12月の寒さ×物価高で冬はおこもり化、パナソニック調査
ベストカレンダー編集部
2025年11月28日 15:35
冬のおこもり傾向
開催期間:12月1日〜2月28日
物価高と寒さが生む「おこもり」──外出をためらう人が6割超
2025年から2026年の冬(12月〜2月)は、12月から寒気が早めに南下し、真冬並みの寒さが前倒しで到来する可能性が示唆されています(出典:tenki.jp)。この気象状況と続く物価高が重なり、外出を控える動きが強まることが見込まれます。パナソニックが行った調査でも、物価高や寒さが「おこもり傾向」を後押ししている実態が浮かび上がりました。
調査は全国の20代〜70代の男女900名を対象に、2025年11月14日〜11月17日に楽天インサイト株式会社に委託して実施されました。以下に示す数値はすべて「パナソニック調べ」です。
主な数値のポイント
調査結果の主要指標は次の通りです。物価高によって外食や外出をためらう人は「かなりある」「少しある」を合わせて65.9%。寒さで家にいる時間が増えると感じる人は80.9%に達しました。これらは外出抑制が広く生じていることを示しています。
- 外食・外出をためらう:65.9%
- 寒さで家で過ごす時間が増えると感じる人:80.9%
上記の数値から、物価高と寒さが相互に影響して、冬のライフスタイルに「おこもり」化が広がっていることが読み取れます。
「おうちエンタメ」が冬の過ごし方の主流に──視聴傾向と世代差
調査では、おうちで楽しむ趣味の上位にエンタメ関連が並びました。全体ではテレビ番組の視聴が59.6%で最多、次いで動画配信サービス鑑賞が41.7%、映画鑑賞が27.9%でした。年齢帯ごとに利用の傾向が異なり、世代別の特徴が明確になっています。
特に70代ではテレビ視聴が77.3%と突出して高く、20代では動画配信が52.7%で最も高い利用率を示しました。20代は音楽視聴が35.3%と高めであり、30代ではゲームが36.3%と上位に入るなど、世代ごとに好まれるメディアや体験が異なります。
世代別の上位趣味(抜粋)
- 20代
- 動画配信サービス鑑賞 52.7%、音楽視聴 35.3%
- 30代
- 動画配信・テレビ視聴に加え、ゲームが36.3%
- 70代
- テレビ番組の視聴 77.3%
これらの傾向は、おうちでの過ごし方の内容や支出の優先順位に直結します。年齢によって必要とするハードウェアやサービスが変わるため、機器選びにも違いが生じます。
「自分へのご褒美」としての支出傾向と心理
調査は「自分へのご褒美」にお金を使うかどうかも問い、62.9%が「かなりある」「少しある」を合わせてお金を使うと回答しました。年間にどの程度使うかを聞くと、44.7%が年間3万円以上、さらに10.3%が年間15万円以上と回答しています。
使う理由としては「ストレス発散・気分転換」が57.4%で最多、次いで「モチベーションを上げるため」が39.3%でした。消費は単なる物質的満足だけでなく、精神的充足や自己肯定に直結する手段として位置づけられています。
おうちエンタメとストレス対策の関係
冬において、テレビ・映画・ゲーム・音楽などのおうちエンタメがストレス発散に重要だと感じる人は73.6%にのぼりました。また、今年の冬におうちエンタメの時間を増やしたいと思う人は59.1%で、外出しない生活の中でエンタメによる気分転換を重視する傾向が強く確認されました。
このような背景から、イエナカ派の半数以上(51.1%)が「おでかけの代わりに家の中で充実した時間を過ごすためのアイテムにお金をかけてもよい」と答えており、家電や周辺機器への投資意欲が高まっています。
冬のおうち時間を支える家電──機種と特徴の詳細
調査結果を踏まえ、室内でのエンタメ体験を高める製品が紹介されています。ここではプレスリリースで示された3製品について機能と狙いを整理します。
なお、各製品の詳細はメーカーの製品ページに記載されています(以下にリンクを示します)。
- プライマリーRGBタンデム搭載 4K有機ELビエラ Z95Bシリーズ
特徴:- Fire TV搭載で放送とネット動画を直感的に操作可能。
- ホーム画面で放送中番組と配信のおすすめを一覧表示。
- 4層構造の「プライマリーRGBタンデム」による高画質。
- 「360立体音響サウンドシステム+」搭載で立体的な音場を実現。
- 「サウンドフォーカス」機能で生活シーンに合わせた音の聞こえ方を調整。
- ネットワークレコーダー「miyotto」UN-ST20A
特徴:
- テレビ、スマートフォン、タブレット、プロジェクターなど多様なデバイスで視聴可能。
- ケーブル接続不要のワイヤレス設置が可能でコンパクト設計。
- 内蔵2TBハードディスクで最大15倍録モードに対応。
- 3チューナー搭載で3番組同時録画が可能。
リビング以外の部屋でも好きな番組を視聴・録画でき、家の中での視聴自由度を高める製品です。
- ネックスピーカーシステム SC-GNW30
特徴:
- 4chスピーカー構成によるサラウンド志向の音響設計。
- 耳をふさがない装着感で長時間の使用でもストレスが少ない。
- テレビやスマートフォンとワイヤレス接続可能。
ソファでくつろぎながら臨場感のある音響を得られるため、映画やライブ映像、ゲームの没入体験を強化します。
製品ページ:https://panasonic.jp/soundslayer/products/SC-GNW30.html
製品選びの観点
調査で示された消費者のニーズ(家で過ごす時間の増加、エンタメ重視、自己投資の意向)を踏まえると、次の観点から製品を検討することが想定されます。
- 映像の鮮明さとコンテンツ発見のしやすさ(例:Fire TV搭載機)
- 家の中で視聴場所を選ばない柔軟性(例:ネットワークレコーダー)
- 音響の臨場感と長時間使用の快適さ(例:ネックスピーカー)
調査結果の要点と製品まとめ
本文で紹介した調査結果と製品の要点を表に整理します。数値はすべて「パナソニック調べ」です。調査概要については、エリア:全国、対象:20代〜70代男女 計900人、調査期間:2025年11月14日〜11月17日、実査委託先:楽天インサイト株式会社、を明記します。
| 項目 | 調査結果 / 製品の特徴 |
|---|---|
| 外出をためらう理由(物価高) | 「かなりある」「少しある」合計 65.9% |
| 寒さによる家滞在の増加 | 「かなり感じる」「少し感じる」合計 80.9% |
| 今年の冬の過ごし方 | 「できるだけ家の中で過ごしたい」49.0% |
| 家の中にお金をかける意向(イエナカ派) | 「かなりある」「少しある」合計 51.1% |
| おうちで楽しむ趣味(上位) | テレビ番組視聴 59.6%、動画配信 41.7%、映画鑑賞 27.9% |
| 自分へのご褒美(支出) | お金を使う人 62.9%、年間3万円以上 44.7%、年間15万円以上 10.3% |
| ご褒美の目的 | ストレス発散・気分転換 57.4%、モチベーション向上 39.3% |
| おうちエンタメの重要性 | ストレス発散に重要と回答した人 73.6%、おうちエンタメ時間を増やしたい 59.1% |
| 代表的な推奨家電 | 4K有機ELビエラ Z95B(Fire TV搭載・プライマリーRGBタンデム・360立体音響) ネットワークレコーダー miyotto UN-ST20A(ワイヤレス・2TB・3チューナー) ネックスピーカー SC-GNW30(4chサラウンド・耳をふさがない装着感) |
今回の調査は、物価高と寒さという外部要因が重なる中で、冬の過ごし方が家庭内へと向かい、エンタメ関連の消費や自己投資ニーズが高まっていることを示しています。製品の選び方は、映像・音響のクオリティ、視聴の自由度、長時間の快適性などを軸に検討すると、冬の「おうちエンタメ」をより充実させられることが整理できます。
(調査概要:エリア 全国/対象 20代〜70代男女 計900人/調査期間 2025年11月14日〜11月17日/実査委託先 楽天インサイト株式会社。調査を引用する際は「パナソニック調べ」としてください。)