ラリー・クラーク写真展「Skaters」12/11開幕 伊勢丹新宿で90年代スケート再来
ベストカレンダー編集部
2025年12月5日 10:45
ラリー・クラーク写真展
開催期間:12月11日〜1月7日
ラリー・クラークが切り取った90年代のスケートシーンが伊勢丹新宿に再来
株式会社三越伊勢丹ホールディングスが2025年12月5日10時00分に発表したプレスリリースにより、伊勢丹新宿店本館2階のISETAN THE SPACEでラリー・クラーク写真展「Skaters」が開催されることが明らかになりました。会期は2025年12月11日(木)から2026年1月7日(水)までです。本展は2011年以来となる日本での大規模個展であり、1995年公開の映画『KIDS』発表から30周年にあたる節目の展覧会です。
展示は1992年から1995年にニューヨークで撮影・現像・額装されたスケーターの写真群を中心に構成されます。ニューヨークやシラキュースでの既存の展示・販売作品に加え、世界で初めて公開・販売されるラリー本人がペイントを施した一点物のスナップ作品もラインナップされます。写真の原点であり、映画製作につながった当時の身体感と空気感を伝える内容が中心です。
展示の趣旨と年代背景
本展は、ラリー・クラークが1990年代初頭にニューヨークのスケートコミュニティで撮影した一連の写真を通して、若者文化の生の表情とその葛藤を提示することを目的としています。撮影時期は1992〜1995年であり、街中でのスナップという手法が持つ即時性と生々しさが評価される内容です。
1990年代はストリートカルチャーと映像表現が交差した時代であり、ラリー・クラークの写真と映画は当時の空気を記録すると同時に、後進のクリエイターやカルチャーに影響を与え続けています。今回の展示では、当時を経験した世代と現代の若年層が同じ場で接続する意図が明確にされています。
ラリー・クラークという作者像と表現の核
ラリー・クラーク(1943年1月19日生まれ)はアメリカの映画監督・写真家・作家・映画プロデューサーとして知られます。代表作に写真集『TULSA』(1971年)と映画『KIDS』(1995年)があり、若者やサブカルチャーに焦点を当てた表現で評価されています。作品は若者の葛藤や欲望、無垢をリアルに描写することで一貫したテーマを持ちます。
クラークはワシントン・スクエア・パークやブルックリン・バンクスでスケーター文化に出会い、50歳でスケートボードを始めたことでコミュニティに受け入れられ、日常を共にしながら被写体を撮影しました。ニューヨークのスケートシーンに数年身を置いた経験が長編映画『KIDS』制作の決意につながり、街で出会った若いスケーターをキャストに起用する起点にもなりました。
代表作と映像作品との関連
クラークは写真表現と映像表現を通じて、同一の関心を追求してきました。『KIDS』をはじめ、『BULLY』『WASSUP ROCKERS』『KEN PARK』など、若者の内面や行為に焦点を当てる作品群は写真と映画の両面で彼のテーマを追跡できます。
本展では、こうした映像作品に通底する写真表現の核を、厳選された写真群によって提示します。写真は単体での視覚的衝撃性だけでなく、映画的な時間性や物語性を想起させる作品群として展示されます。
展示内容、出品作と関連商品に関する詳細
展示の中心は1992〜1995年にニューヨークで撮影・現像・額装されたスケーター写真です。ニューヨーク、シラキュースで展示・販売された既存作品を含む一方で、今回世界で初めて公開・販売されるラリー本人がペイントを施した一点物のスナップ作品※が並びます。これら一点物は作家の手作業による介入がなされており、写真が“唯一無二”のオブジェとして提示される点が特筆されます。
会場では写真作品に加え、展覧会限定の関連商品も販売されます。写真作品と連動した物販ラインナップを通じて、ラリー・クラークの世界観を立体的に体感できる構成です。
販売アイテムの仕様と価格
会場で販売される主な関連アイテムと価格は以下の通りです。価格はすべて税込表示です。
- Short Sleeve T-Shirt 9,680円(税込)
Size:S〜XXL、Color:White, Black - Long Sleeve T-shirt 10,780円(税込)
Size:M〜XXL、Color:White, Black - ZINE 4,400円(税込)
