学生起業家が集結 GSEA 2025 関西大会の熱気と受賞者
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 12:14
GSEA 大阪・神戸・瀬戸内大会
開催日:11月19日
学生起業家が全国から集った一日──GSEA 2025 大阪・神戸・瀬戸内大会の開催報告
一般社団法人 EO ALL KANSAI(EO Japan)は、2025年11月19日(火)に「Global Student Entrepreneur Awards (GSEA) 2025 大阪・神戸・瀬戸内大会」を大阪で主催・開催しました。本大会は、大学に通いながら実際に事業を運営する学生起業家を対象とした世界規模のアワードで、EO(世界規模の起業家ネットワーク)が運営する公式プログラムです。プレスリリースは2025年12月2日 21時40分に発表されています。
GSEAは単なるビジネスプラン審査ではなく、学生が事業を通じて何を問い、社会にどう貢献しようとしているかという内面的な「WHY」を重視します。日本国内大会には賞金100万円が設定されており、日本最大級の学生ピッチコンテストとして位置づけられています。EO Japanは2014年から本大会に参加しており、昨年は大阪・東京など全国6都道府県で地区大会が開催されました。
- 開催日:2025年11月19日(火)
- 主催:EO Japan / 一般社団法人 EO ALL KANSAI
- 出場:大阪・神戸・瀬戸内エリアから合計11名の学生起業家
- 賞金:100万円(日本大会での最高賞金)
- プレス発表日時:2025年12月2日 21:40
なぜGSEAは学生にとって重要なのか
GSEAの評価軸では、「学生としての挑戦」「なぜその事業をやるのか」「社会をどう良くしたいのか」「起業家としての覚悟」といった観点が重視されます。学生は事業の背景にある原体験やビジョンを語り、事業の競争優位性だけでなく、社会的な意義や成長の実行可能性も示すことが求められます。
地区大会を勝ち抜いた学生は、2026年2月27日に広島サッカースタジアムで開催されるGSEA日本大会(決勝)へ進出します。さらに日本大会で上位4名は、2026年5月13日〜15日にオーストラリア・シドニーで開催されるAPEC大会へ参加する機会が与えられ、最終的に勝ち抜いた者のみが世界大会(グローバル・ファイナル)へ進出します。
審査員陣と評価の中身──実践知を次世代へ還元する仕組み
本大会の審査は、実際に市場で事業経験を重ねた現役経営者が担当しました。審査員はEO Japan所属であり、市場競争を乗り越えた経験をもとに学生に対して具体的かつ実践的なフィードバックを提供しています。
今回の審査員は以下の3名です。いずれも上場企業との関わりや事業売却など豊富な経験を有する経営者であり、学生に対して「生きた知恵」を伝えることが期待されました。
- BABY JOB株式会社 代表取締役 上野 公嗣 氏
- 事業成長の実務と経営戦略構築に通じた視点から、学生の事業計画の実現可能性を厳しく検証しました。
- 夢見る株式会社 代表取締役社長 重見 彰則 氏
- 社会課題解決とビジネスモデルの整合性を重視する立場から、学生のWHYや社会的インパクトを評価しました。
- 株式会社グリーンエナジー&カンパニー 代表取締役社長 鈴江 崇文 氏
- 持続可能性や事業のスケーラビリティに関する指摘を行い、資源配分や実行計画についての助言を提供しました。
実践的フィードバックの特色
審査では単なる講評にとどまらず、審査員が自身の成功と失敗の経験を基に、具体的な改善点や次のアクションを示すフィードバックが多く見られました。発表直後には名刺交換や個別相談の申し出が審査員側から多く寄せられ、ネットワーキングの機会としての側面も強く打ち出されました。
フィードバックの主な観点は以下の通りです。
- 事業の実現可能性(マーケットサイズ、収益モデル、顧客獲得コスト)
- 原体験やミッションの一貫性(WHYの明確さ)
- 実行計画とチームビルディング(リソース配分、意思決定の構造)
- スケール戦略と国際展開の見通し
会場の熱気と競争の結果──参加学生のピッチと受賞者
当日は大阪、神戸、瀬戸内の3エリアから合計11名が登壇しました。学生たちは原体験に基づく熱量あるプレゼンテーションを行い、質疑応答では審査員から鋭い経営判断を問う問いが続きました。会場は聴衆や審査員の緊張感と期待感で満ち、登壇者の情熱が明確に伝わる場になりました。
質疑応答ではデータに基づく説明と情熱が交差し、学生たちが自身の事業を論理的に守り抜く場面が見られました。発表後には審査員や関係者からの個別相談や名刺交換が相次ぎ、単なるコンテストを超えた実務的な支援や連携のきっかけが生まれました。
受賞結果の概要
本大会では合計4名の登壇者が受賞を受けました。その中で1位に輝いたのは、株式会社YOMYの安田 莉子氏です。主催側の発表では1位の氏名が公表され、残る受賞者については大会発表の範囲で記載がありましたが、個別名の詳細はプレスリリース文面にて明記されていません。
地区大会の勝者は、2026年2月27日に広島サッカースタジアムで開催されるGSEA日本大会(決勝)へ進出します。日本大会での上位4名は、2026年5月13日〜15日にオーストラリア・シドニーで開催されるAPEC大会へ進出する権利を得ます。最終的に勝ち抜いた者のみがグローバル・ファイナルに進出する流れです。
EOの役割、地域での活動、これからのイベント情報
EO(Entrepreneurs’ Organization)は1987年設立の若手起業家の国際ネットワークで、世界では記事中に2つの数字が示されています。記事の前半では世界76カ国、18,000名以上が所属するとしており、別項では86か国、222チャプター、18,800名以上と記載されています。いずれもEOが国際的に広がる大規模ネットワークであることを示す情報です。
日本におけるEOの歩みとしては、1995年10月にアジア初のEO JAPANが設立され、現在は日本国内に17チャプター、約1,300人の起業家が在籍している点が紹介されています。EO Osakaは2010年設立で、現在は130名以上の成長志向の起業家が在籍しており、2025年に設立15周年を迎えます。
EO大阪の15周年と次のイベント
EO Osakaは「関西を世界の起業家都市へ」というビジョンのもと、起業家育成や国際連携を推進してきました。15周年を迎える本チャプターは、地域の起業家コミュニティ強化と国際的な機会創出を継続して行う方針です。
また、EO Osakaは追加のイベントを告知しています。事業成長のために必要なマインドや姿勢、仲間づくりをテーマにしたビジネスイベントが下記の日時・会場で開催予定です。
- 日時:2025年12月11日(木)16:00〜
- 会場:Blooming Camp グラングリーン大阪 北館 JAM BASE 3F
- 申込・詳細:https://eoosaka-event.com/(プレスリリースに掲載の申込みページ)
情報の整理:大会概要と重要ポイントのまとめ
以下の表は、本記事で取り上げたGSEA 2025 大阪・神戸・瀬戸内大会および関連情報を要点ごとに整理したものです。大会の基本データ、審査体制、受賞および今後のスケジュール、EOの関連情報を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | GSEA 2025 大阪・神戸・瀬戸内大会(Global Student Entrepreneur Awards) |
| 主催 | EO Japan / 一般社団法人 EO ALL KANSAI |
| 開催日 | 2025年11月19日(火) |
| 発表(プレス)日時 | 2025年12月2日 21:40 |
| 出場者 | 大阪・神戸・瀬戸内の3エリアから合計11名の学生起業家が登壇 |
| 審査員 | 上野 公嗣(BABY JOB株式会社 代表取締役)、重見 彰則(夢見る株式会社 代表取締役社長)、鈴江 崇文(株式会社グリーンエナジー&カンパニー 代表取締役社長) |
| 受賞者(公表) | 1位:株式会社YOMY 安田 莉子氏(その他3名が受賞、氏名は大会発表範囲に準拠) |
| 賞金 | 日本大会では最高賞金100万円 |
| 進出スケジュール | 地区大会→日本大会(2026年2月27日、広島サッカースタジアム)→APEC大会(2026年5月13日〜15日、シドニー)→グローバル・ファイナル(勝者のみ) |
| EO Osaka | 設立:2010年、会員数:130名以上、2025年で15周年 |
| 関連リンク |
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本稿は、2025年11月19日に開催されたGSEA 2025 大阪・神戸・瀬戸内地区大会の開催要旨、審査体制、出場学生の様子、受賞結果およびEOの地域活動や今後のイベント情報を整理してまとめたものです。大会は学生にとって実践的な学びとネットワーキングの機会を提供し、勝ち抜いた者は日本大会、APEC大会、さらに世界大会へと挑戦の場を進める仕組みになっています。
参考リンク: