。