Year:2025、Size:A4(W210mm×H297mm)、TOTAL Pages:48 pages
これらの商品は会場での限定販売品として位置づけられており、特に直筆プリント入りTシャツは本展タイトルの直筆が入る限定仕様です。ZINEは先行販売として展示期間中に会場で入手可能となります。
スナップ作品は抽選販売となるため、購入希望者は抽選の応募手続きに従う必要があります。応募期間や注意事項の詳細は公式の案内ページを必ず確認することが求められます。
開催概要、抽選販売の案内と会場の位置づけ
本展の開催概要は次のとおりです。タイトルはSkaters、一般会期は2025年12月11日(木)〜2026年1月7日(水)、会場は伊勢丹新宿店本館2階のISETAN THE SPACEです。プレスリリースは株式会社三越伊勢丹ホールディングス名義で2025年12月5日10時00分に配信されています。
ISETAN THE SPACEは“3less(Timeless/Genderless/Category-less)”をキーワードに、時流に流されない本質的な価値を持つクリエーションを発信する実験的エキシビションスペースです。本展はその性格に合致し、90年代の記憶に触れる場として機能することが意図されています。
抽選販売の手続きについて
スナップ作品は抽選販売となっており、応募期間や注意事項については公式の告知ページを参照する必要があります。応募方法、必要事項、当選の連絡方法や受け渡し条件などは公式ページに詳述されています。
公式の案内ページURL:https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/women/the_space/shopnews_list/shopnews021.html
会場の特徴と意義
ISETAN THE SPACEはカルチャーに開かれた環境を提供し、展示を通じて40〜50代が持つ90年代の記憶と現代の若年層がその源流を直に体感できる場を目指しています。本展はその目的に沿って選定・構成が行われています。
展示は視覚的な資料としてだけでなく、時代をつなぐ接点としての役割を持ち、来場者に当時のスケート文化の雰囲気やコミュニティの在り方を伝える構成です。
主要情報の整理と展覧会要点のまとめ
以下の
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Skaters |
| 会期 | 2025年12月11日(木)〜2026年1月7日(水) |
| 会場 | 伊勢丹新宿店 本館2階 ISETAN THE SPACE |
| 主催 | 株式会社三越伊勢丹ホールディングス(プレスリリース日:2025年12月5日 10:00) |
| 展示内容 | 1992〜1995年に撮影・現像・額装されたニューヨークのスケーター写真を中心に構成。ニューヨーク・シラキュースで展示・販売された作品を含む。世界初公開・販売のラリー本人ペイント入り一点物スナップ作品を展示。 |
| 特筆事項 | 2011年以来の日本での大規模個展。『KIDS』(1995)発表30周年の節目に合わせた企画。 |
| 作品販売方法 | スナップ作品は抽選販売。応募期間・注意事項は公式サイト参照。 |
| 物販(価格) | Short Sleeve T-Shirt 9,680円(税込) Size:S~XXL Color:White,Black Long Sleeve T-shirt 10,780円(税込) Size:M~XXL Color:White,Black ZINE 4,400円(税込) Year:2025 Size:A4(W210mm×H297mm) TOTAL Pages:48 pages |
| 公式情報 | https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/women/the_space/shopnews_list/shopnews021.html |
本展はラリー・クラークの初期から中期にかけての写真表現を通して、90年代ストリートカルチャーの記録と当時の若者たちの生の姿を提示する意図を持っています。展覧会開催期間中は展示作品と関連グッズを併せて提供することで、視覚資料としての写真と物理的なプロダクト双方から作家の世界観に触れられる構成です。
参考リンク: