2026年発売予定『アベマリロケット』発表、RTA型宇宙アクション
ベストカレンダー編集部
2025年11月29日 22:06
アベマリロケット発表
開催日:1月1日
老朽化した宇宙船を駆け抜ける『アベマリロケット』――RTA志向の新たなアクションアドベンチャー
2025年11月29日 19時24分、株式会社room6(本社:京都市左京区、代表取締役:木村征史)は、新作ゲーム『アベマリロケット – Captain Patchwork -』(英題:Captain Patchwork)を発表した。本作はSteam向けのRTA型アクションアドベンチャーとして開発されており、プレイヤーは故障や火災、敵の襲来など多様なトラブルにリアルタイムで対処しながら宇宙船内を探索する。
発表文ではSteamのストアページおよびウィッシュリスト登録の案内が明記されている。Steamページは次のURLにて公開中だ:https://store.steampowered.com/app/4145380/。トレーラーやプレスキットへのリンクも提供されており、リリースは2026年を予定している。
作品の基本コンセプトとプレイヤーの目的
『アベマリロケット』は「自動操縦で目的地がセットされた宇宙船に乗り込み、しかし船はボロボロでさまざまなトラブルが発生する」という設定を採用している。プレイヤーはトラブルシューターとして、限られた時間の中で多発する故障を最速で解決し、最終的に地球への帰還を目指す。
開発陣は本作をRTA(リアルタイムアタック)型と位置づけており、単なる探索や修理に終始するだけでなく、「最速で問題を解決するためのルート構築」と「船内の秘密の発見」を両立させる設計になっている。ゲーム全体は1人用で、Steamプラットフォームで提供される。
時間が流れる船内──リアルタイムで発生するトラブルと日常のループ
本作の中心となるのは「リアルタイムで進行する船内の時間」とそれに伴うトラブル管理だ。プレイヤーはナビゲーターからの報告で叩き起こされ、発生した問題の現場へ駆けつけて対処するという流れを繰り返す。
トラブルには火災や穴あき、機械の故障に加え、小さな敵の出現や追っ手の接近といった事象が含まれる。対処方法は工具や消火器などのアイテムを用いる物理的な行動が中心で、限られた時間内に優先順位を付けて対応する判断力も求められる。
日常のサイクルと行動の選択肢
プレイの1サイクルは「トラブル発生→出動→対処→自由時間→就寝」という流れで進行する。自由時間は探索やショートカットの発見、アイテムの収集に充てられ、ここで得た知見が次のトラブル対応を速める要素となる。
具体的な行動例は次のとおりだ。これらを組み合わせることで最速ルートを編み出すことが可能になる。
- 消火器で火災を鎮圧する
- 溶接ツールで船体の穴を塞ぐ
- 小さな敵や障害を排除する
- マップを確認してショートカットやルートを発見する
- 余った時間で船内のアイテムを収集し、次回以降の効率を上げる
潜む秘密とRTA的思考──探索が生む発見と戦術
船内を探索するほどにショートカットやアイテム、隠し区域といった要素が見つかる。これらを組み合わせて「最適ルート」を構築し、トラブル対応のスピードを向上させることがゲームの重要な側面だ。
探索は単なる時間稼ぎではなく、船の構造や目的、そして本作における「真の目的」へとつながる伏線を明らかにする役割を持つ。繰り返しのプレイでルートが洗練されることで、RTA走者のような達成感を得る設計となっている。
探索が持つ二つの意味
探索は「効率化(最短ルート発見)」と「物語的発見(船の秘密に迫る)」という二重の意味を持つ。プレイヤーはトラブルを処理する作業の合間にこれらを並行して追い、両方を高めていくことが求められる。
また、探索で得られたショートカットやアイテムは、後半の難度や特定イベントの攻略に直結する。時間管理と探索のバランスが攻略の鍵になる。
開発陣の構成とメッセージ──sutesan gamesとroom6の取り組み
『アベマリロケット』は開発チームsutesan gamesが中心となり制作され、パブリッシャーはroom6が担当する。sutesan gamesはroom6代表のMasashi Kimuraが発起人となって結成された、レトロゲーム好きのアラフィフ3人組で構成されるチームである。
以下に開発スタッフの担当と主な経歴を示す。発表資料に記載された各メンバーのコメントも合わせて紹介する。
- Masashi Kimura(room6)
-
担当:ストーリー立案・企画・マネジメント
経歴・代表作:ローグウィズデッド、OU、とっとこダンジョンほか
コメント:お茶飲み仲間であるMiyazawaさん、Pixelさんとふとゲームを作り始めた。宇宙をモチーフにしたゲーム制作ができて嬉しい。色々な仕掛けがあるアクション・アドベンチャーとして、長く楽しめる要素を用意しているため、ゆっくりと制作を進めていくと述べている。
- Shuhei Miyazawa (room_909)
-
担当:企画・ディレクター・プログラム・サウンド
経歴・代表作:Raindrop Sprinters
コメント:Pixelとは来年で出会ってから30年。木村氏が本企画を実現させたことに触れ、謎解きとルート探索、船内を駆け回るアクションを楽しんでほしいと述べている。
- Pixel
-
担当:グラフィック・ゲームアドバイザー
経歴・代表作:洞窟物語、ケロブラスターほか
コメント:ドット絵を担当するにあたり、Shuheiとの長年の付き合いを振り返りつつ、今回room6の木村氏に感謝している旨を記している。ファミコンやゲームボーイへの愛着を基盤にグラフィック制作を進めるという。
sutesan gamesはレトロゲーム愛好の3人が集まったチームであり、ノスタルジーを踏まえた設計と現代的なRTA的遊びを掛け合わせた作品制作を目指している。
room6については、スマートフォンやNintendo Switch、Steam向けのゲーム開発・移植・パブリッシュ事業を行っており、『アンリアルライフ』で第24回文化庁メディア芸術祭の新人賞を受賞した実績がある。自社開発タイトル『ローグウィズデッド』も配信中である。
製品情報、関連リンクと要点の整理
以下はプレスリリースで示された製品情報、主要リンク、メディア素材の一覧である。Steamでの公開とトレーラーの公開、プレスキットの配布が既に行われている。
制作・配布に関する主要情報とリンクは次の通りだ。
- プラットフォーム:Steam
- ジャンル:RTA型アクションアドベンチャー
- プレイ人数:1人
- 発売日:2026年(予定)
- 開発:sutesan games
- パブリッシャー:room6
- コピーライト:©room6/sutesan games
公開されている主要リンクは以下である。プレスキットやトレーラーなど、報道・紹介に利用できる資料が整備されている。
- Steamページ:https://store.steampowered.com/app/4145380/
- トレーラー(YouTube):https://youtu.be/-I1ZufAoEQ0
- プレスキット(Dropbox):プレスキット
- アベマリロケット公式X:https://x.com/AvemaryRocket
- room6公式サイト:https://www.room6.net/
- room6公式X:https://x.com/room6_pr
以下の表は本記事で扱った主要情報を整理したものである。ゲームの基本情報、開発・運営体制、公開リンクを一覧にしている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | アベマリロケット – Captain Patchwork – (英題: Captain Patchwork) |
| 発表日時 | 2025年11月29日 19時24分 |
| プラットフォーム | Steam |
| ジャンル | RTA型アクションアドベンチャー |
| プレイ人数 | 1人 |
| 発売日 | 2026年(予定) |
| 開発 | sutesan games |
| パブリッシャー | room6 |
| コピーライト | ©room6/sutesan games |
| Steamページ | https://store.steampowered.com/app/4145380/ |
| トレーラー | https://youtu.be/-I1ZufAoEQ0 |
| プレスキット | プレスキット(Dropbox) |
| 公式X(ゲーム) | https://x.com/AvemaryRocket |
| room6公式サイト / X | https://www.room6.net/ / https://x.com/room6_pr |
本稿では発表資料に基づき、『アベマリロケット』の概要、ゲームプレイの流れ、開発チームの構成とメッセージ、ならびに主要な製品情報と関連リンクを整理して紹介した。ゲームは2026年の発売が予定されており、Steamのストアページやトレーラー、プレスキットが公開されているため、詳細はそちらで確認できる。
参考リンク: