カプコン学生ゲームコンペ、最優秀賞は『octΩpus』
ベストカレンダー編集部
2025年12月1日 21:26
CAPCOM学生コンペ2025
開催日:11月29日
次世代クリエイター育成を目指す「CAPCOM GAMES COMPETITION」2025の全体像
株式会社カプコンは、学生を対象としたゲーム制作コンペティション「CAPCOM GAMES COMPETITION」を実施し、2025年11月29日(土)に授賞式を開催しました。本リリースは2025年12月1日 16時00分に発表されています。コンペティションは次世代のゲームクリエイターを育成し、教育支援を行うことを目的としており、産業界と教育機関の橋渡しを意図した取り組みです。
本大会には国内の大学・大学院・専門学校に在籍する18歳以上の学生が参加し、合計で93チームの応募がありました。その中から選出された15チームが約半年間にわたって開発に取り組み、プログラミング、グラフィック、サウンド設計など役割を分担して一つの作品を完成させました。カプコンは参加学生に対して技術的支援および教育的支援を行い、実践的な学びの場を提供しました。
- プレスリリース発表
- 株式会社カプコン 2025年12月1日 16時00分
- 授賞式開催日
- 2025年11月29日(土)
- 応募規模
- 応募チーム数 93チーム、選出チーム数 15チーム
- 参加対象
- 国内の大学・大学院・専門学校に在籍している18歳以上の学生
受賞作品と審査基準:最優秀賞は『octΩpus』
審査はオリジナル性、操作性、完成度、工夫点を中心に行われました。これらの観点から総合的に評価を行い、最優秀賞・優秀賞・特別賞・企業賞が選出されています。評価では直感的にプレイできるゲーム性、グラフィックやサウンド、演出などの完成度の高さが重視されました。
最優秀賞にはHAL大阪所属のチーム「Critical Path」が制作した『octΩpus』が選ばれました。完成度の高さや演出面、サウンドとグラフィックの統合に関する評価が高く、加えて同作は協賛企業による企業賞にも複数選出されています。
受賞作品一覧と選出内容
以下に本コンペティションで発表された受賞一覧を表形式で示します。企業賞については各協賛企業が選出したものです。
| 受賞名 | 作品名称 | チーム名 | 教育機関名 |
|---|---|---|---|
| 最優秀賞 | octΩpus | Critical Path | HAL大阪 |
| 優秀賞 | Turret Valet | Neighbor | アミューズメントメディア総合学院 |
| 特別賞 | FLUENT | チーム北海道 | 北海道大学工学院 |
| 特別賞 | ATEA: THE LOST SEEKER | DiBi | HAL東京 |
| AWS 賞 ※3 | octΩpus | Critical Path | HAL大阪 |
| Autodesk 賞 ※3 | Turret Valet | Neighbor | アミューズメントメディア総合学院 |
| インテル 賞 ※3 | BREAK RUNE | RE RAMEN | 日本工学院専門学校蒲田校 |
| タートル・ビーチ賞 ※3 | octΩpus | Critical Path | HAL大阪 |
※3 各協賛企業より選出された企業賞です。詳細は公式サイトを参照してください。
受賞に寄せたコメント
最優秀賞受賞チーム「Critical Path」代表者 井岡 真浩さん のコメントでは、チームメンバーの尽力が受賞につながったことと、RE ENGINEの描画処理能力に関する驚きが述べられています。特にデザイン班が作成した大量のアセットを美しく同時に描画できる点が制作上の大きな利点であったと述べられています。
カプコン 代表取締役社長 COO 辻本 春弘 は、半年間の挑戦を経て情熱と創意工夫に満ちた作品が集まったと評価し、仲間と試行錯誤を重ねる中で培われたチームワークやプロ意識が将来における重要な糧となることを期待する旨のコメントを発表しています。
カプコンによる支援内容とRE ENGINEの活用
本コンペティションにおけるカプコンの支援は、単なる資金提供や会場提供にとどまらず、実践的なスキル習得を目的とした教育支援が中心でした。具体的には自社開発エンジンであるRE ENGINEの運用方法に関する講義やハンズオンを提供し、参加学生の開発効率向上と表現力の向上に寄与しました。
開発支援は以下のような内容で行われました。
- RE ENGINEの運用講義とハンズオン提供
- プログラミング、グラフィック、サウンド設計に関する実務的な指導
- チーム開発におけるワークフローやプロジェクト管理の助言
RE ENGINEについては、本大会の参加者や審査においても高い評価が得られており、フォトリアルな描写を可能にする表現力と、複雑な技術を扱いやすくする簡便化の両立が特徴です。これにより、開発効率の向上と高品質なゲーム制作の両立が実現され、グローバル市場で戦えるタイトルの創出を支える基盤として位置づけられています。
大会の意義、社会的役割と今後の位置づけ
本コンペティションは、教育機関の研究発展と優れた人材育成に寄与することを掲げています。安全な環境でのゲーム開発と開発方法の学習機会を提供することで、ゲーム業界全体の活性化を図る狙いがあります。カプコンはCSR活動の一環として、引き続き教育支援や産学連携に取り組む姿勢を示しています。
公式情報や参加作品の詳細については、コンペティションの公式サイトで確認できます。URLは次の通りです。
CAPCOM GAMES COMPETITION 公式サイト: https://www.capcom-games.com/cgc/2025/
取り組みの特徴と社会的意義
本大会は学生に実務に近い環境を提供する点が特徴です。実務で用いられるエンジンや開発手法を学ぶことで、参加学生は業界に即戦力として参画可能な技能を身に付ける機会を得ています。また、企業賞を含めた多様な評価軸により、産業界からの視点での評価を受けられる点も評価項目の一つです。
大会参加を通じて得られた経験は、チームワーク、プロジェクト運営、技術的ノウハウなど多面的な学びにつながり、学生の将来におけるキャリア形成に寄与する内容となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月1日 16時00分 |
| 授賞式 | 2025年11月29日(土) |
| 応募規模 | 応募チーム数 93、選出 15チーム |
| 最優秀賞 | octΩpus(Critical Path/HAL大阪) |
| 主な評価基準 | オリジナル性、操作性、完成度、工夫点 |
| 支援内容 | RE ENGINE講義、実務指導、ワークフロー助言等 |
| 参考リンク | https://www.capcom-games.com/cgc/2025/ |
上記表は本記事で扱った主要事項を簡潔に整理したものです。コンペティションの目的、実施概要、受賞結果およびカプコンによる教育的支援とRE ENGINEの技術的意義が分かるよう構成しています。詳細情報や協賛企業による企業賞の選出基準等については公式サイトの案内を参照してください。