キュレルが2/7・3/7発売、高保湿UVと美容液を発表
ベストカレンダー編集部
2025年12月2日 17:30
キュレル新UVと美容液発売
開催日:2月7日
キュレルが提案する“角層深部”へのアプローチ ─ 美容液とUVセラムの2製品を発表
花王株式会社は2025年12月2日、敏感肌向けの総合スキンケアブランド「Curél(キュレル)」から、新技術を搭載した2製品を発表しました。発表された製品は、医薬部外品の『キュレル 潤浸保湿 角層深部バリア美容液』(販売名:Curél美容液Pa、内容量30ml、発売日:2026年3月7日)と、『キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム』(内容量60g、SPF50 PA+++
、発売日:2026年2月7日)です。
いずれの製品も「乾燥性敏感肌」を対象に開発され、角層までを意識した保湿(セラミドケア)とバリア機能の補強を目指す処方が採用されています。両製品は日本での発売を皮切りに、アジア地域で順次展開される予定です。
発表の日時と企業情報
発表は花王株式会社によるニュースリリースで行われ、公開日時は2025年12月2日11時10分。花王はブランドを化粧品事業のグローバル成長を目指す6ブランドの一つに位置づけ、戦略的投資の下でCurélを成長させる方針を表明しています。
製品開発は、長年の皮膚科学研究に基づくセラミドケアを基盤としており、今回導入された「深層バリアケア技術」は、角層深部までバリアを整えるという設計思想が特徴です。
背景にある市場動向と研究的根拠
Curélは誕生以来、セラミドの機能に着目して乾燥性敏感肌のQOL向上を目指してきました。今回の発表は、こうした長年の研究を製品化したものと位置づけられます。
花王の提示する市場データでは、敏感肌用化粧品市場はアジア全体で拡大傾向にあり、スキンケア市場全体を上回る伸長率で成長しているとしています(ユーロモニター 2024年度調べ)。また、アジアの生活者の使用実態として、美容液の使用率は日本以上に高く約60%超、顔用日やけ止めの使用率はタイ・マレーシア・インドネシアなどでは約65%というデータも示されています(2023年アジア化粧品実態調査、N=4536)。
市場データのポイント
- 敏感肌用化粧品市場は拡大中(ユーロモニター 2024年)
- アジア地域では美容液・日やけ止めの使用率が高い(調査:2023年、N=4536)
- 強い紫外線や高温多湿の環境下では、保湿とUV防御の両立が重要
これらの背景を踏まえ、Curélは「角層深部まで整える」技術と、セラミド機能を補う処方を組み合わせた製品を投入することで、環境差や習慣差による肌悩みに対応しようとしています。
2製品の特長と成分設計を詳解
今回発表された2製品は、いずれも“乾燥性敏感肌”を対象に低刺激設計がなされています。共通するポイントとして、無香料・アルコールフリー(エチルアルコール無添加)・アレルギーテスト済み・パッチテスト済み・ノンコメドジェニック試験済み(ただし個人差によりすべての方に刺激やニキビが起きないことを保証するものではない旨の注記あり)という処方設計が挙げられます。
両製品の主な機能は次の通りです。
角層深部バリア美容液(医薬部外品) — 主な特長
商品名:キュレル 潤浸保湿 角層深部バリア美容液(販売名:Curél美容液Pa、内容量30ml、発売日:2026年3月7日)。
設計のポイントは、角層深部(角層まで)に保湿成分と有効成分を届けることでバリア機能を整え、外部刺激から皮膚を守り肌荒れを予防する点です。ウォーターベース設計でべたつかずさらりとなじむ使用感を目指しています。
- 主要成分・技術
- セラミド機能カプセルPlus:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(保湿)やフィトスフィンゴシン(保湿)、POE水添ヒマシ油(乳化剤)、ジステアリルジモニウムクロリド(粘度調整剤)からなるベシクル構造で角層に密着して保湿成分を届ける。
- 有効成分GABOB(ガンマ-アミノ-ベータ-ヒドロキシ酪酸):Curélとして初配合の有効成分で、角層深部までバリアを整える「深層バリアケア技術」を支える。
- 低刺激設計:弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー
- 各種試験:アレルギーテスト、パッチテスト、ノンコメドジェニックテスト済み(※個人差あり)
スキンリペアUVセラム — 主な特長
商品名:キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム(内容量60g、SPF50 PA+++、発売日:2026年2月7日)。
セラミドケア(セラミドの働きを補い潤いを与える)とUVバリア処方を両立させた日やけ止めで、ノンケミカル(紫外線吸収剤無配合)の設計です。微細なUVカット成分を包み込んだ「セラムカプセル」を配合し、均一なUV防御塗膜を形成する点が大きな特徴です。
- 主要成分・技術
- セラミド機能成分*(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド):角層の潤いを保つバリア機能の働きを補う保湿成分。
- セラムカプセル:微細なUVカット成分を包み込み、隙間のない均一な塗膜を形成して紫外線から肌を守る。
- SPF50 PA+++。紫外線吸収剤無配合のノンケミカル処方。
- 潤い成分としてユーカリエキス、アスナロエキスなど配合。もっちりとした潤い感を目指す。
- 顔・からだ用、化粧下地としても使用可能、洗浄料で落とせる処方、赤ちゃんのデリケートな肌にも使用可。
両製品ともに日常の紫外線・乾燥対策だけでなく、突発的な寒暖差や環境変化により肌がゆらぎやすい状況にも備える設計がなされています。
製品仕様・発売情報と注意点の整理
ここでは製品の仕様、発売日・地域、試験・注意事項などを整理して示します。メーカー希望小売価格は設定されません。
以下の表と箇条書きで、発表内容を網羅的にまとめます。
| 区分 | 角層深部バリア美容液 | スキンリペアUVセラム |
|---|---|---|
| 販売名/商品名 | Curél美容液Pa/キュレル 潤浸保湿 角層深部バリア美容液(医薬部外品) | キュレル 潤浸保湿 スキンリペアUVセラム |
| 内容量 | 30ml | 60g |
| 発売日(日本) | 2026年3月7日 | 2026年2月7日 |
| 主な機能 | 角層深部まで保湿成分を届けバリアを整える。肌荒れ予防(有効成分GABOB配合)。 | セラミドケア+均一なUV防御。SPF50 PA+++、ノンケミカル処方。 |
| 主要成分 | セラミド機能カプセルPlus(保湿)/GABOB(有効成分) | セラミド機能成分(セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド)/セラムカプセル、ユーカリエキス、アスナロエキス |
| 低刺激設計 | 弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー、各種試験済 | ノンケミカル、無香料、アルコールフリー、各種試験済、赤ちゃんの肌にも使用可 |
| 価格 | メーカー希望小売価格は設定しない | |
| 発売地域 | 日本(順次、アジアのCurél展開エリアで発売予定) | |
注釈として、発表文中の注記を以下に示します。
- *1:インテージSRI+敏感肌用化粧品市場 2024年1月~2024年12月 シリーズ別金額シェアにおけるNo.1。
- *2:キュレルにおいて(表現の定義)。
- *3:セラミドの働きを補い、潤いを与える(セラミドケアの説明)。
- *4:角層まで(深層の定義)。
- *5:ユーロモニター 2024年度調べ。
- *6:2023年アジア化粧品実態調査(N=4536)等の使用率データ。
また、SPF・PAの表示については「SPFは紫外線B波から肌を守る指数、PAは紫外線A波から肌を守る働きを示す分類」であり、表示値は1cm2あたり2mgの塗布量で測定される国際的な基準に基づく値であることが明記されています。製品選択時はこの目安を参考にする旨の説明も付記されています。
要点の整理と関連情報
発表された2製品は、Curélブランドが持つセラミド中心の研究を背景に、角層までの保湿・バリア強化とUV防御という二つのニーズを製品化したものです。日本での発売を皮切りにアジア展開を予定しており、強い紫外線や高温多湿といった地域差がある生活環境に対応する意図が示されています。
以下に、記事で取り上げた主要ポイントを改めて表で整理して締めくくります。関連情報として発表元のニュースリリースも参照可能です(花王 ニュースリリース 2025年12月2日)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月2日 11:10(花王 ニュースリリース) |
| メーカー | 花王株式会社(社長:長谷部佳宏) |
| ブランド | Curél(キュレル) |
| 新製品(発売日) | スキンリペアUVセラム(2026年2月7日)、角層深部バリア美容液(2026年3月7日) |
| 主な技術・成分 | 深層バリアケア技術、セラミド機能カプセルPlus、GABOB、セラムカプセル等 |
| 対象 | 乾燥性敏感肌の方(低刺激設計、各種試験実施) |
| 販売地域 | まず日本、順次アジアのCurél展開エリアへ |
| 関連リンク | 花王 ニュースリリース(2025/12/02) |
以上が花王によるCurélの新製品発表の要点です。発表では、製品ごとの成分や機能、低刺激設計の詳細、発売地域・日程、及び市場背景に関するデータが明記されています。製品はメーカー希望小売価格を設定しない方針です。
参考リンク: