セブンの回収機が全国完了、累計7.7億本回収

全都道府県設置完了

開催日:10月24日

全都道府県設置完了
セブンの回収機が全国に設置完了って何が起きたの?
セブン‐イレブンの店頭ペットボトル回収機が2025年10月24日の函館設置で全47都道府県に到達。稼働台数は4,451台、累計回収数は7.7億本(2025年10月末時点)で、国内でのボトルtoボトルリサイクルを進める取り組みです。
どう使えばポイント付くの?回収後はどうなるの?
回収機にボトルを投入してnanacoをかざすと累計5本ごとに1ポイント付与(2Lまで投入可)。回収品は国内で分別・洗浄・再生されrPETとなり、プライベートブランド飲料などに再利用されます。

全国47都道府県へ、店頭回収の仕組みが広がる

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、2015年12月のペットボトル回収機の設置開始以来、2025年10月末時点で累計7億7千万本(770,000,000本)のペットボトルを回収したと発表しました。併せて、2025年10月24日(金)に北海道函館市内の店舗へ設置したことで、全都道府県への設置が完了し、稼働台数は合計4,451台となっています。プレスリリース発表日時は2025年11月28日15時00分です。

設置完了は単なる台数の達成にとどまらず、店舗を起点にした地域での資源循環の体制づくりと、利用者への啓発を両立させる取り組みが全国規模で展開されたことを示しています。以下では、導入の経緯、回収からリサイクルまでの仕組み、最新のコラボレーション施策や機器仕様まで、プレスリリースに含まれる全ての情報を網羅して整理します。

「ペットボトル回収機」の全都道府県への設置完了 設置開始からペットボトル回収本数が累計7億7千万本突破 画像 2

導入の背景とこれまでの歩み

導入のきっかけは、2015年当時の国内でのプラスチック(特にペットボトル)廃棄物の扱いに関する問題意識にさかのぼります。当時、日本で廃棄されたペットボトルの多くが海外に輸出されていた状況を踏まえ、「国内で排出されたものは国内で適切に処理すべき」という考えのもと、店頭で回収して国内でリサイクルする体制構築を志向しました。

その後の主な経緯は次の通りです。2015年12月に東京都江東区内の5店舗で実証実験を実施。2017年12月以降は環境省の「省CO2型プラスチック高度リサイクル設備導入事業」として東京都と埼玉県の店舗へ設置を開始し、以後全国へ順次拡大しました。2025年10月24日の函館市への設置により、全都道府県設置が完了しています。

2015年12月
東京都江東区内の5店舗で実証実験を実施。
2017年12月
環境省の支援事業として東京都・埼玉県の店舗へ導入開始。
2025年10月24日
函館市内の店舗へ設置し、全都道府県設置を完了(合計4,451台)。
2025年10月末時点
累計回収本数:7億7千万本(770,000,000本)。
「ペットボトル回収機」の全都道府県への設置完了 設置開始からペットボトル回収本数が累計7億7千万本突破 画像 3

回収からリサイクルまでの仕組みと取り組み内容

店頭で回収されたペットボトルは、単に集められるだけでなく、国内でリサイクルされる「ボトル to ボトル」方式により、再びペットボトル飲料として販売されるサーキュラー(循環)な仕組みを構築しています。これにより、資源の有効活用と国内循環の実現を目指しています(サーキュラーエコノミー=循環経済)。

再生PETを活用したプライベートブランド商品も販売しており、プレスリリースでは具体例として「一(はじめ)緑茶 静岡茶入り 600ml」などが挙げられています。これらの商品は回収とリサイクルの「見える化」を促し、消費者理解の向上に資するものです。

  • 回収方式:店舗設置のペットボトル回収機による回収
  • リサイクル形態:ボトル to ボトル(再びペットボトル飲料へ)
  • プライベートブランドでの再商品化例:一(はじめ)緑茶 静岡茶入り 600ml 等

また、ペットボトル回収機設置費用の一部には、レジ袋代金に含まれる「本部収益相当額」が充当されています。これにより、店舗負担を抑えつつ設置台数の拡大とプラスチックリサイクルの推進を図っています。

「ペットボトル回収機」の全都道府県への設置完了 設置開始からペットボトル回収本数が累計7億7千万本突破 画像 4

循環スキーム(概略)

回収されたペットボトルは、分別・洗浄・再加工のプロセスを経て、再生PET(rPET)となり、飲料用ボトルなどに再形成されます。セブン‐イレブンはこの一連の流れを店舗から消費者へ示すことで、循環の理解促進にも注力しています。

このスキームは、地域の回収拠点(セブン‐イレブン店頭)を起点としているため、日常の買物行動とリサイクル行為が結びつきやすく、習慣としての定着を目指しています。

機器仕様・運用方法と利用促進の取り組み

ペットボトル回収機は2017年より店頭設置を本格化し、2025年10月末時点で稼働台数は4,451台です。機器の代表的な仕様例や運用に関する主要情報は以下の通りです。

項目 内容
機器メーカー(代表例) 株式会社 寺岡精工、トムラ・ジャパン株式会社
機器サイズ W650×D500×H1,330 mm
収容量 280本(※500mlペットボトル換算)
投入可能サイズ 2Lサイズまで投入可能
ポイント付与 投入時にnanacoカードをかざすと累計5本毎にnanacoポイント1ポイント付与

利用者が回収機にペットボトルを投入する際、nanacoカードをかざすことでポイントが付与される仕組みが導入されています。具体的には累計5本ごとにnanacoポイント1ポイントが付与されます。これにより、利用者の利便性と参加動機付けが図られています。

設置店舗一覧や各店舗の設置状況は公式の一覧ページに掲載されています。詳細は以下のURLで確認できます:
https://www.sej.co.jp/csr/recycling_list.html

利用促進施策 — こども向けコラボと広報

2025年10月からは期間限定で「しまじろう」デザインの「エコだ値」シールと「てまえどり」POPをセブン‐イレブン店舗で展開し、子どもと家庭に向けた啓発を行ってきました。この取り組みに続き、設置完了を機にベネッセコーポレーションの「こどもちゃれんじ」と連携した新たな施策を発表しています。

具体的には、2025年12月3日(水)より、人気キャラクターの「しまじろう」が登場する動画を配信します。内容は親子でペットボトル回収機の利用にチャレンジするもので、配信先はセブン-イレブン・ジャパン公式ホームページとX(旧Twitter)、ベネッセコーポレーション公式インスタグラム、及び一部地域でのYouTube広告を順次予定しています。著作表記は「©Benesse Corporation / しまじろう」です。

主な数値・関連情報の整理と結論的なまとめ

ここまでに示したプレスリリースの情報を、主要データと項目ごとに表として整理します。記事末尾では表で要点を確認したうえで、本文で扱った内容を簡潔に整理して締めくくります。

項目 内容
発表元 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
発表日時 2025年11月28日 15:00
累計回収本数 7億7千万本(770,000,000本)※2025年10月末時点
設置完了日(全都道府県) 2025年10月24日(函館市内の店舗での設置により完了)
稼働台数 4,451台(2025年10月末時点)
導入開始 2015年12月(東京都江東区の5店舗で実証実験)
拡大開始 2017年12月(環境省の事業として東京都・埼玉県に設置)
回収物の行方 ボトル to ボトル(国内でリサイクルし再びペットボトル飲料へ)
PB再商品化例 一(はじめ)緑茶 静岡茶入り 600ml など
利用特典 nanacoカード提示で累計5本毎に1ポイント付与
機器代表仕様 W650×D500×H1,330mm、収容量280本(500ml換算)、2Lまで投入可
機器メーカー(代表例) 株式会社 寺岡精工、トムラ・ジャパン株式会社
広報・啓発施策 2025年12月3日より「しまじろう」動画配信(公式HP、X、ベネッセ公式Instagram、地域YouTube広告)
関連情報リンク 設置店舗一覧:https://www.sej.co.jp/csr/recycling_list.html

以上がプレスリリースの内容に含まれる全ての主要情報の整理です。セブン‐イレブン・ジャパンの取り組みは、店頭での回収という日常行動とリサイクルの循環を結びつけるものであり、数値面では累計回収本数と設置台数の両面で全国展開が完了した点が確認できます。あわせて、子ども向けの啓発施策やポイント制度、レジ袋代金の一部を活用した費用負担の仕組みなど、運用面の仕組みも明示されています。