西鉄グランドホテル、四半世紀ぶりに神殿を全面リニューアル
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 15:17
神殿リニューアル開業
開催日:12月1日
四半世紀ぶりに新たな表情を得た神殿──西鉄グランドホテルが12月1日にリニューアルオープン
株式会社西鉄ホテルズ(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:豊福 辰也)が運営する西鉄グランドホテルは、1999年に供用を開始した婚礼用の神殿を四半世紀ぶりに改修し、2025年12月1日にリニューアルオープンしました。プレスリリースはにしてつグループ名義で2025年12月3日11時08分に発表されています。
今回のリニューアルは、伝統的な神前式の様式を尊重しつつ、現代の挙式需要に合わせた機能的かつ意匠的な刷新を目的としています。1999年の供用開始から約26年を経た段階での全面的な見直しであり、既存の信頼性を担保しながら利用者の幅を広げる設計となっています。
- 発表元
- にしてつグループ(株式会社西鉄ホテルズ)
- 代表者
- 代表取締役社長 豊福 辰也
- リニューアルオープン日
- 2025年12月1日
- プレスリリース公開日時
- 2025年12月3日 11時08分
- 神殿の初供用開始年
- 1999年
デザインと空間設計の刷新 — 和の伝統とモダンの融合
リニューアルの中心は「和の伝統とモダンの融合」をテーマとしたデザイン刷新です。温かみのある組子細工と、祭壇や会場全体を演出する洗練されたライティングを取り入れることで、伝統的な雰囲気を保ちながらも現代的な感性に応える空間を実現しています。
この空間設計は、若い世代にも受け入れられることを意図しており、従来の神殿が持つ厳粛さを損なうことなく、心安らぐ雰囲気と視覚的な美しさを強化しています。素材や照明の選択は挙式の写真映えを考慮したものになっています。
意匠と素材の特徴
組子細工は伝統技術を生かした装飾でありながら、現代的にアレンジされています。細かな木の格子が光を受けて陰影を作り、参列者の視線を自然に祭壇に導きます。
ライティングは調光可能な設計で、挙式の進行に応じて雰囲気を変えられるようになっている点が特徴です。温白色を基調にした暖かい光と、アクセントとなるスポットライトを組み合わせています。
- 組子細工による温かみのある意匠
- 調光可能な洗練されたライティング
- 伝統的要素と現代デザインのバランス重視
参列者数の拡大と導線設計の見直し — より開かれた挙式への対応
改修により最大収容人数が従来の32名から56名に拡大されました。この変更は、これまで親族中心で行われることが多かった神前式に友人や大切な方々を招待する機会を生み、祝福の輪を広げることを可能にします。
収容人数の増加は会場レイアウトの見直しとあわせて行われ、参列者全員が祭壇に正対して挙式を見守りやすくなるよう配慮されています。席配置や通路幅の設計変更により、視認性と移動のしやすさが改善されています。
入退場口と導線の変更点
従来の入退場口を会場側方から後方中央に移すことで、新郎新婦がセンターロードを直進できる導線が確保されました。これにより挙式時の演出性が高まり、参列者の視線も自然に中央に集まります。
導線変更はまた、儀礼の厳粛さを保ちながらも開かれた印象を与える効果があり、参列者がより参加しやすい雰囲気となっています。
| 項目 | 改修前 | 改修後 |
|---|---|---|
| 最大収容人数 | 32名 | 56名 |
| 入退場口 | 会場側方 | 後方中央(センターロード) |
雅楽の生演奏と神社のつながり — 挙式の非日常性を高める演出
挙式体験の価値向上を図るため、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)を用いた雅楽の生演奏が採用されます。雅楽の音色は神秘的で荘厳な雰囲気をつくり、神前式ならではの儀礼性を一層際立たせます。
生演奏の導入は音響設計と舞台設計の両面で調整が行われ、雅楽の響きが均等に行き渡るよう配置が工夫されています。演奏は挙式の進行に合わせて行われ、祝詞や参列者の動作と調和する演出が想定されています。
警固神社との関係
西鉄グランドホテルには警固神社の祭神のひとつである「八十禍津日神(やそまがつひのかみ)」が祀られており、警固神社は400年以上にわたり福岡・天神の中心で人々を見守ってきた歴史を持ちます。ホテルと神社の関係は地域の信仰と伝統を背景としたものです。
地元の歴史と結びついた祭祀的な側面は、神前式の持つ重要な要素であり、祭神や地域の風土を尊重した式次第が組まれることで、挙式全体の意義が強調されます。
- 演奏楽器
- 笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)
- 祀られている神
- 八十禍津日神(やそまがつひのかみ)
- 神社の由来
- 警固神社は400年以上にわたり天神の中心で地域を見守ってきた歴史を持つ
西鉄グランドホテルの歴史とウエディングの位置づけ、まとめ表
西鉄グランドホテルは1969年に創業し、福岡における迎賓館としての役割を担ってきました。天神という立地の変遷とともに館内の意匠やサービスは変化を続け、鳳凰の間など風格ある意匠が館内随所に残されています。
創業以来、ホテルは料理のクオリティを含め、国内外の顧客に対するもてなしを重視してきました。半世紀を超えて地域に愛される存在として、今回の神殿リニューアルはウエディング領域における新たな提案の一環と位置づけられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リニューアルオープン日 | 2025年12月1日 |
| プレスリリース公開日時 | 2025年12月3日 11時08分 |
| 運営 | 株式会社西鉄ホテルズ(にしてつグループ) |
| 神殿の初供用 | 1999年 |
| リニューアルの主な要素 | 組子細工と洗練されたライティングによるデザイン刷新、収容人数増加、入退場口とレイアウトの変更、雅楽の生演奏導入 |
| 収容人数(改修前→改修後) | 32名 → 56名 |
| 入退場口 | 会場側方 → 後方中央(センターロード) |
| 雅楽楽器 | 笙、篳篥、龍笛(生演奏) |
| 祀られている神 | 八十禍津日神(やそまがつひのかみ) — 警固神社との関係 |
| 関連リンク | https://www.grand-h-wedding.jp/ceremony-space/shrine/ |
今回のリニューアルは、伝統と現代性を両立させる設計、参列者数の拡大、導線の改善、雅楽生演奏の導入といった複数の要素を組み合わせることで、神前式の価値を再定義する試みとなっています。ホテルの歴史や地域の祭祀的背景を踏まえた設えにより、今後の挙式における選択肢が拡充されることが期待されます。
参考リンク: