環境省認定の脱炭素検定、enechainが資格制度化
ベストカレンダー編集部
2025年12月1日 09:56
脱炭素検定が環境省認定
開催日:12月1日
環境省認定を受けた「脱炭素ベーシック検定」とその意義
株式会社enechain(本社:東京都港区、代表取締役:野澤 遼)が運営する「脱炭素ベーシック検定」が、2025年12月1日付けで環境省の資格制度として「脱炭素アドバイザー ベーシック」に正式に認定されました。プレスリリースは同日付で配信され、認定の事実と検定の位置づけが明らかにされています。
気候変動対策の必要性が高まる中、企業における脱炭素経営の推進は業界を問わず喫緊の課題です。国内では2026年導入予定の「GX-ETS(排出量取引制度)」を控え、企業は制度対応や戦略的な排出削減の準備を迫られており、こうした状況下での認定取得は、資格制度としての社会的な意義が大きいと考えられます。
「脱炭素アドバイザー ベーシック」とは
環境省の認定に基づく資格制度の一つである「脱炭素アドバイザー ベーシック」は、企業や個人が脱炭素に関する基礎知識を有していることを証明するための認定です。本検定は環境省認定の学習枠組みに準拠しており、認定資格としての信頼性が担保されています。
履歴書・名刺・企業内の奨励資格として活用できる点も明記されており、個人の市場価値向上や企業内の人材育成制度との連動が期待されます。企業が求めるGX人材の基礎的な証明としての位置づけが強く、体系的な学習の到達点として利用可能です。
検定の内容と受験実務:gCamp eラーニングとの連動
「脱炭素ベーシック検定」はサステナビリティや気候変動の基礎知識、企業活動や日常生活における脱炭素の重要性を証明することを目的としています。出題範囲は「気候変動の基礎」「脱炭素に関する制度」「企業のGX対応」などを含み、企業の実務と個人の基礎理解の双方をカバーします。
同検定は、株式会社enechainが提供するオンライン学習プログラム「gCamp eラーニングサービス」と連動しており、学習から受験、資格取得まで一貫して支援できる設計です。gCampは短時間動画を中心とした学習コンテンツを特徴とし、初心者にも取り組みやすい構成が採用されています。
受験の実務情報(検定概要)
- 開催予定日
- 2026年3月・6月・9月・12月(予定)
- 受験方式
- IBT方式(インターネット経由で自宅や職場から受験可能)
- 出題範囲
- 気候変動の基礎、脱炭素に関する制度、企業のGX対応など
- 受験要項・申込開始日
- 順次公開予定(enechainの案内に従って情報が更新される)
受験を検討する際は、IBT方式であるため受験環境(ネットワーク、PC環境等)の確認が必要になります。申込開始日や細かな受験要項は順次公開されるとのことです。
gCamp eラーニングサービスは、1回あたり約15分の動画を用いることでスキマ時間の学習を想定し、リーズナブルな受講料で提供されています。検定対策だけでなく脱炭素やGXの基礎理解を深めるための学習にも有効です。
企業としてのenechainの取り組みと背景
株式会社enechainは、電力から燃料、環境価値まであらゆるエネルギーの価値を交換できるマーケットの創出をミッションに掲げています。主力分野である卸電力の累計取扱高は3兆円に迫る規模であり、世界のエネルギー価格変動が国内電力業界へ与える影響を緩和する役割を果たすとしています。
環境価値取引も取り扱い事業者や取扱高が順調に増加しており、脱炭素社会の実現を支えるビジネス活動を並行して進めています。今回の検定認定は、同社の教育・人材育成領域における取り組みの延長線上に位置付けられるものです。
なぜ今、公的認定が重要か
日本国内ではGX(グリーントランスフォーメーション)や排出量取引制度の導入が進む中、企業は単に技術的対策を講じるだけでなく、制度対応・社内体制整備・人材育成といった総合的な取り組みを求められています。とくに「何から始めればよいかわからない」「専門人材がいない」といった声が多く、基礎的な認定資格の公的な裏付けが企業側の採用・配置判断や人材育成計画に寄与します。
この観点から、環境省認定の資格制度として位置づけられることで、企業内での奨励資格や人事評価、採用基準への組み込みが行いやすくなると考えられます。また、個人が履歴書や名刺に記載して自己の専門性を示すことも可能です。
検定・サービスの対象者と問い合わせ先
プレスリリースでは、検定が想定する受講者層や問い合わせ方法についても明示されています。脱炭素分野をこれから学びたい人、企業内で環境関連業務を担う人材、またGXや気候変動に関する理解を深めて市場価値を高めたい人に適した内容であると説明されています。
具体的には次のような方々を対象としています。
- 脱炭素・サステナビリティ領域でキャリアを築きたい方
- 企業で環境・CSR・ESG・サステナビリティ関連業務を担う方
- 気候変動やGXについて体系的に理解し、自身の市場価値を高めたい方
検定や「gCamp eラーニングサービス」についての問い合わせは、プレスリリースにある「こちらのフォーム」から受け付けると案内されています。gCampの詳細はサービスのウェブページにも掲載されています。
参考となる関連リンクとして、関連市場や取引に関する情報に接するための外部リンクが示されており、プレス資料では「https://www.japan-climate-exchange.com/」が関連リンクとして紹介されています。
内容の整理(要点一覧)
以下に、本記事で触れた検定の重要事項、運営主体、受験概要、サービスの特長などを表形式で整理します。情報を俯瞰して確認しやすい形でまとめましたので、検討や参照に利用ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認定資格名 | 脱炭素アドバイザー ベーシック(環境省認定) |
| 認定日(報道発表日) | 2025年12月1日(プレスリリース同日) |
| 検定名 | 脱炭素ベーシック検定(enechain運営) |
| 運営会社 | 株式会社enechain(本社:東京都港区、代表取締役:野澤 遼) |
| 受験方式 | IBT方式(インターネット受験) |
| 開催予定 | 2026年3月・6月・9月・12月(予定) |
| 出題範囲 | 気候変動の基礎、脱炭素に関する制度、企業のGX対応 等 |
| 学習連動サービス | gCamp eラーニングサービス(1回約15分の動画、初心者向け、低価格) |
| 会社の事業規模・実績 | 卸電力の累計取扱高は3兆円に迫る。環境価値取引の取扱高・事業者も増加中。 |
| 問い合わせ | プレスリリース記載のフォーム(「こちらのフォーム」)およびgCampのウェブページ |
| 参考リンク | https://www.japan-climate-exchange.com/ |
以上が、株式会社enechainによる「脱炭素ベーシック検定」の環境省認定に関する報道内容の要点です。認定日や運営体制、検定の目的・対象、受験方式と開催予定日、gCampの学習設計といった情報を網羅して整理しました。