湘南ベルマーレ×ペアチル、子ども支援スクール開始
ベストカレンダー編集部
2025年12月2日 10:29
フットサルdeチェンジ
開催日:12月2日
フットサルで機会をつなぐ新プロジェクト「フットサル de チェンジ」始動
一般社団法人ペアチル(所在地:神奈川県茅ヶ崎市、代表理事:南翔伍)は、株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブと連携協定を締結し、ひとり親家庭の子どもたちを対象とする支援プロジェクト「フットサル de チェンジ」を開始すると発表しました。
本プロジェクトは、日本財団の2025年度「公益・福祉募集」助成プログラムに採択されている事業で、神奈川県内の対象となるひとり親家庭の子どもを年間50名に設定し、フットサルスクール費用の80%補助、用品提供、送迎サービスなどを実施する計画です。プレスリリースは2025年12月2日 08時40分に公表されています。
支援対象と具体的な支援内容
本章では支援の対象と提供される具体的なサービスを整理します。支援は神奈川県内に居住するひとり親家庭の子どもを年間50名とする明確な枠組みで実行されます。
支援内容は経済的負担の軽減だけでなく、実際の参加を後押しするための移動支援や用具提供も含める点が特徴です。以下に提供項目を列挙します。
- スクール費用補助:フットサルスクール費用の80%を補助
- 用品提供:練習着・シューズ等のスポーツ用品の提供
- 送迎サービス:保護者の時間的制約を考慮した送迎支援
これらは単発の支援ではなく、継続的なスクール参加を促すための複合的サポートとして設計されています。採択助成により財源の安定が見込まれ、実施体制の基盤が整備されます。
背景にある課題とペアチルの取り組み
神奈川県内には約45,000世帯以上のひとり親世帯が存在し、多くが経済的困窮と時間的制約という二重の課題に直面しています。こうした課題は、子どものスポーツ参加などの機会格差につながるとの認識が、今回の取り組みの出発点となっています。
ペアチルが運営するトークアプリには、当事者から「子どもにスポーツをさせたいが経済的に難しい」「送迎の時間が取れない」といった声が多く寄せられており、オンライン上でのニーズがリアルな支援につながる構図がここに見えます。
ペアチルの既存事業と今回の連携の位置づけ
本節では、ペアチルがこれまでに展開してきた事業と、今回のフットサル連携がどのように補完するかを示します。
以下はペアチルの主要な事業内容です。オンライン相談と現場支援を組み合わせることで、孤立対策から実行支援までを一貫して提供してきた点が特徴です。
- トークアプリ「ペアチル」
- ひとり親家庭向けコミュニティアプリ(全国8,000ダウンロード、月次ログイン率85%)。オンライン上での相談や情報共有を促進。
- AI掲示板「ペアチルの泉」
- 24時間365日、AIによる即時相談対応を提供し、夜間や緊急時の相談窓口として機能。
- 流動型レスパイトケア事業
- 家事・育児サポートによる負担軽減を目的とした出張型の支援サービス。
- 就労支援プログラム
- 休眠預金事業や株式会社CLACKとの連携による若年層の就労支援。
これらの既存サービスに、今回のスポーツを通じたリアルな体験機会提供が加わることで、子どもと保護者の双方に対する支援の厚みが増します。
湘南ベルマーレフットサルクラブとの協働の仕組みと合意事項
連携協定は、双方のリソースを活かすことで、より広い層への支援を目指す内容になっています。協定で合意した主要項目は以下の3点です。
- ひとり親家庭の子どもたちの支援に関すること
- 相互のリソースを活かしたイベント、教育・啓発プログラムの開催に関すること
- その他相互に連携協力することが必要と認められる事項に関すること
本協定締結に際して、湘南ベルマーレフットサルクラブ側とペアチル側の代表が共同で写真撮影を行っており、代表者は次のようなコメントを発表しています。
株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ 代表取締役社長 佐藤伸也は、同クラブのミッションを示しつつ、寄付型チケットの仕組みとスクール支援を組み合わせる点に期待を示しました。寄付型チケットは試合観戦を通じて支援を募る仕組みであり、クラブの持つ観客基盤を社会貢献につなげる方法として位置づけられます。
佐藤氏は、これまでに一人親家庭支援のためのイベントやプロジェクトの実施経験があることを明かした上で、一般社団法人ペアチルとの協働でより実効性の高い支援が可能になる点を述べています。
代表理事のコメントと個人的背景
一般社団法人ペアチル 代表理事 南翔伍は、自身が母子家庭で育った経験を踏まえ、当事者視点からの支援意義を語っています。母の苦しい姿を見て育った経験が、ペアチル設立の原動力になった経緯を述べました。
南理事は自身がサッカー少年であったこと、クラブに入れなかった経験から、スポーツを通じて諦めをなくしたいという思いが今回のプロジェクトに結実したと説明しています。個人的な体験が、今回の取り組みに深い意味を与えています。
組織情報と受賞歴、関連リンク
最後に、プロジェクトの主体である一般社団法人ペアチルの組織情報とこれまでの受賞歴を整理します。これにより、支援実行体制の信頼性や背景が確認できます。
以下の
- はペアチルの主要情報を示したものです。設立日は2022年10月11日、所在地は神奈川県茅ヶ崎市であり、代表理事は南翔伍です。
- 法人名
- 一般社団法人ペアチル
- 代表理事
- 南翔伍
- 設立
- 2022年10月11日
- 所在地
- 神奈川県茅ヶ崎市
- ビジョン
- ひとり親家庭の親子が絶対的幸福になれる社会の実現
- 主な事業
- トークアプリ「ペアチル」、AI掲示板「ペアチルの泉」、流動型レスパイトケア事業、就労支援プログラム、湘南ベルマーレフットサルクラブとの連携
- 受賞歴
- BabyTech® Awards Japan 2023 大賞受賞、Digi田(デジでん)甲子園2023 TOP10ランクイン、Urban Data Challenge 2023 最優秀賞受賞、第17回ペアレンティングアワード ノミネート
- 関連リンク
- https://service.parchil.org/
以上を踏まえ、今回の連携はオンラインでの相談やコミュニティ形成の実績を持つペアチルと、スポーツを通じた体験機会を提供できる湘南ベルマーレフットサルクラブが相互補完的に協働する形として整理できます。
要点の整理
ここまでの内容を主要な項目ごとに表で整理します。数字や日付、支援内容を明確に示すことで、プロジェクト全体の構成を把握しやすくしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース日 | 2025年12月2日 08時40分 |
| プロジェクト名 | フットサル de チェンジ |
| 連携組織 | 一般社団法人ペアチル / 株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ |
| 対象 | 神奈川県内のひとり親家庭の子ども 年間50名 |
| 支援内容 | フットサルスクール費用80%補助、用品提供、送迎サービス |
| 採択助成 | 日本財団 2025年度「公益・福祉募集」助成プログラム |
| ペアチル主な指標 | トークアプリ8,000ダウンロード、月次ログイン率85% |
| 神奈川県のひとり親世帯数 | 約45,000世帯以上 |
| 代表者 | ペアチル:南翔伍 / 湘南ベルマーレフットサルクラブ:佐藤伸也 |
| 設立 | 一般社団法人ペアチル:2022年10月11日 |
上表は本プレスリリースで発表された事実を網羅的に整理したものです。支援対象、支援内容、採択助成、組織情報などを明示しており、関係者や関心を持つ読者がプロジェクトの全体像を把握できるよう構成しています。
参考リンク: